附例特検隊

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通称 灰衫(灰色シャツ)
設立 2009年4月8日
職員数 44名
活動管轄 香港
附例特檢隊
By-laws Inspection Unit
上水駅の附例特検隊
通称 灰衫(灰色シャツ)
組織の概要
設立 2009年4月8日
職員数 44名
管轄
活動管轄 香港
運営主体 港鉄
関係法
  • 《香港法例》第556B章《香港鐵路附例》

運営幹部
  • 林定忠, 指揮官

附例特検隊(ふれいとっけんたい、中国語: 附例特檢隊英語: By-laws Inspection Unit、俗称灰衫)は、2009年4月8日に設立された、香港鉄路(港鉄)に属する組織である。

2009年最初の3か月において、港鉄路線内で約13,000件の無賃乗車事案が発生し、そのうち6割以上が東鉄線で発生していたことを踏まえ、港鉄は同年4月8日、暫定的措置として附例特検隊を設立し、主として無賃乗車の取り締まりにあたらせた[1][2][3][4]

附例特検隊は、元警署警長で、かつて刑事情報科、衝鋒隊防止罪案科など香港警察の複数部門に所属していた黄成根が隊長を務め、試験的に半年間運用された[5][6]

設立から1年以上経過した後、港鉄による効果検証が行われ、無賃乗車問題に顕著な改善が見られたことから、附例特検隊は常設化されることとなった。2010年初頭の無賃乗車件数は、2009年初頭の同時期と比較して約8割減少し、1,900件余りまで大幅に減少した[7]

2012年以降、附例特検隊は羅湖駅および上水駅の駅内外にバリケードを設置して改札待機列の流れを整理するとともに、水貨活動に従事している疑いのある乗客の検査や、手荷物重量制限の執行を補助した[8]

新界北部中国語版において中国本土からの水貨運搬者の影響が大きいこと、および東鉄線における手荷物重量制限の試験導入に対応するため、港鉄は粉嶺駅以北の各駅に電子計量器を設置し、手荷物を32キログラム以下に制限した。同時に附例特検隊の人員は29名から39名へ増員され、輔助保安人員も74名から92名へ増加された[9]

組織

附例特検隊は1名の指揮官によって率いられ(指揮官職は香港警務処または香港税関の退職した督察級職員が務める)、さらに4名の当値隊長(当直隊長)および38名の隊目(一般隊員)が外部委託の保安人員を指揮している。

職責範囲

設立以来、附例特検隊は主として東鉄線の上水駅、粉嶺駅、羅湖駅および落馬洲駅に常駐し、鉄道駅における人流を管理している[10]

附例特検隊の主な責務は、沿線の鉄道駅を巡回し、《香港法例》第556B章《香港鉄路附例中国語版》を執行することであり(主として無賃乗車の取締りおよび乗客による重量超過の手荷物や危険物の持ち込み防止を含む)、また群衆管理や体調不良の乗客への対応なども行う。

同時に、附例特検隊は退役グルカ兵によって構成された部隊や輔助保安人員と連携し、共同して犯罪の抑止にあたっている。

入職要求

隊目

附例特検隊の隊目に応募する者は、香港中学会考中国語版または香港中学文憑の学歴を有し、かつ《香港鉄路附例》の執行に関する2年以上の実務経験、または香港の紀律部隊での勤務経験を有する必要がある[11]

隊員

附例特検隊の人員はすべて退職した香港の紀律部隊(香港警務処香港海関中国語版懲教署中国語版入境事務処中国語版香港消防処中国語版廉政公署などを)の出身者であり[12]、一部は香港輔助警察隊中国語版社区緊急輔助隊広東語版民衆安全服務隊の現役隊員でもある。

訓練

附例特検隊の隊員は、勤務に就く前に一連の訓練を受ける必要があり、《香港鉄路附例》の熟読、港鉄の組織および運営に対する理解[13]、並びに鉄道駅および車両内の環境に精通することが求められる。

装備

  • 制服
  • デジタルはかり
  • 携帯型ビデオカメラ
    • 16台あり、1台あたり約7,000香港ドルの価値がある
    • 2015年2月9日より半年間試験運用され[14][15][16]、半年後に効果の検証が行われた[17]
    • 撮影に際しては、事前に口頭で通知を行い、事後には使用時間、場所および理由を含む報告書を作成する必要がある
    • 記録は港鉄内部に引き渡され、権限を有する職員によって閲覧される[18]。記録に利用価値がない場合は、28日後に廃棄される[19][20][21][22][23]
  • トランシーバーMotorola MTP3150 TETRA
  • 携帯検札機
  • iPad Mini 6
  • Bluetoothプリンター(BIXOLON SPP-R410)

資料

  • 附例違反報告書
  • 領収書(追加料金)
  • 追加料金徴収通知書
  • 香港鉄路附例違反通知書
  • 乗車券/八達通/QRコード情報照会報告書
  • 香港鉄路附例違反に関する起訴予定通知書

事件

旧正月が近づくにつれ、多くの水貨客が年貨中国語版の購入を行うと、上水駅は重点的影響区域となり、駅の内外には毎日大量の水貨客が集まっている。人流のピーク時には、乗客間のトラブルや身体的衝突、さらには港鉄職員への暴行(附例特検隊隊員を標的としたと疑われる事案も含む)が発生しやすい状況となっている[24]

職員への暴行

2009年9月16日、休暇中の附例特検隊隊員1名が羅湖口岸で出入境手続きを終えた後、水貨客に認識され、言語的暴力および徒党を組んだ集団暴行を受けた。深圳海関中国語版職員の保護によりようやく安全が確保されたが、その後も羅湖口岸で数十人に取り囲まれ、絶えず罵声を浴びせられた。

この事件を受けて、香港鉄路員工総会中国語版は警察に対し積極的な介入と港鉄における駅内公共秩序維持への協力を求め、さもなければ職員への暴行が引き続き発生するとの懸念を表明した[25]

脚注

関連項目

外部リンク

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