勾股円方図による勾股定理証明
勾股定理(ピタゴラスの定理)の視覚的証明
周の時代から存在するといわれる『周髀算経』には、勾股定理や勾股円方図の記述が存在するが、これを証明する定理についての記述はなかった。趙爽は『周髀算経注』の中の「勾股円方図説」において、勾股定理についての定理を証明している。
「勾股円方図説」の内容は、
- 「勾股各自乗,併之,為弦実。開方除之,即弦。」(原文)
解は、
- 「勾」・「股」は、直角三角形の直角を挟んだ辺であり、現代の数学では
・
で表されることが多い。
- 「勾股各自乗,併之,為弦実。」は、

を指す。これは現代では勾股定理(ピタゴラスの定理)の公式として知られている。
- 「弦」は、直角三角形の斜辺であり、現代の数学では
で表されることが多い。
- 「開方除之,即弦。」は、平方根を導き出すことである。式としては、

を指す。
証明方法としては、
- 「按弦図,又可以勾股相乗為朱実二,倍之為朱実四,以勾股之差自相乗為中黄実,加差実,亦成弦実。」(原文)
となっている。

となり、整理すると、

となる。