閉じた眼

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オディロン・ルドン『閉じた眼』(1890年、リトグラフ、青インク・紙、29.5cm×23cm、シカゴ美術館蔵)

閉じた眼』 (とじため、フランス語: Les yeux clos) は、武満徹が作曲したピアノ曲。副題は「瀧口修造の追憶に」。1979年 (昭和54年)、同年に開かれた高橋アキのリサイタルのために書かれた[1]。後年、武満自身によってオーケストレーション化された。

題名の『閉じた眼』は、ルドンの同名のリトグラフから採られている。

武満自身の説明では、発端は1968年 (昭和43年) にシカゴ[1][2]大雪のために空港が閉鎖されてしまい1週間近く足止めされていた時にさかのぼる[3]。その間、友人宅に泊めてもらいながら、シカゴ美術館に毎日通って絵を見てすごしたことがあり、そこで見たルドンの『閉じた眼』に強い印象を受けたという[3][注 1]

オディロン・ルドン『閉じた眼』(1890年、リトグラフ、21.7cm×18.4cm、ニューヨーク・メトロポリタン美術館蔵)[注 2] こちらのリトグラフはシカゴ美術館には収蔵されていない。武満の『閉じた眼』とは無関係のリトグラフ。

元々は高橋アキのリサイタルのために書き始められた作品だったが、作曲の最中に瀧口修造が亡くなり、急遽、瀧口への追悼作品ともなった[1]。初演者の高橋アキは、普段、曲の演奏の仕方に何も言わない武満が珍しく、曲の後半に現れる和音が連続する部分について、「ベルのように弾いてほしい」と注文を出したことがあって、それが印象に残っていると述べている[1]

なお、瀧口には『閉じた眼』という題の詩があるが、武満の『閉じた眼』は瀧口の詩をモティーフにした作品ではない[4]。ピアノ版が作曲されてから10年以上経った1991年 (平成3年) 作曲のオーケストラ作品『ヴィジョンズ』の第2曲は、このピアノ版の『閉じた眼』をオーケストラ用に編曲した作品である。ただし、ピアノ曲を忠実にオーケストラに移し替えただけではなく、かなり改変を施している[2]

初演

1979年 (昭和54年) 9月6日、東京文化会館において高橋アキにより初演された[1]

出版

デュラン=サラベール=エシーク出版

演奏時間

録音

脚注

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