加茂市

新潟県の市 From Wikipedia, the free encyclopedia

加茂市(かもし)は、新潟県の中央部に位置する中越地方に属しており東西に細長い市域である[1]

概要 かもし 加茂市, 国 ...
かもし ウィキデータを編集
加茂市
青海神社加茂山公園
市庁舎位置
加茂市旗 加茂市章
加茂市旗 加茂市章
1934年11月3日制定
日本の旗 日本
地方 中部地方北陸地方
甲信越地方
都道府県 新潟県
市町村コード 15209-9
法人番号 3000020152099 ウィキデータを編集
面積 133.72km2
総人口 22,560[編集]
推計人口、2026年7月1日)
人口密度 169人/km2
隣接自治体 新潟市五泉市三条市南蒲原郡田上町
市の木 スギ
市の花 ユキツバキ
加茂市役所
市長 藤田明美
所在地 959-1392
新潟県加茂市幸町二丁目3番5号
北緯37度39分59秒 東経139度02分25秒
加茂市役所
加茂市役所
外部リンク 公式ウェブサイト

加茂市位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町 / ― 村

ウィキプロジェクト
閉じる
加茂市中心部(ながいきストリート)

市街地は三方を山に囲まれ、加茂川が貫流している。都市の起源は平安時代に遡り、青海神社鳥居前町として栄えたのが始まりである。古くから京都との関わりがあった事や中心街の落ち着いた町並みから「北越の小京都」「越後の小京都」とも呼ばれる。

地理

加茂川(2003年5月5日撮影)
加茂市中心部周辺の空中写真。
1975年撮影の8枚を合成作成。国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)(現・地図・空中写真閲覧サービス)の空中写真を基に作成

市域は東西に細長く、市西部は越後平野、東部は新津丘陵に属する山地である。東端には日本三百名山粟ヶ岳(標高1292 m)がそびえている。標高は低めだが登山口の標高は200m程度のため、標高の割に急勾配である。

市街地の中心部を加茂川が縦貫し、市西部で信濃川に合流する。市街地に隣接した加茂山は、県の木にもなっている雪椿の群生地である。

加茂川は、かつて川幅が狭かったが、昭和40年代の度重なる水害を機に河川敷が拡張・整備され、市民の憩いの場となった。川には多くの橋が数百m間隔で架けられており、8月14日には橋同士を結んだ全長2kmのナイアガラ花火が催される。

加茂新町雁木通り商店街。旧来の狭い雁木通りを拡幅して新しい雁木風アーケードが整備された(2021年9月)

加茂駅から東側に細長くのびる旧市街には1 km以上にわたって歩道部にアーケードが架かる商店街が続き、「ながいきストリート」の愛称がついている(詳細は加茂駅 (新潟県)#駅周辺も参照)。公共駐車場の整備[2]やアーケードの拡張など積極的な施策が行われている。

一方、JR線を挟んだ西側の地域は、高度成長期以降に水田を埋め立てて開発された比較的新しい市街地で、西加茂と呼ばれている。東側の旧市街に比べて道幅が広く、自動車でのアクセスがしやすいため、ロードサイドショップが多く立地する。

三条市燕市南蒲原郡田上町などと共に、上越新幹線燕三条駅北陸自動車道三条燕ICを中心とした地域は経済的な繋がりが深い点から、これらを総称して「県央地域」と呼ぶ場合がある。

田上町とは国道403号線沿いに住宅地が連続しており、境界はほとんど判別できておらず、地域社会としても一体化している。なお、前市長の小池清彦は、矢祭町福島県中通り地方)の「合併しない宣言」と同様に周辺市町村との合併を一切行わない事を政策とした(詳細は小池清彦#市町村合併に対する姿勢を参照)。

地形

山地

主な山

河川

主な川

人口

加茂市と全国の年齢別人口分布(2005年) 加茂市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 加茂市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
加茂市(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 37,890人
1975年(昭和50年) 37,085人
1980年(昭和55年) 36,705人
1985年(昭和60年) 35,959人
1990年(平成2年) 34,863人
1995年(平成7年) 33,800人
2000年(平成12年) 33,085人
2005年(平成17年) 31,482人
2010年(平成22年) 29,762人
2015年(平成27年) 27,852人
2020年(令和2年) 25,441人
総務省統計局 国勢調査より

国勢調査が開始された1920年(大正9年)時点の人口は17,253人であり、三条町(20,424人)、新発田町(17,813人)に次いで県内では6番目であった。

隣接している自治体・行政区

新潟県の旗新潟県

歴史

三国街道山通り 若宮町付近。道路沿いを流れる上江川には1980年代[3]に水車が設置された。
旧賀茂銀行

沿革

行政

歴代市長

特記なき場合「歴代市長」による[4]

