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一酸化鉛

鉛と酸素との化合物 From Wikipedia, the free encyclopedia

一酸化鉛(いっさんかなまり、PbO)は鉛と酸素の化合物である。組成比は1:1で、別名は酸化鉛(II)。

概要 物質名, 識別情報 ...
一酸化鉛
物質名
識別情報
3D model (JSmol)
ChEBI
ChemSpider
ECHA InfoCard 100.013.880 ウィキデータを編集
EC番号
  • 215-267-0
KEGG
RTECS number
  • OG1750000
UNII
国連/北米番号 3288 2291 3077
性質
PbO
モル質量 223.20 g/mol
外観 赤色または黄色の粉末
密度 9.53 g/cm3
融点 888 °C (1,630 °F; 1,161 K)
沸点 1,477 °C (2,691 °F; 1,750 K)
α-PbO: 0.0504 g/L (25 °C)
β-PbO: 0.1065 g/L (25 °C)[1]
溶解度 不溶
磁化率 4.20×10−5 cm3/mol
構造
正方晶系、tP4
P4/nmm, No. 129
危険性
GHS表示:
急性毒性(低毒性)経口・吸飲による有害性水生環境への有害性
Danger
H302, H332, H351, H360Df, H362, H373, H410
P201, P202, P260, P261, P263, P264, P270, P271, P273, P281, P301+P312, P304+P312, P304+P340, P308+P313, P312, P314, P330, P391, P405, P501
NFPA 704(ファイア・ダイアモンド)
NFPA 704 four-colored diamondHealth 3: Short exposure could cause serious temporary or residual injury. E.g. chlorine gasFlammability 0: Will not burn. E.g. waterInstability 0: Normally stable, even under fire exposure conditions, and is not reactive with water. E.g. liquid nitrogenSpecial hazards (white): no code
3
0
0
引火点 不燃性
致死量または濃度 (LD, LC)
LDLo (最小致死量)
1400 mg/kg (dog, oral)[2]
安全データシート (SDS) ICSC 0288
関連する物質
その他の
陰イオン
硫化鉛(II)
セレン化鉛
テルル化鉛
その他の
陽イオン
一酸化ゲルマニウム
酸化スズ(II)
関連物質 四酸化三鉛
二酸化鉛
酸化タリウム(III)
酸化ビスマス(III)
特記無き場合、データは標準状態 (25 °C [77 °F], 100 kPa) におけるものである。
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性質

両性酸化物である。赤色・正方晶系で室温で安定なα型と、黄色・斜方晶系で300℃以上で安定なβ型がある。β型への転移温度は587℃だが、酸素分圧に依存する。α型の別称は密陀僧(みつだそう)・リサージ(英語版)、β型の別称は金密陀(きんみつだ)・マシコット(英語版)。共に、鉱物としても産出する。

合成方法

金属鉛の加熱、硝酸鉛のアルカリ処理、または炭酸鉛の加熱で得られる。

鉱石の精製

酸化鉛は鉛鉱石を金属鉛に精製する際の中間生成物として大量に生産されている。方鉛鉱の粉末を約1,000度で加熱すると硫化物が酸化物に変換される。[3]

金属鉛の加熱

600℃前後で繰り返し酸化させるか、1000℃前後で融解した酸化鉛にするか、900℃以上で融解させた鉛を噴霧する方法がある。いずれの場合も徐冷すると四酸化三鉛(Pb3O4)が生成するため、300℃以下まで急冷する必要がある。

アルカリ処理

硝酸鉛と炭酸アンモニウムまたは塩化アンモニウムを水溶液中で混合してアンモニウム水を加える。pHが7.1以上になると炭酸鉛が沈殿するので、濾過および洗浄の後に 400℃ まで加熱する。この時、400℃ でα型、590℃ でβ型が得られる。

炭酸鉛の加熱

上記のアルカリ処理の後半部分に相当する。

用途

古代ローマ時代などから顔料として用いられており、中世からマシコットと呼ばれるようになった[4][5]。また、クリスタル・ガラスの製造にも用いられる。 皮蛋(ピータン)の熟成を促進する黄丹粉の主成分も一酸化鉛である[6]。

セラミックス、ゴムの加硫[7][8]

健康問題

鉛中毒を起こすので、顔料や皮蛋(ピータン)などでは使われなくなってきている[6][8]。ただし、皮蛋の無鉛製品と命名されて、黄丹粉を使用していないとした製品にも鉛が使われている場合が指摘されている[9]。

参考文献

  • 日本化学会・編『第4版 新実験化学講座 16巻 無機化合物』 丸善、1991年

脚注

関連項目

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