鈴木導
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太平洋テレビジョンにて吹き替え翻訳をはじめる。最初に任された『モーガン警部』(原題 The Sherriff of Cochise)というテレビシリーズでは、翻訳原稿を即座にガリ版で印刷し、リハーサル、本番と徹夜の作業だったという。労働条件が悪かったため、一年後、他の翻訳者二人とともに独立し「翻訳工房」を立ち上げる。しかし、仕事が豊富にあったため、グループで仕事を分け合う必要もなかったという。
独立後の初仕事はマクドナルド・ケリー主演の弁護士もの『ロック・アップ』(原題 Lock Up)だった。
エピソード
失業して一年半ほど経ち、生活資金のために持ち株を売ろうと証券会社に行ったところ、置いてあったスポーツ新聞に「翻訳者募集」の文字を見つけ、その広告を破って持ち帰りトライヤルに応募したという。試験問題は西部劇のスクリプトが三ページほどのものであった。面接が終わると、その場で翻訳の仕事に掛かるように求められ、徹夜で作業を続けたという(「経歴」欄参照)。