縄文の女神
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縄文の女神は、高さ45センチメートル (cm)、淡い赤褐色をした土偶である。縄文時代の人の姿が究極に再現された土偶であり、故意に壊された状態で発見され復元が不可能な土偶が多い中、完全な土偶は日本国内では珍しいとされる[1]。
1986年、尾花沢新庄道路(東北中央自動車道)の建設工事の具体化に伴い、山形県教育委員会が行った遺跡詳細分布調査によって西ノ前遺跡が発見され[2]、1992年6月から尾花沢新庄道路の建設ルートとなった最上小国川左岸(西ノ前遺跡内)の発掘調査が行われ、8月4日から8月6日の間に、直径約2.5メートル (m)、地下1 mの土器の捨て場とされる範囲から左足、腰、頭、胴、右足など5つに割れた土偶が次々と出土[3]。その後復元され、高さは45 cmと日本で発掘された土偶の中で最大級とされる[1]。均整のとれた八頭身の美しい容貌から、縄文の女神と呼ばれるようになった[1]。また、この発掘調査で縄文の女神以外にも47点の土偶残欠が出土し、国宝の附(つけたり)として指定されている[4]。
1998年6月30日に「土偶1箇 附 土偶残欠47箇 山形県西ノ前遺跡出土」の名称で国の重要文化財に指定され、2012年9月6日に同じ名称で国宝に指定された[5]。山形県内としては6件目、土偶としては4件目の国宝指定である。
本土偶は山形県立博物館に保管されており、レプリカが舟形町歴史民俗資料館に展示されている。