葛飾辰女 From Wikipedia, the free encyclopedia 葛飾 辰女(かつしか たつじょ、生没年不詳)は、江戸時代後期の浮世絵師。 葛飾北斎の門人。葛飾辰女、辰女、北斎娘辰女と号す。北斎の娘とされるが、3人(または4人)いた娘のうち誰を指すか不明。近年では、落款における「辰女」「栄女」の「女」が上の字より小さいなど筆跡が類似し、手や指、頭髪などの細部描写が一致することから、三女・葛飾応為の若いころ、特に南沢等明に嫁していた頃の画号とする説が有力である。作画期は文化(1804年 - 1818年)から文政(1818年 - 1830年)年間とみられ、北斎に似た画風の肉筆浮世絵の美人画4点とが知られている。 作品 作品名技法形状・員数所有者年代落款・印章備考 朝顔美人図絹本着色1幅ロサンゼルス・カウンティ美術館アーネスト・ブランク記念基金)款記「北斎娘辰女」/「ふもとのさと」朱文方印七曲亭玉蟻・長高亭雲道による狂歌の讃あるが、両者の素性は共に不明。盆の上に三色の朝顔が入った鉢が置かれ、盆の隅には歯磨き粉と歯ブラシとして使われた房楊枝が添えられている。衣装の模様は丁寧に描かれ、朝顔にも立体感があり、染付の鉢の質感もよく描き出されている。 朝顔美人図(盛夏娘朝顔を眺める図)絹本着色1幅摘水軒記念文化振興財団(千葉市美術館寄託)無落款(画中の団扇に「辰」)ロサンゼルス美術館本と同工異曲の作品。ロサンゼルス美術館本と比べ全体に簡略で無落款だが、娘が持つ団扇に「辰」の字が透けて見え、筆者の辰女を暗示している。 美人図唐紙画巻のうちの1図所在不明「ふしのやま」朱文方印北斎一門による画巻の中の1図で、横座りして煙草を喫する美人を描いている。楢崎宗重によって紹介され[1]、元は甲府市の松林軒百貨店が持っていたが、現在は所在不明。 遊女図淡彩半紙本1冊のうちの1図アメリカ議会図書館文政11年(1828年)以前に刊行款記「たつ女」/「ふもとのさと」朱文方印北斎門人による寄書帖『宝歌集』収録。「たつ女」の署名と「朝顔美人図」と同じ「ふもとのさと」印が押されているため、辰女の作品だとわかる。なお『宝歌集』には、同じ「ふもとのさと」印が押され、「元甫」款記をもつ「蔦図」もある。この「元甫」なる人物は不明だが同じ印を用いていることから、「元甫」は辰女の別号で「蔦図」も辰女の作とする説もある。 脚注 ↑ 楢崎宗重 『北斎論』 アトリエ社、1944年3月。 参考図書 日本浮世絵協会編 『原色浮世絵大百科事典 第2巻』 大修館書店、1982年、ISBN 978-4-4690-9112-0 パトリシア・フィスター 『近世の女性画家たち ―美術とジェンダー―』 思文閣出版、1994年、pp.228-229、ISBN 4-7842-0860-7 久保田一洋 「北斎娘・応為栄女論 ─北斎肉筆画の代作に関する一考察─」 『浮世絵芸術』117号、国際浮世絵学会1995、pp.12-25 久保田一洋編著 『北斎娘・応為栄女集』 藝華書院、2015年4月24日、ISBN 978-4-904706-11-4 この項目は、美術家・芸術家に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています(P:美術/PJ:美術)。表示編集 Related Articles