蹄葉炎
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馬の蹄の内部は血管が発達しているが、体重が重いこと、心臓から遠い体の末端に位置することなどから、心臓のポンプ作用を用いても血液が充分に行き届かない。これを補っているのが蹄機(歩行の際、蹄の負重免重が繰り返され、一種のポンプとして動き、血行を促進する)であるが、肢に故障を発症し、動けずに他の肢で長時間負重し続けると、蹄の内部の血液循環が阻害され、蹄の内部に炎症が起こり激しい疼痛を発する[1]。これが蹄葉炎である。馬は体重が重いため、病勢の進行を止めることは難しく、重症にいたると予後不良となることが多い[1]。
蹄葉炎のメカニズムは、真皮葉内の水腫、毛細血管および静脈性血管の拡張ならびに神経束の水腫による蹄内の正常血液供給の異常に起因し、蹄は正常な角化が妨げられ、蹄芽原線維の形成不全ないしは無形成を伴って、表皮葉における配列や長さ、太さの不整を現すものと推察される[2]。
原因
発症後
蹄葉炎を発症し死の転帰を迎えた主な馬
※死の原因が必ずしも蹄葉炎とは限らない
- サラブレッド
- テンポイント(
1978年) - スリージャイアンツ(
1981年) - Secretariat(
1989年) - Nijinsky II(
1992年) - トウショウボーイ(
1992年) - サンエイサンキュー(
1994年) - ミスターシービー(
2000年) - マックスビューティ(
2002年) - サンデーサイレンス(
2002年) - Conquistador Cielo(
2002年) - リアルシャダイ(
2004年) - アグネスフローラ(
2005年) - Barbaro(
2007年) - アイポッパー(
2008年) - Sunline(
2009年) - Pleasant Tap(
2010年) - サッカーボーイ(
2011年) - シンコウラブリイ(
2011年) - レッドアルヴィス(
2016年) - コウソクストレート(
2017年) - エイシンバーリン (
2017年) - ロワジャルダン (
2018年) - ラインミーティア (
2018年) - ウオッカ(
2019年) - シンボリクリスエス(
2020年) - パフォーマプロミス(
2021年) - キョウエイボーガン(
2022年) - デインドリーム(
2023年) - Black Caviar(
2024年) - デルタブルース(
2024年) - Ruling Court(
2025年)
- その他の馬
