迷犬タマ公
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事故死した主人公が愛する者のために地上に戻る物語『回転木馬』をヒントに描かれた作品[1]。ギャグ漫画の体裁をとっているものの、実際には死亡した少年が動物の姿で甦るという、ショッキングな設定を持つ作品である[2]。藤子不二雄賞受賞当時に藤子不二雄は「明るく楽しい絵柄で作風も良いが、設定が非常に悲しいため、動物の姿で生き返った主人公が家族と過ごす場面については手放しでは喜べず、救いきれない」とコメントした[3]。
当時の『コロコロ』は男女両方の読者がおり、田中の作風も中性的だったため、本作は男女両方の読者を楽しませる作品として描かれた。人気の上では、3年間にわたる長期連載となった田中の次作『ぐゎんばる殿下』におよばなかったものの、読者からの反応は本作のほうが大きく、感動した読者が学芸会の題材に本作を選んだこともあった。このことから田中は、魅力のある漫画と、行動を起こしてくれる漫画との違いを考えさせられたという[4]。
なお田中は藤子不二雄のアシスタント出身であり、連載開始後の数回は藤本弘がネームを見ており、何ページかは藤本自らネームを描いた箇所もあるという[5]。