自由の女神
From Wikipedia, the free encyclopedia
自由の女神(じゆうのめがみ)は自由を擬人化した表現の一つ。自由の概念はさまざまな時代に擬人化されてきたが、古典的な女神として表現されることが多い。例として、フランス共和国を象徴するマリアンヌや1793年以降のアメリカ合衆国の硬貨に描かれた自由の女神などがある。これらは、古代ローマの硬貨に描かれたローマ神話の女神リーベルタースのイメージをもとに、ルネッサンス以降に派生したものである。世界各地に自由の女神像が建立されており、1886年にフレデリック・オーギュスト・バルトルディが制作し、フランスからアメリカ合衆国へ贈呈されたニューヨークの自由の女神像は特に有名である。本項目では自由の擬人化に関する歴史についても記述する。
古代ローマの女神リーベルタースは、第二次ポエニ戦争(紀元前218年-201年)の間、ティベリウス・グラックスの父によってローマのアヴェンティーノの丘に建てられた神殿で祀られた[1]。紀元前58年にはプブリウス・クロディウス・プルケルによって、マルクス・トゥッリウス・キケロ邸宅を破壊した跡地に神殿が建てられた[2]。 硬貨の裏面に立っている姿で描かれる場合、リーベルタースは、元奴隷に自由を与えることを象徴するピレウス帽を手に持っていた。また、奴隷解放の儀式で使用する杖を持っていた。 18世紀には、ピレウス帽から解放奴隷が身に着けていたフリギア帽に変わり、その後、マリアンヌなどが「自由の帽子」としてかぶるようになった[3]。
リーベルタースは共和制ローマでは重要であったが、ローマ帝国によって重要視されなかった。 自由は生来の権利とはみなされず、ローマ法の下で一部の者に与えられたものとみなされた[4]。
