逆転検事 (ゲーム)
日本のビデオゲーム作品 (2009)
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システム
対決パート
『逆転裁判』シリーズの「法廷パート」に相当するパート。事件現場やその周辺で事件関係者と論争する。相手の証言をさらに問い詰める「ゆさぶる」、事実と証言が異なることを証明するために証拠品を提示する「つきつける」の2つを駆使して真実を暴く。
BGMは「法廷パート」より1つ多い3種類(「対決〜モデラート」・「対決〜アレグロ」・「対決〜プレスト」)となっている。
捜査パート
『逆転裁判』シリーズの「探偵パート」に相当するパート。さまざまな人物から情報を手に入れたり、現場検証して証拠品を集めるなどの行動を繰り返し、裁判に必要な手がかりを集めることが目的。ロジック、推理、ロジックチェスに失敗すると真相ゲージが減少し、ゲージが無くなるとゲームオーバーになる。
- ロジック
- 御剣の得意技で情報と情報のつながりを見つけ、そこから新たな情報を得るシステム。御剣は現場検証をしているうちに判明した事実や疑問に思ったことなどを自分の頭脳に蓄積していく。御剣の頭脳に事件の情報が一つでもある時に、「ロジック」パネルをタッチするかLボタンを押すことで、頭の中の情報を思い出すロジックモードに移行する。それから情報と情報の関連性を見つけ、「まとめる」ことでさらなる情報を導き出す。間違った情報を選ぶと真相ゲージが減少する。
- まとめる
- ロジックモードに移行した状態で2つの異なる情報を選択し、「まとめる」パネルにタッチするかXボタンを押して「まとめる」ことで、新たな情報を得たり仮説を立てたりする。関係無い情報どうしをまとめた場合、真相ゲージが減ってしまう。
- 原則的にまとめられる情報は一度につき2つまでであり、3つ以上まとめるのは不可能。例を挙げると、3つの情報A・B・Cがあったとする。一度に全てをまとめるのは不可能だが、情報Aと情報Bをまとめたことで得た新たな情報Dをさらに情報Cとまとめるといったことならば可能。
- 推理
- 現場の様子と証拠品との間にムジュンが生じている場合、それを指摘して新たな情報を得ることができる。事件現場の中でも死体の周辺などの重要な場所では、カーソルを操作することでより詳しく調べられるのだが、この時に画面に「推理」パネルが表示されていれば、パネルにタッチするかXボタンを押すことでカーソルを合わせた箇所そのものに証拠品をつきつけることができる。間違えれば真相ゲージが減る。
- 情報再現
- 「ぬすみちゃん」と呼ばれる、美雲が持つ携帯電話に似た機械。情報を入力することで、それを立体映像にしてシミュレートできる。情報さえあれば大きな館の通路から、果ては動く物まで再現出来る優れもの。集めた情報や証拠品などのデータを特殊な機械に入力することで、犯行当時の事件現場の状況を、擬似的に等身大で再現する。その再現された現場をさらに捜査することで、入力データに間違いはないか、またはデータが不足していないかを確かめながら、隠された真実に迫っていくことができる。再現中に得た情報によっては、再現の内容が更新されることもある。
- ぬすみちゃんは美雲によれば先代のヤタガラスが作ったものらしく、元々は潜入のシミュレーションを行うためのものだった。 情報を入力することで、辺り一面に立体映像を映し出すことができる。入力によっては、小さなものから果ては館の一部などをそっくり丸ごと再現できるが色は再現出来ず、情報自体に誤りがある場合は、情報のムジュンを見つけて修正しなければ正しい再現はできないという欠点もある。
あらすじ
時系列は『逆転裁判3』の約1ヶ月後[注 1]。作中経過時間は約3日。
- 第1話:逆転の来訪者
