鹿沼土
栃木県鹿沼市産出の軽石
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特性
生産・流通

鹿沼土の原料となる鹿沼軽石は、群馬県の赤城山から約3万年前に噴出し、偏西風に乗って栃木県や茨城県まで降り積もった[5]。中でも、鹿沼市から栃木市にかけての地域に150 cm以上と最も厚く堆積し、なおかつ平坦な台地上に安定的に分布することから、鹿沼市で鹿沼土採取が盛んになった[5]。
まず爪のない油圧ショベルで表土を削った後、関東ローム層と鹿沼軽石層を採掘し、トラックに積み込む[6]。採掘が終わるとすぐ埋め戻すため、一般人が採掘現場を目にする機会は少ない[6]。次にトラックから採取物を下ろし、重機やトラクターで薄く広げ、ビニールハウスの中で1週間程度乾燥させる[6]。ビニールハウスは一般的な農業用ハウスよりも大きく頑丈である[6]。乾燥が終わると工場へ搬送し、篩(ふるい)にかけて粒径を揃え、ローム層は「赤玉土」として、鹿沼軽石は「鹿沼土」として袋詰にし、ホームセンターや農業協同組合へ出荷する[7]。ホームセンター等の店頭に並ぶのはごく一部で、大半は農協・農家向けに出荷される[7]。
採掘から販売までの全工程を行う企業は鹿沼市内に4社しかなく、乾燥・製品化のみを行う企業や赤玉土・鹿沼土に肥料を混ぜた製品を製造販売する企業、副業として乾燥工程のみを行う農家の数が多い[7]。特に鹿沼市北部に相当する、古賀志町(鹿沼市・宇都宮市どちらも)から仁神堂町、千渡の台地区にかけての地域に乾燥場や工場が集中している[8]。徐維那らは、かつての乾燥場・工場はより鹿沼市街に近い地域に分布していたが、都市化や住宅団地・工業団地の開発の影響で郊外化していったものと推測している[9]。
