黄色い王女
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『黄色い王女』(きいろいおうじょ、フランス語: La princesse jaune)作品30, R. 287は、カミーユ・サン=サーンスによる1幕5場のオペラ・コミックである。ルイ・ガレによるフランス語のリブレットに基づく。このオペラは1872年にオペラ=コミック座で初演された[1]。
当時の多くの芸術家と同様、サン=サーンスもパリのジャポニスムに影響を受けていた。当時の公衆の趣味に合わせて、サン=サーンスは日本の王女に関する話を選んだが、話の舞台はオランダである[1]。音楽は「東洋的」な響きを出すために五音音階を利用した、「軽く元気な」音によって特徴づけられる[1]。主人公のコルネリスは日本に関するすべてのことに魅せられた学生である。そのいとこのレナはコルネリスを愛しているが、コルネリスは日本の王女のミンを描いた絵に熱中するあまり、レナが自分を愛していることに気づかない。ポーションによって引きおこされた幻覚的な夢の中でコルネリスは日本に移動する。はじめコルネリスは夢中になるが、最終的に幻滅して、自分がレナを愛していることに気づく[1]。
『黄色い王女』はサン=サーンスが作曲した3作目のオペラであるが、実際に舞台にかかったオペラは本作が最初である。また、ルイ・ガレと協力した最初の作品でもある。のちにガレはサン=サーンスのために他のいくつかのリブレットを書き、サン=サーンスの親友になった。オペラ=コミック座では、かつてサン=サーンスが以前に作曲したオペラ『銀の鈴』を財政的な理由によって契約どおり上演することができなかったため、その償いとしてオペラ=コミック座の支配人であるカミーユ・デュ・ロクルによって依頼された。1872年の初演では、エミール・パラディールの『留め金』、ジョルジュ・ビゼーの『ジャミレ』とともに3つの1幕オペラとして上演された。初演は完全な失敗であり、批評家は3作すべてを批判したが、この頃まで批評家は常にサン=サーンスの音楽に批判的であったため、これはサン=サーンスにとっては意外なことではなかった。オペラ=コミック座はその後4回公演を行なった後、『黄色い王女』をレパートリーから外した [1]。