- 海外出張から帰ってきた御剣。ほぼ1ヶ月ぶりに検事局の執務室に入ると、なぜか血の臭いが漂い、男性の死体が横たわっていた。誰も入れなかったはずの執務室で、なぜ殺人事件が発生したのか。御剣は糸鋸刑事と共に捜査を開始する。
- KG-8号事件(ケイジーはちごうじけん)
- 『検事』第1話から登場。『検事』から10年前に発生した天野河コンツェルンの総帥である天野河丈一郎の秘書が、密輸の容疑で逮捕された事件。目撃者である葛由卯子の証言で密輸事件の全貌が明らかになると思われたが、証言前に葛は何者かによって殺害されてしまう。殺人の容疑者としてコードピア大使館のマニィ・コーチンが逮捕されるが、証拠不十分で無罪判決を受けた。
- 第2話:逆転エアライン
- 海外出張を終えて、帰国するためにジャンボジェット機に乗った御剣。一人で機内の1Fラウンジにいたが、機体がエアポケットに入ったことで機内が激しく揺れ、地震恐怖症の御剣は気絶してしまう。意識を取り戻し、2Fの自分の座席に戻ろうと機内のエレベーターのドアを開けるが、目に飛び込んできたのは一人の乗客の死体であった。その瞬間、ラウンジに来て死体を見たCAの悲鳴が響き渡る。殺人犯だと誤解された御剣は、自分の無実を証明することができるのか。
- 時系列は第1話の2日前で、第1話の後に回想している設定。
- ボルジニア共和国(ボルジニアきょうわこく)
- 『検事』第2話に登場する北欧にある小国で、ジンク・ホワイト2世の出身国。「ボルジニアの布」「ボルジニアのマユ」という特産品がある。
- 劇中では言葉が通じないということを表現するため、象形文字のようなもので描かれている。
- 西鳳民国(せいほうみんこく)
- 『検事』第2話から登場。国際捜査官・狼士龍がやってきた国。アジアにある小国。
- 第3話:さらわれる逆転
- 帰国して空港から出ようとした御剣の携帯電話に着信があった。電話を掛けてきたのは、御剣のかつての恩人である天野河丈一郎。丈一郎の長男・天野川光が身代金目的で誘拐されたという。御剣は身代金を運ぶ役目を請け負い、身代金の受け渡し場所である人気テーマパーク「バンドーランド」に向かう。
- 時系列は第1話の前日で、第2話と同じく回想している設定。
- 第4話:過ぎ去りし逆転
- 舞台は7年前(『3』第4話で回想された審理の約半年前)の地方裁判所。ある殺人事件の裁判で突然、被告人・真刈透が担当検事・一条九郎を殺人の依頼人と告発した。裁判は一時休廷となり、代理の検事として狩魔豪から推薦された新人検事の御剣が法廷に立つことになる。審理の再開を法廷で待つ御剣と狩魔豪だったが、そこへ新人刑事の糸鋸が法廷に駆け込んで来て、第2控え室で一条九朗と真刈透の死体が発見されたことを報告しに来た。
- 第4話は第3話の事件が解決した直後に回想している設定。
- 第2のKG-8号事件(だいにのケイジーはちごうじけん)
- 『検事』第4話から登場。『検事』から7年前の9月8日に発生したコードピア大使館職員のディード・マンが殺害された事件。被害者が密輸事件に関する証言の直前に殺害されるという類似した事件背景から、『第2のKG-8号事件』と呼ばれた。犯行の一部始終が収められた防犯ビデオによって容疑者の真刈透が逮捕され、裁判は早期決着すると予想されていたが、真刈の告発で事態が一変する。
- コードピア公国(コードピアこうこく)
- 『検事』第4話から登場するヨーロッパの国。内乱によって「ババル共和国」と「アレバスト王国」の2国に分かれていたが、後に併合された。ダイカイ像という国宝がある。
- 第5話:燃え上がる逆転
- 過去の事件で遭遇した犯罪者が現れる情報を入手した御剣は、その真偽を確かめるために犯行が予告された場所へ向かう。そこは、2つの国の大使館が1つの建物に入っている特殊な大使館だった。警察が厳重な警備を行っていたが、それにもかかわらず両方の大使館でそれぞれ事件が発生してしまう。御剣は2つの異なる“国”にまたがって捜査を行うことになる。
