この日は、朝から激しいダシの風(南東の暴風)が吹くフェーン現象となり、商店は店を開くことができないほどで、町民は火の用心のため軒下や屋根に水を張るほどだった。火元の米屋の女房が竈で煮炊きをしているところに客があったため、7歳の長女に竈の火に気をつけるよう言いつけて店先に出た。長女が竈に薪を投げ入れていたが、薪の中に枯れ竹が混じっていたらしく、竹が破裂して火が飛び散り、傍らの障子に燃え移った(警察に出頭した女房の申し立て)[1]。火元は糸屋と誤報されたが、隣家の米屋が火元であることが判明した[3]。