飯田養豚場
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2021年時点では経営者(飯田一志)夫妻、長女、長男夫妻の5人経営を行っている[1]。
1982年に飯田一志は父親から母豚50頭の繁殖経営を引き継ぐ[1]。そして養豚場として運営しながら、2002年6月に有限会社飯田養豚場となる[2]。2015年10月5日には法人番号指定を行った[3]。
以降、ブランド豚「ほろよいとん」の販売[4]、2つの賞を受章する等[5][4][6]、徐々に規模や知名度を大きくし、現在に至る[1]。
飯田の経営方針は「経営規模をむやみに増大せずに経営コストを下げることで、収益を増加させる」であり、これが長期的な経営安定につながるとの判断からである[1]。実際、1995年までは過剰投資にならない程度に飼養頭数を増やしている[1]。2002年になると後継者と目する長男の就農に併せて、長男が希望を持てる経営ができるように金融機関からの借り入れを行い、設備投資を行って飼養頭数を約2倍に拡大した[1]。
経営方針
家族型養豚経営が生き残る方針として以下を飯田は挙げている[1]。
- 「高い生産成績と収益性」の確保
- 「ブランド豚肉の生産」
- 「地域社会との協調・融和」の取り組み
繁殖
純粋種のランドレース種(L)と大ヨークシャー種(W)を飼養しており、出荷対象となる肥育豚(LWDの三元豚)の繁殖母豚用のLW(L×W)は自家生産で行っている[1]。また、交配方法は全頭が人工授精のみで行っている[1]。これによって外部から繁殖母豚を購入するよりも母豚の更新が容易にでき、母豚の更新率は53.7パーセントとなっている。この結果、頭当たり年間平均分娩回数は2.32回と青森県の水準よりも若干高くなり、母豚1頭当たり年間肉豚出荷頭数が23.5頭と優れた成績となっている[1]。
人工授精の採用は、肥育豚生産のための止め雄豚となるデュロック種(D)の飼養頭数を10頭程度減らすことができるため、飼養管理労働時間や飼料費の大幅な節減にも役立っている[1]。
これらに加えて、自家生産は、外部から移入される疾病の予防対策や母豚の導入コストの低減にも寄与している[1]。
農場HACCPへの取り組み
ほろよい豚
飯田養豚場は、「ほろよいとん」というブランド豚を販売している[4]。
青森県内の酒造会社から出る酒粕を粉末にし、配合飼料工場で特別配合した飼料を子豚の時期から肥育豚の出荷まで給餌している[1][7]。
飯田の話では、酒粕を混ぜた餌を食べた豚は肌つやも赤みを帯びており、餌を食べた後は気持ちよく静かにゆったりとして寝ているとのことで、ストレスフリーで生産される肉豚は「ほろよいとん」のブランド名で伊藤ハム系列を通じて青森県内外のスーパーマーケットで販売されている[1]。販売価格にもプレミアムが付いて有利に販売されており、消費者からの「肉質が柔らかく脂が甘く、美味」との高評価を得ている[1]。
ほろよい豚は、横浜町内の小学校、中学校の学校給食にも使用されている[1]。また、道の駅よこはま「菜の花プラザ」ではほろよい豚を使用した豚カツ定食が提供されている[8]。