- 第5話は第1話と同日に発生している設定。
登場人物
『逆転の来訪者』
- 優木 誠人(ゆうき まこと)[ユウキ]
- 声 - 古川勇樹
- 検事。検事局12階の1203号に執務室を構える上級検事。運動神経が良く、爽やかなスポーツマン気質を見せる検事局一の肉体派。ヘアバンドや金メダルを身に着けている。
- モデルはプランナーの古川勇樹[4]。
- 仲間戸 真治(なかまど しんじ)[ナカマド]
- 被害者。優木の相棒を務めた刑事。御剣の執務室である1202号室で銃殺体として発見された。生前は優木のイメージで「リョウ」と呼ばれていた。
- モデルはディレクターの山崎剛[4]。
- 須々木 マコ(すずき マコ)[マコ]
- 警備員。元々は警察官だったが同僚の殉職を機に退職し、様々な職業を転々として現在は検事局の警備員を務めている。自他共に認める酷い不幸体質。
- 『逆転検事1&2 御剣セレクション』アートディレクションの岩元辰郎はそちらの発売を記念した『Nintendo DREAM』のインタビューで、キャラクターデザインにおける普通体型の女性のベンチマークという趣旨の話をしている[5]。
- 亜内 武文(あうち たけふみ)[ケンジ]
- 検事。御剣の執務室で殺人事件が起きたことを知り、野次馬として現場の様子を見に来ていた。ベテランである旨を豪語するも、話しかけられた御剣自身はおぼろげにしか憶えていない。
『逆転エアライン』
- 木之路 いちる(このみち いちる)[コノミチ]
- 航空会社「ゴーユーエアライン」ファーストクラス担当客室乗務員。スクエア状に結った髪型が特徴。一分の隙も見せないプロとしての誇りを持つ真面目な性格だが、焦りが募るに連れて敬語やお辞儀が段々と怪しくなる。機内の販売室には自身がデザインしたスーツケースが商品として陳列されているが、あまりにサイケデリックな色合いが災いして買い手が付かない有様である。御剣の犯行を目撃したと主張するだけでなく、危険人物として縄で縛り上げる気丈な一面を持つ。
- 白音 若菜(しらおと わかな)[シラオト]
- 「ゴーユーエアライン」ファーストクラス担当客室乗務員。大きなバストや綺麗な脚を強調した露出度の高い制服、腰までの長髪をまとめておらず頻繁に居眠りをするなどだらしなさが目立ち、木之路とは対照的なプロらしからぬ態度の持ち主。しかし、語学が堪能という特技に加えて機長のお気に入りであるために不問に付されている。
- BGMは「おやすみなさいですぅ」。
- ジンク・ホワイト2世[ジンク]
- 美術商。自称「美を売る大富豪」の老人。ボルジニア共和国の出身者で、巧みな日本語を操るものの日本の諺や慣用句については言葉自体を間違えて覚えていることが多い。短気な上に無駄な時間の浪費を極端に嫌う性格で、「時は金なり」を好きな日本語として挙げるほどだがその割にはよく喋る。
- BGMは「タイムイズマネー」。
- アクビー・ヒックス
- 被害者。ファーストクラスの乗客。機内の上下階を繋ぐエレベーター内で撲殺体として発見された。遺留品から、身元は国際警察の捜査官であることが判明した。
- 宇在 拓也 [ジョウキャク]
- 映画監督。「大江戸戦士トノサマン」シリーズの撮影監督。空港のロビーでベントーランドの弁当を食べながら、今後のトノサマンシリーズの構想を巡らせている。
『さらわれる逆転』
- 天野河 丈一郎(あまのがわ じょういちろう)[ジョウイチロウ]
- 「天野河コンツェルン」総裁。狩魔豪の知人で、狩魔豪の口利きで海外留学に際して色々と援助の手を差し伸べた御剣の恩人。一人息子の光には滅法甘い典型的な親馬鹿で持ち前の貫禄で常に尊大に振る舞うが、その実は暇があれば着物の黒帯に挟み込んだ3個の札束のうち、1個の札束を取り出して数える金の盲信者。
