関根正二
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1899年、福島県西白河郡大沼村(現白河市)に屋根葺き職人の父のもとに生まれた。1908年、前年に発った父を追い上京、深川区東町に移る[2]。江東区立東川小学校の同級生に伊東深水がおり[2]、伊東の紹介で1914年に東京印刷株式会社に就職。そこでオスカー・ワイルドの作品を読み、ワイルドの思想に触れた。
1913年頃から絵画の勉強をはじめ、数ヶ月だけ太平洋画研究所に通ったものの、ほぼ独学で絵画を習得する[3]。1915年、会社を辞めた関根は長野県へ放浪し、洋画家の河野通勢と出会う[3]。同年10月、「死を思ふ日」が第2回二科展に入選[3]。1918年、第5回二科展に出品した「信仰の悲しみ」ほか2点が樗牛賞に選ばれた[2][3]。しかし、この頃より心身共に衰弱し、翌年6月、結核により20歳で夭折した[2][3]。絶筆となった「慰められつゝ悩む」は紛失し、現在は作品を写した絵葉書のみが残されている。関根の代表作である「信仰の悲しみ」は日本の近代洋画史を代表する傑作の一つと評され[3]、2003年に重要文化財の指定を受けた[3]。
代表作品
| タイトル | 制作年 | 技法・素材 | サイズ(縦x横cm) | 所蔵先 | 出品展覧会 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 菊川橋辺り | 1915年2月22日 | 油彩、板 | 23.2x33.0 | 福島県立美術館(寄託) | ||
| 砂村石渡牧場 | 1915年頃 | 油彩、板 | 23.7x33.0 | 福島県立美術館(寄託) | ||
| 死を思う日 | 1915年 | 油彩、キャンバス | 75.8x56.4 | 福島県立美術館(寄託) | ||
| 風景 | 1915年頃 | 油彩、キャンバス | 60.7x45.7 | 福島県立美術館(寄託) | ||
| 犢牛(こうし) | 1915年 | 油彩、キャンバス | 31.8x40.9 | 信越放送 | ||
| 牛舎[4] | 1915年頃 | 油彩、キャンバス | 36.5x48.6 | 福島県立美術館 | ||
| 茅葺き農家のある風景 | 1916年 | 油彩、キャンバス | 36.3x51.4 | 福島県立美術館(寄託) | ||
| 風景[5][注釈 1] | 1916年頃 | 油彩、板 | 33.3x23.1 | 福島県立美術館 | ||
| 女 | 1916年6月27日 | インク・水彩、紙 | 51.2x35.7 | 個人蔵 | 第3回二科展 | |
| 海(銚子) | 1916年 | 油彩、キャンバス | 45.4x60.8 | 姫路市立美術館 | ||
| 井上郁像 | 1917年6月 | 油彩、キャンバス | 65.0x53.0 | 福島県立美術館(寄託) | ||
| 少年 | 1917年 | 油彩、キャンバス | 45.0x37.0 | 個人蔵 | ||
| 村岡みんの肖像[6] | 1917年 | 油彩、キャンバス | 45.2x37.8 | 神奈川県立近代美術館 | ||
| 天平美人 | 1917年 | 墨・油彩、綿布(二曲一隻屏風) | 121.0x122.5 | 大阪中之島美術館 | ||
| 大黒天 | 1918年 | 絹本著色(軸装) | 93.0x33.0 | 個人蔵 | 現存する唯一の日本画作品。 | |
| 真田吉之助夫妻像 | 1918年 | 油彩、キャンバス | 53.0x80.3 | 福島県立美術館 | ||
| 一本杉の風景[7] | 1918年頃 | 油彩、キャンバス | 38.0x45.2 | 福島県立美術館 | ||
| 子供 | 1918年 | 油彩、キャンバス | 45.3x37.6 | ポーラ美術館 | ||
| チューリップ | 1918年 | 油彩、板 | 33.0x23.3 | 個人蔵 | ||
| チューリップ | 1918年 | 油彩、キャンバス | 45.3x33.2 | 個人蔵 | ||
| 信仰の悲しみ[8] | 1918年 | 油彩、キャンバス | 73.0x100.0 | 大原美術館 | 第5回二科展 | 重要文化財 |
| 姉弟[9] | 1918年 | 油彩、キャンバス | 80.5x60.5 | 福島県立美術館 | 第5回二科展 | |
| 自画像[10] | 1918年 | 油彩、キャンバス | 53.0x41.0 | 福島県立美術館 | 第5回二科展 | |
| 神の祈り[11] | 1918年頃 | 油彩、キャンバス | 68.2x40.8 | 福島県立美術館 | ||
| 婦人像[12] | 1918年頃 | 油彩、キャンバス | 78.0x60.0 | 東京国立近代美術館 | ||
| 天使(断片) | 1918年頃 | 油彩、キャンバス | 17.3x36.1(全図:59.1x44.7) | 三重県立美術館 | 火災で焼失し、断片のみが残存。 | |
| 三星[13] | 1919年 | 油彩、キャンバス | 60.5x45.5 | 東京国立近代美術館 | ||
| 三人の顔 | 1919年頃 | 油彩、キャンバス | 41.1x65.2 | ポーラ美術館 | ||
| 子供[14] | 1919年 | 油彩、キャンバス | 60.9x45.7 | アーティゾン美術館 | ||
| 慰められつゝ悩む[15] | 1919年 | 14.1x9.0 | 福島県立美術館(寄託) | 第6回二科展 | 現版は紛失。サイズは現存する絵葉書のもの。 |
- 『信仰の悲しみ』 1918年 大原美術館
- 『三星』 1919年 東京国立近代美術館
- 『神の祈り』 1918年頃 福島県立美術館
- 『子供』 1919年 アーティゾン美術館
展覧会
- 関根正二展 生誕120年・没後100年 神奈川県立近代美術館 鎌倉別館 2020年2月1日ー3月22日
