酸化ニッケル(II)

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酸化ニッケル(II)(さんかニッケル に、Nickel(II) oxide)は、化学式がNiOの無機化合物である。ニッケル酸化物はこの他に酸化ニッケル(III)二酸化ニッケルなどが報告されているが、酸化ニッケル(II)は唯一詳しい構造が判明しているニッケル酸化物である[4] 。NiOの鉱物に黄褐色のブンゼナイトがあるが非常に稀少である。ニッケルを少量含み緑色に着色した鉱物は他にクリソプレーズ(緑玉髄)がある。

概要 物質名, 識別情報 ...
酸化ニッケル(II)
Nickel(II) oxide
Nickel(II) oxide
Nickel(II) oxide
Nickel(II) oxide
物質名
識別情報
3D model (JSmol)
ChemSpider
ECHA InfoCard 100.013.833 ウィキデータを編集
EC番号
  • 215-215-7
RTECS number
  • QR8400000
UNII
国連/北米番号 3288 3077
性質
NiO
モル質量 74.6928 g/mol
外観 緑色の結晶性固体
密度 6.67 g/cm3
融点 1,955 °C (3,551 °F; 2,228 K)
ほとんど溶けない。
溶解度 KCNに溶ける。
磁化率 +660.0·10−6 cm3/mol
屈折率 (nD) 2.1818
熱化学
標準生成熱 fH298)
−240.0 kJ/mol
危険性
GHS表示:[1]
急性毒性(低毒性)経口・吸飲による有害性水生環境への有害性
Danger
H317, H350, H372, H413
P201, P202, P260, P261, P264, P270, P272, P273, P280, P281, P285, P302+P352, P304+P341, P308+P313, P314, P321, P333+P313, P342+P311, P363, P391, P405, P501
NFPA 704(ファイア・ダイアモンド)
引火点 不燃性
致死量または濃度 (LD, LC)
LDLo (最小致死量)
5000 mg/kg (ラット, 経口)[3]
安全データシート (SDS) JT Baker
特記無き場合、データは標準状態 (25 °C [77 °F], 100 kPa) におけるものである。
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合成と性質

NiOはのようなニッケル(II)化合物を熱分解することで純度の高い緑色の粉末として得られる[4]金属ニッケルを酸素中で熱すると不定比性の灰色から黒色の粉末が得られる[4]。NiOは塩基性酸化物である。

水にはほとんど不溶であるが酸に溶解し、緑色の水和ニッケルイオンを生成する。一方加熱により結晶化したものは酸に溶解しにくい。

アンモニア水に徐々に溶解し淡青紫色のアンミン錯体を生成する。アルカリ水溶液にはほとんど溶解しない。

水素ガス中で加熱することにより還元されて金属ニッケルを生成する。

構造

NiOは塩化ナトリウム型の構造をとるが、他の多くの二成分金属酸化物と同じようにしばしばNi:Oの比が1:1から外れた不定比化合物となる。

用途

鮮やかな緑色を呈することからガラス陶磁器などの着色剤として用いられる。

また水素により還元されて生成する微粒子状のニッケルは触媒作用が高いことから、油脂およびその他有機化合物の水素添加触媒として用いられる。

脚注

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