- 天野河 光(あまのがわ ひかる)[ヒカル]
- 「天野河コンツェルン」御曹司。天野河丈一郎の一人息子で、姫子の恋人。何者かによる身代金目的の人質として誘拐されたが、手錠が掛かったままの状態で監禁場所から脱出して逃げおおせた。父・丈一郎に甘やかされて育てられたために性格は子供。心優しい美青年だが、顔が肥満で体がスリムな残念なイケメンである。ベストの胸ポケットからは、姫子が自分の髪の毛を売ってまでプレゼントした金の鎖が顔を覗かせている。ただし髪の売買価値が低い昨今の収入で買える程度の品物であるために高級品ではない[6]。
- 織戸 姫子(おりと ひめこ)[ヒメコ]
- 光の恋人で天野河家メイド。思い込みと妄想が激しく夢見がちな性格で美雲曰く「マンガに出てきそうな人」。惚れやすく光の恋人にもかかわらず御剣に惚れた様子を見せる。思ったことを口に出す性格で、考えていることが筒抜。光へのプレゼントの購入資金で自分の髪を売り払ったために後ろ髪が極端に短く水玉模様のスカーフを頭に巻いて誤魔化している。その代わりとして、光からプレゼントされた指輪型キャンディー[6][7][8]を嵌め頻繁に舐めつつ大切にしている。
- 宝月 茜(ほうづき あかね)[アカネ]
- 女子高校生。シーズンオフを利用して留学先のアメリカから一時帰国していた折、過去の事件で知り合った御剣が日本に戻っていると知って独自の方法で追いかけて来た。御剣の要請を快諾し、自前の道具で事件現場の科学捜査に乗り出す。
- 小倉 真澄(おぐら ますみ)
- 被害者。天野河家の執事で、光の家庭教師。テーマパーク内のウエスタンエリア車庫で銃殺体として発見された。
- 原灰 ススム(はらばい ススム)[タイホクン][ハラバイ]
- 警察官。テーマパーク正門周辺の警備を担当する総務課所属の巡査。誘拐犯逃亡の緊急無線を受けて馳せ参じ、変装捜査官の一員としてタイホくんの着ぐるみに身を包む。
- 大場 カオル(おおば カオル)[オバチャン]
- 職業不詳。タイホちゃんのスーツアクターとして働いており、重労働に愚痴をこぼしつつも「子どもたちの前では失態を見せない」とするプロ根性を垣間見せる。「マシンガントーク」の冴えは相変わらず。
- 優木 誠人(ゆうき まこと)[ユウキ]
- 丈一郎の知り合いで、一連の事件の正式な担当者として現場に出向した検事。
- 仲間戸 真治(なかまど しんじ)[ナカマド]
- 相棒を務める優木と共にテーマパークに出向した刑事。
- ボーイ [プロトタイホ]
- ホテル運営会社「バンドーグループ」役員。ボーイ長として勤務していたビジネスホテル「板東ホテル」での企画の大成功を足掛かりに支配人に出世し、高級ホテルに改築した「ホテル・バンドー」、支店として新たに開業した高級ホテル「ホテル・バンドー・インペリアル」の経営も軌道に乗せ、警察関係者との縁からマスコットキャラクターであるタイホくんをテーマとした一大テーマパーク「バンドーランド」が開園してからは、プロトタイホくんの着ぐるみに身を包んで人目を忍びつつ現場視察を行っている。自ら正体を明かさないものの、丁重な礼の仕草や特徴的な口癖である「モチのロン」などから特定が極めて容易であり、開発スタッフも公認している[9]。
- 課長(かちょう) [カチョー]
- 糸鋸が所属する所轄署の刑事課長。タイホくんの生みの親であり、テーマパーク入園口に飾られているお手製の初代タイホくん人形を娘に自慢しているが、当の娘本人は酷く怖がっている。
- 鹿羽 うらみ(しかばね うらみ)
- 天野河光宛ての手紙の差出人。ラブレターのような文面の手紙を送っているが、差出人氏名は金融会社「カリヨーゼ」となっている。
