辺線王遺跡は寿光県辺線王村北部に位置している。1984年から1986年にかけての発掘で、遺跡全体が内外二重の城壁に囲まれていることが判明した。外側の大城は、内側の小城の破壊後に、同じ場所に拡大する形で造営されたものである。小城は大城の中央やや東南寄りに位置し、平面は隅の丸まった正方形で、1辺約100m、面積約1万平方mに達し、東西南北の各城壁に門道が設けられていた。同様に大城も隅の丸まった正方形で、1辺約240m、面積約57000平方mで、やはり東西南北の各城壁の中央にそれぞれ門道が設けられていた。西壁および北壁の城門遺跡が発掘され、いずれも幅約10mであった。
版築工法で築かれた城壁は、地下部分の掘り込み基壇が発掘されている。深さ6m - 7m、上部の幅7m - 8mの逆台形の溝を掘りこんでおき、そこに版築工法によって厚さ5cm - 15cm程度の層上に土を充填していったのである。この版築層からは、人骨や犬・豚の骨および土器を埋めた小さな坑が発見されている。