結晶点群は成分の対称性によって表され、結晶学者や鉱物学者、物理学者などによって幾つかの標準的な記号が使われている。
→以下の2つの記法の対応については「
結晶系」を参照
シェーンフリース記号では、結晶点群は以下のように添字付きの文字として表される。
- Cn は巡回群に対して用いられ、n回回転軸を持つことを表している。Cnh は Cn の回転軸に対して垂直な面に鏡面があることを示し、Cnv は Cn の回転軸に対して平行な面に鏡面があることを示している。
- S2n は回映に対して用いられ、2n回回映軸を持つことを表している。
- Dn は二面体群に対して用いられ、n回回転軸に垂直な面にn二倍軸を持つことを表している。Dnh は n回回転軸に対して垂直な面に鏡面があることを示し、Dnd は平行な面に鏡面があることを示している。
- T は三角錐に対して用いられ、三角錐の対称性を持つことを示している。Td は回映を含み、T は回映を含まず、Th は T に反転が付加されたことを示す。
- O は八面体に対して用いられ、八面体の対称性を持つことを示している。Oh は回映を含んでいることを意味する。
| n | 1 | 2 | 3 | 4 | 6 |
| Cn | C1 | C2 | C3 | C4 | C6 |
| Cnv | C1v=C1h | C2v | C3v | C4v | C6v |
| Cnh | C1h | C2h | C3h | C4h | C6h |
| Dn | D1=C2 | D2 | D3 | D4 | D6 |
| Dnh | D1h=C2v | D2h | D3h | D4h | D6h |
| Dnd | D1d=C2h | D2d | D3d |
D4d |
D6d |
| S2n | S2 | S4 | S6 |
S8 |
S12 |
D4d と D6d はnが8と12の回映を含むため、実際には存在し得ない。表の27の点群に T, Td, Th, O, Oh を加えて32の点群が構成される。
ヘルマン・モーガン記号の略記号は結晶点群や空間群で用いられる。
部分群としての包含関係を表すハッセ図。(さらに、群の位数が等しいものは同じ高さに配置してある。下から 1,2,3,4,6,8,12,16,24,48 。)