さらに見る 代, 氏名 ...
氏名就任退任備考
1金田綱雄1954年(昭和29年)3月10日1963年(昭和38年)5月9日
2吉田巌1963年(昭和38年)5月10日1975年(昭和50年)5月9日
3皆川良ニ1975年(昭和50年)5月10日1987年(昭和62年)5月9日
4太田大三郎1987年(昭和62年)5月10日1995年(平成7年)5月9日
5小池清彦1995年(平成7年)5月10日2019年(令和元年)5月9日
6藤田明美2019年(令和元年)5月10日現職
閉じる

議会

加茂市議会

  • 定数:15人
  • 任期:2023年5月1日 - 2027年4月30日[5]
  • 議長:白川克広
  • 副議長:三沢嘉男

新潟県議会

  • 選挙区:加茂市南蒲原郡選挙区
  • 定数:1人
  • 任期:2019年4月30日 - 2023年4月29日
  • 投票日:2019年4月7日
  • 当日有権者数:33,718人
  • 投票率:45.47%
さらに見る 候補者名, 当落 ...
候補者名当落年齢党派名新旧別得票数
保坂裕一58無所属8,832票
荒井信行58無所属3,008票
坂上時平68無所属2,953票
閉じる

衆議院

さらに見る 当落, 候補者名 ...
当落候補者名年齢所属党派新旧別得票数重複
菊田真紀子52立憲民主党97,494票
比当国定勇人49自由民主党97,256票
閉じる

施設

加茂市地域交流センター
加茂郵便局

警察

  • 新潟県加茂警察署
    • 加茂駅前交番
    • 田上交番
    • 黒水駐在所
    • 狭口駐在所
    • 下条駐在所
    • 加茂新田駐在所
    • 須田駐在所

消防

本部
主な消防署
  • 加茂消防署

医療

主な病院

郵便

  • 加茂郵便局(集配局)
  • 加茂上条郵便局
  • 七谷郵便局
  • 加茂駅前郵便局
  • 西加茂郵便局
  • 下条簡易郵便局
  • 須田簡易郵便局

文化施設

加茂文化会館
加茂市民俗資料館(加茂山公園内)
主な図書館
博物館・資料館
  • 加茂市民俗資料館

運動施設

主な運動施設
  • 加茂市民体育館
  • 加茂市陸上競技場
  • 川西野球場
  • 七谷野球場

対外関係

姉妹都市・提携都市

海外

姉妹都市

国内

提携都市
その他

経済

加茂ショピングパーク「Melia」
加茂信用金庫本店

伝統産業

古くから木工が盛んであり、特に箪笥1976年に「加茂桐箪笥」として経済産業大臣指定伝統的工芸品に指定され、全国生産量の70%を占める[6][7]。このほかにも屏風建具の生産が盛ん。

明治期から昭和初期にかけては木工に加えて繊維産業が主力産業となり、1935年(昭和10年)の生産額は約450万円と、五泉、見附栃尾に次いで県内4番目であった[8]。なかでも「加茂縞」は農作業着や仕事着としての需要があり、県内外に販路が広がっていた[9]

七谷地区では古くから和紙「加茂紙」の生産が行われ、平成初期にいったん途絶えたものの、その後復活に向けた動きがある[10][11]

鉱業

七谷地区の小乙川流域では江戸時代中期から明治初め頃までの採掘が行われていた[12]

農業

信濃川沿岸では和梨洋梨といった果樹の栽培が盛んである。平野部は水田単作地帯で、コシヒカリが多く栽培されている。

商業

市場
  • 4と9のつく日(市日)には市場が開かれていて、300年以上の歴史をもつ[13][14]
主な商業施設
  • 加茂ショピングパークMelia

市内に拠点を置く企業

金融機関(預貯金取扱金融機関

教育

加茂高等学校

大学・短期大学

私立

高等学校

県立
私立

中学校

市立
  • 加茂市立加茂中学校
  • 加茂市立葵中学校
  • 加茂市立若宮中学校
  • 加茂市立七谷中学校
  • 加茂市立須田中学校

小学校

市立
  • 加茂市立加茂小学校
  • 加茂市立加茂南小学校
  • 加茂市立加茂西小学校 - 2022年閉校。
  • 加茂市立石川小学校
  • 加茂市立七谷小学校
  • 加茂市立須田小学校
  • 加茂市立下条小学校

交通

加茂駅と路線バス(2020年4月)

鉄道路線

市域はJR信越本線の沿線となっており、市内には加茂駅がある。

東日本旅客鉄道(JR東日本)