- 成歩堂 龍一(なるほどう りゅういち)、綾里 真宵(あやさと まよい)、綾里 春美(あやさと はるみ)
- テーマパークの来訪客。湖でボートに乗っている3人組。
『過ぎ去りし逆転』
- 御剣 怜侍[ミツルギ]
- 検事。狩魔豪に連れられて「コードピア大使館員殺人事件」の公判を傍聴していたが、担当検事を務める一条が被告人から告発されるという場面に遭遇したため、これを好機と見た狩魔豪の推薦を受けて検事就任早々にして代理検事に抜擢される。
- 狩魔 豪(かるま ごう)[ゴウ]
- 検事。狩魔の掟「狩魔はカンペキをもってよしとする」を忠実に遂行して35年の検事生活中に一度の敗北も許さず、今なお自身の無敗神話を更新し続ける法曹界の伝説的存在。「有罪判決のためなら何でもやる」とまで囁かれる強引な捜査手段や狡猾な審理手法をも辞さない姿勢から黒い噂が絶えないが、御剣と冥に己の経験や技術の全てを注いで検事の何たるかを徹底的に叩き込んだ厳格な師匠。歩くときは杖をついている。
- 狩魔 冥(かるま めい)[メイ]
- 狩魔豪の娘。検事資格取得のために母国アメリカでの司法試験を目前に控える中、夏休みを利用して一時的に来日する。師を同じくする御剣に強烈な競争心を抱いており、様々な場面で躍起になって対抗する。苛立つと鞭を振るう癖はこのころから健在であり、常に乗馬用の鞭を携帯している。
- 糸鋸 圭介(いとのこぎり けいすけ)[イトノコ]
- 刑事。交番勤務の一巡査から念願叶って刑事課配属となり、熱意を燃やして捜査に当たるが空回りが過ぎてミスを頻発しては減給されている新米刑事。検事ではありながら年下の御剣に対して大きな態度で振る舞う。
- 一条 九郎(いちじょう くろう)[ケンジ]
- 被害者。「コードピア大使館員殺人事件」の担当検事として法廷に臨んだ際、突如として証言を翻した真刈によって逆に告発される事態に陥り、担当検事を解任される。直後、検察側控室で刺殺体として発見された。
- 真刈 透(まかり とおる)[ヒコクニン]
- 被害者。「コードピア大使館員殺人事件」の被告人として出廷した際、それまでの証言を根底から覆す「ヤタガラスは自分ではなく一条検事だ」「ヤタガラスから殺人依頼を受けた」とする爆弾発言を立て続けに公表し、一条の担当検事解任を含めた臨時休廷に持ち込む。直後、検察側控室で銃殺体として発見された。
- モデルはプロデューサーの江城元秀[10]。
- 葛 氷見子(かずら ひみこ)[ベンゴニン][カズラ]
- 声 - 中村有希
- 弁護士。真刈の担当弁護士。天秤を模したイヤリングを着用し、細身のダブルスーツに身を包んだ上で襟を立てて着こなし、化粧崩れも即座に直すおしゃれ好き。笑いに対する沸点が低く、弾みが付くと堪え切れずに全力で吹き出してしまう笑い上戸。
- BGMは「クールに笑わせて」。
- 馬堂 一徹(ばどう いってつ)[バドウ]
- 刑事。糸鋸が刑事として憧憬の眼差しを注ぐ、殺人課所属のベテラン刑事。当初は証言のために出廷する予定だったが、突発的に起こった殺人事件の現場担当として捜査に参加することとなる。犯罪を追及する者の在り方と心構えに対して頑ななまでのこだわりを持ち、殺人事件の現場保存については誰よりも厳しく取り仕切る。狩魔豪とは浅からぬ仲にあり、立場は違えど現場第一主義の信念を認め合っている節がある。
- BGMは「真実はアマくない」。
- 一条 美雲(いちじょう みくも)[ミクモ]
- 一条九郎の娘。裁判所内をうろうろしている少女。御剣に小銭の両替を頼み、足早に立ち去ってしまった。性格は天真爛漫そのものだが、怒りに火が付くとキックボクシングの構えを取って渾身の力を込めた蹴りを放つ攻撃的な一面を持つ。
- 裁判長(さいばんちょう)[サイバンチョ]
