花見の仇討ち
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あらすじ
長屋に住む4人の男が花見の趣向として、仇討ちの仮装芝居を考えた。巡礼に身をやつして仇を求める兄弟が諸国を旅した末に、花見の会場で親の仇である浪人に遭遇する。
- 「いざ尋常に勝負勝負!」
- 「敵討ちとは片腹痛い、返り討ちにしてくれるわ!」
そこへ旅の六部が割って入り、兄弟と浪人を諭す。そして皆で酒を酌み交わしてお開き、という筋書きだった。
花見の当日。六部役の男が旅姿になって会場に向かう折り、三味線を借りようと親戚の元を訪ねる。ところが六部姿の男を見た親戚は「親を捨てて旅に出るのか」と説教したうえ、無理に酒につき合わせる。もともと酒に弱い六部役の男は、そのまま酔い潰れて寝込んでしまった。
そんなことは知らない巡礼兄弟役と浪人役は、花見の会場で六部を待ちわびていたが、来る気配もない。3人は仕方なく「親の仇ぃ!」と叫んでなれ合いの斬り合い芝居を始める。そこへ通りがかった武士が本物の敵討ちと勘違いし、抜刀して助太刀を申し入れる。
驚いた3人は揃って逃げだす。「おかしな敵討ちですねぇ。敵と一緒に逃げ出すなんて」と見物人が呆れる中、それを追いかける武士は叫ぶ。
- 「勝負は五分五分だ、なぜ逃げる!」
- 「勝負は五分でも肝心の六部が参りません!」