能格

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能格(のうかく、ergative case)とは、能格的な格組織における他動詞主語である。能格言語の大部分が能格を持つ。

基本となる概念

能格的な格組織とは、自動詞の主語と他動詞の目的語が同じ格で標示され、他動詞の主語だけが別の格で標示される格組織である。たとえばフンジブ語英語版では、自動詞の主語と他動詞の目的語には何も格標識が付かないが(1a, 1bのkid)、他動詞の主語には-lが付く(1bのoždi-l)。能格的な格組織の他動詞の主語の格は能格、自動詞の主語と他動詞の目的語の格は絶対格と呼ばれる。(1)の例では、kidの格が絶対格、oždi-lの格が能格である。

(1a)    Hunzib語
kid  y-ut'-ur 
girl  CL2-sleep-PST 
‘The girl slept.’
(1b)    Hunzib語
oždi-l  kid  hehe-r 
boy-ERG  girl  hit-PST 
‘The boy hit the girl.’

能格の機能

能格は、他動詞の主語を標示するだけでなく、その動作主性を表す機能を持つこともある[1]

名称の由来

ergativeという語の初出は、Sydney H. RayとAlfred C. Haddonの1893年の論文[2]である[3]

出典

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