- 裁判官。「コードピア大使館員殺人事件」の審理を統括する裁判長。地方裁判所の裁判官を長く務め、使い込んで慣れ親しんだ愛用の木槌を携帯している。
- ディード・マン
- コードピア大使館職員。「第2のKG-8号事件」の被害者で、真刈に殺害されたとされる。
- マニィ・コーチン [マニィ]
- コードピア大使館職員。「KG-8号事件」の被告人だったが、証拠不十分により無罪判決の処分が下された。
- 葛 由卯子(かずら ゆうこ)
- 「天野河コンツェルン」社員。「KG-8号事件」の被害者。氷見子の妹。
- ヤタガラス
- 「真実を盗む大ドロボウ」を自称する正体不明の怪盗。金品には目もくれず闇に葬られた機密情報を盗み出し、大企業などの不正行為を白日の下に晒すことにのみ行動を起こす義賊。「コードピア大使館員殺人事件」発生当日、大使館に潜入していたらしい。
『燃え上がる逆転』
- ダミアン・ヒンジ [ダミアン]
- ババル共和国全権大使。ビラやクーポン券を大量に発行して配布したり、ババル共和国大使館を一般開放するなどあの手この手で自国の観光産業発展のために心を砕き、自身もまた笑顔と手揉み、平身低頭を絶やさぬ営業スタイルを貫いて社交的に振る舞うが、真面目な話をする際は一転して悲哀に満ちた表情を曝け出す。
- カーネイジ・オンレッド [カーネイジ]
- アレバスト王国全権大使。今でこそ杖が手放せない老境にあるが、国家分裂前のコードピア公国時代から長年に渡って軍人を務め、幾度と無く国難を救った歴戦の英雄。その経歴から国の問題を己の至らなさに置き換えて考えるほど自分に厳しい。
- マニィ・コーチン
- 被害者。ババル共和国大使館の秘書執務室で刺殺体として発見された。生前はダミアンの秘書を務める傍らで大使館の事務一切を取り仕切り、その有能ぶりはダミアンも大いに認めていた。
- 仮面マスク2世(かめんマスクにせい)
- 被害者。アレバスト王国大使館の大使執務室で撲殺体として発見された。初代の怪人☆仮面マスクとは何の関係も無い模倣犯で、警察の身元調査によって以前から指名手配されていた窃盗犯「赤石 葵(あかいし あおい)」だと断定された。
- 馬堂 一徹(ばどう いってつ)[バドウ]
- 刑事。刻々と差し迫る定年の期日に焦りを募らせ、ついには国際警察に「ヤタガラス捜査の専門家」なる売り込みをかけてまで捜査班の一員として参加する。
- 矢張 政志(やはり まさし)[ヤハリ]
- 御剣の親友。「天流斎マシス」のペンネームで絵の修業に励んでいたものの、またも女性関係の都合から金が必要となり、スーツアクターのアルバイトでトノサマンショーが開催される「永世中立劇場」に来ていた。時と場と間の悪いところに極めて怪しい行動を取っていた不審人物として捜査線上に浮かんでしまい、一時は殺人容疑者として嫌疑をかけられる事態にまで発展する。
- 大場 カオル(おおば カオル)[オバチャン]
- 以前に警備員として勤務していた映画制作会社「英都撮影所」から臨時要請があり、ヒメサマンのスーツアクターとなってトノサマンショーに参加していた。冥曰く「エネルギッシュなオバサマ」。矢張とは警備会社「KB警備」に勤務していたころの関係からしっかりと面識がある。
- 大沢木 ナツミ [カメラマン]
- 自称「国際派ジャーナリスト」の女性。劇場の片隅でシャッターチャンスを狙っている。
- ミサイル [ミサイル]
- 所轄署で訓練を受けている警察犬。外見こそ警察犬らしからぬ可愛らしさを振り撒くが、何かの拍子で興奮すると制止もままならない凶暴性を露呈する。
- ヤタガラス
- 7年の沈黙を破り、突如として犯行を予告した怪盗。ババル共和国とアレバスト王国の両大使館に姿を現した。
開発
