蝦夷方言藻汐草
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概要
1804年に出版された[4]本書は、クスリ場所(現在の釧路市)・アブタ場所(現在の虻田町)など道東の場所請負人の通詞であった経歴を持ち、松前奉行所の役人となった上原熊次郎と、支配の阿部長三郎の編纂した辞書である。全202ページに約3,000もの項目が含まれており、アイヌ語の部分は小書き仮名なしの片仮名で書かれた。片仮名で書かれたアイヌ語の文章も多数添えられている。
序文は白虹斎という筆名で最上徳内によって書かれている。最上は上原と親交があり、自らもアイヌ語を習得していたほか、本書の編纂にも協力している[1]。
本書は、天地、人物、身体、口、鼻、耳、目、心臓、家や船などの道具とその原材料のようないくつかの主題ごとに「〇〇部」の形で分類されている[5]。天地部にはアイヌの星座についても記録があり[6]、十数個ほどのアイヌの星座がアイヌ語で名詞として収録されている[7]。
巻末にはチャランケ(アイヌ語で談判の意)として「チャーラケ(切口上なり)」[8]とアイヌの口承文学であるユーカラの記録「ユーガラ 浄瑠璃の事」が収録されている[8]。