腫瘍崩壊症候群
From Wikipedia, the free encyclopedia
疫学
定義
病理
がん細胞が一度に大量に細胞死を起こすと、核酸をはじめとする分解産物が血流中に大量に放出されて、それがもとになって重篤な病態を惹き起こす。
高リン酸血症
DNA・RNAが血流中で分解して高リン酸血症を起こす。これは血清のカルシウムと結合してリン酸塩を作り、毛細血管を閉塞させると同時に、次節の低カルシウム血症を惹き起こす。
低カルシウム血症
腫瘍細胞から血中に流出したリン酸とカルシウムイオンの溶解度積は小さいため、血中でリン酸塩を生じ、結果としてカルシウムイオン濃度は下がる。
リン酸は十分な濃度存在しており、減少分が増加分を上回らないと考えられる。
高カリウム血症
腫瘍随伴症候群ならずとも、大量の細胞破壊を伴う病態(例えばクラッシュ症候群や横紋筋融解症など)では必発の疾患であり、最も緊急の対応を要する事態である。具体的な対応は高カリウム血症の項に譲る。場合によっては血液透析を要する。
高尿酸血症
核酸からヒポキサンチンが生成され、キサンチン酸化酵素により尿酸へ代謝されることで起こる。
特に血液中に大量に腫瘍細胞がある(白血病)場合や、臓器浸潤がある、最初から腎疾患がある、血清中尿酸やリン値が高い事などが見られる場合ならばこの症候群に注意すべきである。