『逆転裁判3』の廉価版の制作に携わっていた江城元秀が同作の魅力を裁判とは違う形で展開させることを考え、『逆転裁判4』で企画を担当していた山﨑剛に相談したことから始まり[11]、江城にとっては初プロデューサー、山﨑にとっては初ディレクター作品となった[12]。法廷を舞台にしないことにした山﨑は当初、現場で捜査する刑事として『逆転裁判4』で登場した宝月茜を主人公に据えて、「カガク捜査」を用いる構想をしたが、江城はユーザーが一番望む主人公を考えるよう指示した結果、成歩堂龍一のライバルである、御剣怜侍が主人公となった[11]。主人公が決まった後、試作をいくつか作成するも会社上層部からは逆転裁判シリーズであることや御剣が主人公である必然性に乏しい点を指摘されたため、御剣の脳内思考を具現化した「ロジックモード」を実装した[11]。現場を再現する「ぬすみちゃん」も御剣の脳内でシミュレーションされたものをユーザーに体験してもらうために導入された[11]。「逆転裁判 特別法廷2008 オーケストラコンサート」で新キャラクターが紹介された[13]が、本作では御剣が主人公であることが発表されると反響が大きかったと山﨑は語っている[12]。
本作ではこれまでのシリーズ作品ではなかった、2Dのミニキャラクターを操作するシステムが導入されたが、キャラクターデザインを担当した岩元辰郎は企画を受け取った際、これまでのバストアップ絵とは異なる点からキャラクターの面白さを表現できる一方で、作業量が膨大となったと語っている[11]。本システムが考案されたのは江城がアクション要素を取り入れたいと考えていたためであり、加えて山﨑が現場で捜査する点にこだわっていたためである[12]。キャラクターの創作に関して、ヒロインの一条美雲は「かわいくて元気でドロボウの女の子」という発注を受けて生み出された[14]。
こうして法廷バトルとして展開された逆転裁判からシステムを変更しつつも、シリーズとして損なわない遊び方を提示した本作に対して、江城はプロデューサーとして葛藤したと述べたが、製作スタッフの良好な反応を見て、方針に間違いはないと予感し、2008年の東京ゲームショウでのユーザーの反応をみて、予感が確信に変わったと述べている[11]。また公式サイトでの情報の提示やWeb上の体験版を提供していたことも、本作がシリーズらしさを示していることがユーザーに伝わったのではないかと江城や山﨑は語っている[11]。
開発で考慮した点として、インタフェースや効果音は流用し、シリーズに特徴的な台詞の言い回しはかつて一般ユーザーだった山﨑がユーザー目線で違和感がないかチェックし、シリーズ作品未経験者が分からないような内輪ネタは排除した[11]。キャラクターの声はこれまでのシリーズ同様に開発スタッフが充てている[15]。また本作では作中の経過時間がこれまでのシリーズ作品よりも短期間であるが、これは御剣であればこれぐらいの速さで事件を解決するだろうというキャラクターの特徴を生かしたためである[12]。
反響
他機種版
関連商品
- 逆転検事 オリジナル・サウンドトラック(2009年6月24日)
- 逆転検事 オフィシャルコンプリートガイド(2009年6月29日)ISBN 978-4862332202
- 逆転検事 〜公式捜査記録〜(2011年9月20日)ISBN 978-4862333018
ほか限定版の『逆転検事 LIMITED EDITION』には「オーケストラミニアルバム〜逆転の旋律〜」やプロモーション映像を収録したDVDが同梱された[22]。
関連作品
- 逆転検事 電撃コミックアンソロジー(2009年8月)アスキー・メディアワークス、ISBN 978-4048680349
- 逆転検事 オフィシャルアンソロジーコミック(2009年10月1日)ISBN 978-4862332349
- 逆転検事 アンソロジーコミック(2009年10月)エンターブレイン、ISBN 978-4047260726