12のインヴェンション
From Wikipedia, the free encyclopedia
1954年ごろから、間宮はアルト歌手・民族音楽研究家の内田るり子とともに日本民謡の資料の調査を始める。この調査は町田佳声を中心とする『日本民謡大観』の一部をなすものであるが、間宮と内田の研究成果は独唱とピアノのための『日本民謡集』第1集(1955年。のち1999年までに全24曲)や、『合唱のためのコンポジション』などの作品に現れる。そのうち1967年から1969年にかけて広く東北から九州に民謡を集めて作曲したのが『12のインヴェンション』である。「インヴェンション」(=発明)とは、日本の民謡のメロディーを多声の豊かなひびきの合唱曲につくる、との意である[1]。
間宮の作品は、単に民謡を五線譜で記して、独唱や合唱のために広く歌えるように編曲したものではない。間宮の仕事は、民謡や民族芸能の音楽を作曲家の耳で聴き直し編作曲することによって、時代とともに失われた「まじりけのない明快で全的な音楽の力」を照らし出し、音楽として普遍化することであった。こうしたやり方を間宮は「むしろ私流の民謡の伝承であると信じている」と述べている[2]。発表以来、2018年7月現在で36刷を重ね、長く歌い継がれている。
日本民謡といえば、いわゆる"小節"(こぶし)たっぷりと考えられがちだが、「祭りのうたやしごと唄などには、小節なし、ヴィブラートなしの、まっすぐな声の、のびやかなうたが多い」[1]「"まっすぐ、のびやかに歌ってほしい"というのが、作曲者自身の注文だ」[3]とされる。
曲目
全12曲からなる。全編無伴奏である。
- 稗搗唄
- 知覧節
- 混声四部。鹿児島県知覧町に伝わる民謡で、美しい旋律をもつ、抒情ゆたかな民謡。[4]平成27年度全日本合唱コンクール課題曲。
- 米搗まだら
- 米搗唄
- おぼこ祝い唄
- 獅子舞
- のよさ
- まいまい
- 田の草取り唄
- 田植唄
- 天満の市は
- でいらほん