転置式暗号
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転置式暗号とは、たとえて言えば席替えである。その「場合の数」は多く、例えば6文字の並べ方は6!(6の階乗)すなわち720通りある。40文字を並べ替えるとき、文字の並べ方は40!(48桁の数)通りもあり、解読は不可能かと思われる。しかし、40!の中には元の平文と同一のものや、その一部に「こうきげせよ」(平文「こうげきせよ」の3文字目と4文字目を交換しただけ)など、明らかに推測されやすいものも含まれている。また、並べ替えの順序があまり複雑すぎると、暗号化と復号がしにくくなり、厄介である(例えば1,000文字の文をどう並べ替えるか、書くだけでも大変であろう)。したがって、多くの場合、並べ替えの方法には規則性があった。
しかしコンピュータを利用した擬似乱数を利用する事で非常に多くの置換群が表現できる様になり、並べ替えの方法も現代では無限に程近くなっている。転置式暗号ではブロック分けが必須で、最大の並べ替え数はブロック長の階乗に比例する大きさを持つ事になる。
紀元前5世紀にはスパルタでスキュタレー暗号が使用された。ある特定の太さの棒に紙(皮ひもやパピルス)を巻きつけ、文字を棒に沿って書いていき、ほどいてから送る。紙の上には、元の文字が一定の間隔で散らばる。届いた紙を同じ太さの棒に巻きつければ読める。