マナー
行儀・作法のこと
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マナー(英語: manners)とは、人と人との関わりで当然その場面でしかるべきとされる行儀・作法のことを指す[1][2]。これは自分一人のとき、他に見ている人が誰も居ない場合でもそれを守ることが望ましい価値観である。
マナーと同様の意味を持つ言葉としてエチケット(英語: etiquette)というものがあり、日本ではエチケットはマナーと比べより狭い(近い)領域の人間関係について使われることが多い[3]。例えば「服装や髪形の清潔感や体臭の配慮」や「人の前ではゲップや放屁を控える」などのような生理的不快感を回避する装備や行為も、どちらかというとエチケットが使われる。
日本では「マナー」は社会・集団を意識し、全体として気持ちよく過ごせるような行動の取り方に用いられ、「エチケット」は相手・個人を意識し、いま目の前にいる相手が不快な気分にならないようにする気配りの実践に用いられる[4]。
概要
マナーは国や民族、文化、時代、宗教のさまざまな習慣によって形式が異なる[5][6]。ある国では問題ないことが、他の国ではマナー違反とされることがある。日本国内では食事の際に飯椀を持ち上げて口につけて食べることが一般的だが、他国では椀や皿を持ち上げたり、口につけることは重大なマナー違反である[注 1]。一方、欧米のフォークは食べ物を突き刺して使っても、すくうように使っても良いとされるが、日本の箸は食べ物を「つまむ」ようにして使うものであり、「箸で食べ物を突き刺してはいけない」というのが作法である。ヨーロッパでは「どんな料理であれ音を立てて食べない」のがマナーであるが、日本では蕎麦などでは逆に音を立ててすすって食べてよい」とされている。
マナーと法
マナー(作法)は国・民族・文化・時代などでかなり異なっている。表面的には法律や就業規則(ルール)のように強制力を持つものではないが、実際には守らない者は品格を疑われ、場合によってはその場を退場させられるなどの社会的制裁を受けることがある。マナーは社会の中の様々な場所と機会および行事や催し物などの場面で問われることが多く、ビジネスマナーはビジネスマンの重要な評価指標の一つとなり、また、公式行事や冠婚葬祭などの特別に改まった場面では服装規定(ドレスコード)や食事作法(テーブルマナー)などについてより厳しくそれを問われることもある。
なお、マナーと称されるが、行き過ぎた場合に法的責任を追及されることもありうる。例えば、図書館でのマナーとして、大声で騒がない、飲食をしない、資料を大切に扱う、閲覧席の公平な利用などがあげられる。もし、意図的に複数回大声で騒いだ場合、その態様が悪質であると、軽犯罪法1条14項に違反していると認めらた場合は、法的責任が追及される恐れがある。また、図書館の資料を破くなどした場合、その態様が器物損壊罪の構成要件を満たせば、器物損壊罪が適用されうる。
西洋の食事のマナー
洋食は欧州のヨーロピアン・スタイルと北米のアメリカン・スタイルに大別することができるが、共通する部分も多い[7]。
- 全員が席に着いたのち、主賓がナプキンに手をしたタイミングから他の人も手に取る[8]。ナプキンは膝に掛け、席を離れる際はナプキンを椅子に置く。帰る際にナプキンをテーブルに置いて去る[7]。
- カトラリー類を持つのは基本は右手。
- 皿の上にナイフとフォークをクロスさせて(または「ハ」の字を描くように)置くと "まだ食事中" のサインであり、皿の上に並べて置くと "食べ終えた" のサイン。ナイフの刃は常に自分の側に向ける。一度使ったナイフやフォークをテーブルの上には置かない[7]。
- 口を開閉しながら音を立てて食べない。スープは飲み物ではなく食べる物として存在するため[8]、音を立ててスープを飲むことはスープを食べる物として扱っていないことを示すことになる。
- 皿に口をつけない、器を持ち上げない。口に物が入ったまま喋らない[10]。
- 飲み物は右手側、パンなどは左手側に置く[11][7]。