かつては蒲原鉄道線が乗り入れていたが、1985年に廃止され、現在は市民バスが廃線跡付近を走行する。

路線バス

県央地域東部のバス路線図。

かつては蒲原鉄道グループによる路線もあった(詳細は蒲原鉄道#路線の変遷を参照)。

加茂市営市民バス

加茂市営市民バス(2019年3月、村松駅にて)

市域の大部分で運行しているコミュニティバスで、2022年からは愛称「かもんバス」が付与された[15][16]。一部路線は市境を越えて五泉市(旧村松町)や新潟市南区にも乗り入れる[15]

デジタル定期券の販売も開始しており、「RYDE PASS」アプリで購入可能となっている。

加茂市営市民バスの沿革

七谷方面の路線は2003年8月、蒲原鉄道のバス路線が採算悪化により朝夕など一部便を除いて廃止されることとなったため、それを転換する形で運行開始[17]

須田方面の路線は2007年8月、新潟交通観光バスの新飯田線を転換する形で運行開始[18]。もともと新潟交通からは廃止ではなく減便の意向が出ていたが、これに対し市側が、同社への補助金を増やして本数維持をお願いするよりも全便を市民バスに転換したほうが安上がりと判断したため、この形となった[18][19]。転換にあたっては、減便ではなくむしろ増便が行われる形となった[19]

2014年12月には新路線「長福寺~希望ヶ丘線[20]」が、2017年12月には新路線「猿毛ー西加茂西部線[21]」がそれぞれ運行開始した。

その後は小池市政から藤田市政への転換もあり、改革路線が進んだ。2021年秋には、市民バスの路線網・運賃が全面的に見直され、全時間帯運行の基幹バス「須田線」「七谷線」と、早朝のみ運行の「早朝バス」、後述の乗合タクシーに再編された[22][23]。当初は実証運行とされ、2022年11月から本格運行とされた[16][24]。これによって五泉市内への乗り入れは早朝便のみとなった[15]。再編前の2020年1月時点で、五泉市内停留所での乗降は上下全便合わせても1日平均で村松線2.4人、戸倉線0.2人であった[25]

乗合タクシー「かもんタクシー」

市内全域に運行エリアが設定されたデマンド型交通で、8時から18時まで1時間毎に運行便が設定されている[15]。NCE(県内の建設コンサルタント会社)やNTTドコモ電脳交通、市内タクシー会社の協力によって2021年10月に運行開始し、2022年初頭時点では1日平均で平日40人、休日18人ほどの利用がある[23][24]。配車システムは電脳交通の「公共タクシー配車システム」が活用される[26]

道路

高速道路

市内に高速道路のICは無い。最寄りのICは北陸自動車道三条燕IC巻潟東IC磐越自動車道新津IC安田ICなど。

一般国道

主要地方道

一般県道

水上交通

明治期には信濃川の川蒸気(蒸気船)が加茂新田に寄港していた[27][28]

観光

青海神社
加茂山公園のリス園
江川沿いの古くからのまちなみ(2021年9月)
冬鳥越スキーガーデンに保存された蒲原鉄道の電車

市Webサイト:「観光・文化(加茂市)

名所・旧跡

主な城郭
  • 加茂城
主な寺院
主な神社
  • 青海神社
  • 長瀬神社

観光スポット

  • 加茂山公園
    市街地近傍に位置する「加茂山」一帯の公園。公園内にはユキツバキの群生地があるほか、加茂山リス園、青海神社がある。
  • 加茂美人の湯
    1998年に温泉湧出に成功したことを受けて市が建設し、2002年11月に営業開始した日帰り温泉施設である[30]
  • 粟ヶ岳県民休養地
    加茂川の上流部。ここには2つのダム湖があり、それぞれ「第一/第二水源池」と呼ばれている。名前の通り実際に上水道に用いられている。
  • 冬鳥越スキーガーデン
    蒲原鉄道で使われた県内最古の木造電車モハ1形(市指定文化財)をはじめとする車両が静態保存されており、車内を見学できる。
  • 下条川ダム
    釣りではヘラ鮒、春は桜も楽しめる[31]

文化・名物

祭事・催事

  • 加茂川を泳ぐ鯉のぼり(4月中旬〜5月上旬)
  • 青海神社 加茂まつり(5月)

このほかの祭事については「加茂のお祭り(加茂市)」を参照。

名産・特産

#伝統産業で前述したように、桐箪笥や屏風、建具が特産となっている。

明治期にマカロニの量産に国内で初めて成功した地であり[32]それに因んだ商品が生まれている。

  • 市内の酒蔵と主な銘柄
    • 加茂錦酒造「加茂錦」
    • マスカガミ「萬寿鏡」「蔵之主」「甕覗」
    • 雪椿酒造「越乃雪椿」

出身・関連著名人

脚注

関連項目

外部リンク

Related Articles

Wikiwand AI