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釋摩訶衍論

『大乗起信論』に対する註釈書 From Wikipedia, the free encyclopedia

『釋摩訶衍論』(しゃくまかえんろん)は、姚秦(ようしん:後秦384-417)の伐提摩多(ばつだいまた)による漢訳とも記され、『大乗起信論』に対する註釈書であり、大乗もしくは密教の龍樹菩薩の著作とされている。全十巻[1]。如来蔵思想と阿頼耶識との結合を図ったものとされている。

撰述問題

本書は、龍樹作と伝えられているが、夙にその偽作説が唱えられており、日本の淡海三船が龍樹に仮託した偽書として厳しく批判した[2]。最澄や安然も偽作説を支持している[2]。

このように伝来当時の日本でも偽書ではないかと論争が起き、その事実を知っていたはずの空海は本論を度々引用している[3][4]。

仏教学者の石井公成は、『釈論』には元暁(ウォニョ)や義湘(ウィサン)の影響があり、また本文に変格漢文が見られることを指摘し、新羅撰述であるとする説を主張している[2]。

真言教学との関係

真言教学史では特に重視されてきた[1]。これは弘法大師空海がこの論の中にある密教の要素に着目し、顕教と密教との峻別のための典拠としたことによる。空海が真言密教の体系化に本論を用いたことによって、本覚思想が密教とともに進展した。

関連項目

脚注

参考文献

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