須田千里
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研究
研究テーマは以下のようになっている[2]。
日本の近代文学は、江戸時代から明治時代に到る多様な思想的・文化的環境を背景に成立した。その成立と展開のありようを作品に即して考察することは、その時代環境や文化的特性を明らかにすることにつながる。そのために、個々の作品を語彙レベルから主題に到るまで読み解く力や、近代以前の文化・西欧文化・同時代文化などとの関わりを分析する力が得られるように、研究指導をしたい。 これまで対象としてきた作家は、泉鏡花・芥川龍之介・幸田露伴・久生十蘭・夏目漱石・谷崎潤一郎・佐藤春夫・尾崎紅葉・太宰治・内田百閒・ラフカディオ・ハーン・森鷗外など。テーマ的には幻想文学や一人称小説に関心を持っている。また、近代文学の源としての近世文学についても、雑話物や狂詩などを中心に考察。仮名垣魯文の毒婦物『高橋阿伝夜叉譚』や染崎延房の通俗歴史作品『近世紀聞』の注釈を行った。最近は山田美妙の著作集の編集に関わっている。