龍飛岬 (映画)
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1959年の冬。津軽半島の突端、龍飛岬に生まれたばかりの女児が300万円の現金とともに捨てられていた。地元の漁師留吉がこれをみつけ、持ち帰った。留吉と妻キヨとの間には子どもがなかった。これは神様からの授かりものだ、赤ん坊を幸子と名づけ、育てることにした。留吉は電動イカ釣り機を300万円で買ったが、間もなく留吉の脚が機械に巻き込まれる事故がおこった。キヨはパートに出て、ひとりで家計を支えた。
1974年、幸子は15歳の美しい娘に育っていた。いっぽう、寝たきりで漁にも出られない留吉は自暴自棄になっていた。そんなある日、留吉は無理やり幸子を犯してしまう。村が祭りで賑わっていた夕方、家が焼け落ち、焼け跡には留吉の焼死体があった。キヨが疑われたが、証拠不十分で釈放され、そのまま村からいなくなった。幸子ははじめて自分の生い立ちを知り、キヨを追って東京へ向かった。
1986年の秋、横浜で医大生が殺される事件があった。幸子という女が容疑者として浮かび、ふたりの刑事が彼女の出身地である龍飛岬へむかった。27歳の幸子は銀座の高級クラブのホステスとなっていて、国会議員で同郷の斉藤甲子郎と知り合い、結婚の約束をした。これを報道で知ったキヨはピンと来た。斉藤は幸子の父親だ。幸子は自分を捨て、母を自殺に追い込んだ父親への復讐を計画していた。