陽陵は渭城区正陽鎮から高陵区に広がる台地上に位置し、南に渭水が、北に涇河が流れている。陽陵の陵区は東西約5km、南北約3kmに及ぶ広大な面積を占めている。
墳丘は方錐台形で、底部における各辺長は160m、高さ31.8mの大きさで、平面正方形の牆壁に囲まれた陵園の中心に位置している。陵園は1辺410mほどで、東西南北の四方に門闕遺構を残し、門闕遺構には塼敷面、雨垂石敷面の露出が認められ、瓦・塼など建築材料の堆積があった。帝陵の東北後方には皇后陵が存在し、帝陵から東に向かって約4kmの司馬道が伸びている。
帝陵の東、皇后陵の南には24基の陪葬坑群があり、17号・20号・21号陪葬坑からは多数の彩絵裸体武人陶俑や武人陶俑が発見されているほか、車馬・倉庫・食料・家畜などの明器も多数発見されている。帝陵の南には、回廊に囲まれた羅経石や礼制建築群遺構があり、この付近に寝殿が造営されていた可能性が高い。羅経石は陽陵造営の測量基点ともいわれているが、大型建築の礎石である可能性も高い。司馬道の東端北側でには、広大な陽陵邑があり、司馬道の南北には陪葬墓園が広がっている。陽陵邑では、建物・排水溝・貯蔵穴・灶・道路など市街遺跡にともなう各種の遺構が発掘されている。