19 ナインティーン
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概要
ストーリー
見習いタイムパトローラー・イースト、ウエスト、サウスの3人は、ある目的のためいくつもの時代を飛び越えて1998年の東京へタイムスリップし[1][2][6]、そこでミヤコという少女と知り合う[6]。好奇心旺盛なミヤコは風変わりな3人に興味を持ち、彼らの「友達探し」を手助けする。しかし、ミヤコたちの外出中にミヤコの弟・ヨリトモが何者かによって襲われてしまう。取り乱すミヤコに対し、ウエストは自分たちが西暦2550年の未来からやって来たタイムパトローラーで、異生物カミーラの生き残り・通称「19」を殲滅するために東京へきたことを打ち明ける[1][2]。
「19」の正体はイーストの恋人・ソフィアであり[1][2]、任務のために向かった小惑星でカミーラに変えられてしまい、時空を超えて逃亡していた。冷酷なハンターのアンドロイド・ゼブラもソフィアを狙っており、ウエストとサウスは「誰かがソフィアを殺さなければならないなら、せめてイーストの手で討たせたい」と考えていた[1][2]。
一方、東京では謎の連続殺人事件が起きており、担当警部のフカザケはイーストに目をつけてミヤコの自宅を包囲する。何とか3人を脱出させて家に残ったミヤコの前にソフィアが現れ、ミヤコのことを「おばあちゃん」と呼び、「死ぬために過去へ来た」と話す。ミヤコはソフィアが自分の子孫だと悟り「自分の命を終わらせるために先祖の私を殺すのか」と問いただすが、そこへゼブラが現れてソフィアを攻撃し、二人とも姿を消してしまう。
イーストたちはソフィアの目的が「東京の地下に隠された核で自爆すること」だと推測し、爆発を阻止すべく青山に向かう[1]。ゼブラは一足先に青山に到着しイーストと死闘を繰り広げるが、背後からソフィアに攻撃され息絶える。イーストたちは地下でソフィアを見つけるがすでに異形の姿に成り果てていた。イーストは長い躊躇の末にソフィアを狙撃する。
イーストたちはタイムホールが開く21:00を逃すが、10分前の過去に戻ることでタイムホールへと辿り着く。タイムホールは3つに分かれており、イーストは1946年のパリ、サウスは1970年の上海、ウエストは2548年のノースダコタへと向かう。ミヤコとヨリトモは3人が去った後の夜空を見つめ、ミヤコは「ヨリトモ、ほら、時間が通り過ぎてゆく」と呟く。
出演者
- イースト
- 演 - 東山紀之
- タイムパトローラー、ナイーブな性格。本編の主人公。
- ウエスト
- 演 - 錦織一清
- タイムパトローラー、冷静なリーダー。
- サウス
- 演 - 植草克秀
- タイムパトローラー、コミカルな性格。映画・ノベライズ版通じて最も出番が多い。映画版では1998年にもっとも順応した描写がなされた。ノベライズ版における彼の登場シーンの一部が映画版ではイーストのものに置き換わっている。
- ミヤコ
- 演 - 小沢なつき
- 1998年の世界で3人が出遭う、16歳の少女。本編のヒロイン。ノベライズ版では父親は有名な俳優である。
- ソフィア
- 演 - アレクシス・ホール
- 逃亡中のスペースバンパイア。ミヤコの子孫である。イーストの恋人であり、ノベライズ版ではイーストらのアカデミー時代の同期生かつ惑星探査隊員であり、過去に逃亡したスペースバンパイアの最後の生き残りという背景が語られている。
- ヨリトモ
- 演 - 山田哲平
- ミヤコの弟。12歳。生意気盛り。
- ターボ
- 演 - 坂井徹
- ミヤコの恋人。
- ゼブラ
- 演 - 中康治
- カーミラを追うもう一人のハンター。その正体は超高性能のハンターアンドロイドである。ノベライズ版にも登場し、空挺部隊を全滅させられた軍が面子にかけて送り込んだハンターアンドロイドである。歴戦の強者、人間の身分を得ることにこだわっており、それが獲得寸前であるという背景描写がなされた。
- フカザケ警部
- 演 - 柳生博
- 1998年の世界での警察官。権威に弱いが運転技術は高い。
- 特別出演
- 村井国夫、大林丈史、荒勢永英(スワット隊員)、河原崎長一郎
- カメオ出演
- 片岡鶴太郎(通行人)、明石家さんま(本人役)
劇中楽曲
スタッフ
制作
製作は1986年暮れか、1987年頭には決定しており、『シティロード』1987年2月号の「1987年公開予定映画として『19(ナインティーン)』として紹介されている[8]。内容は「仮面ライダーこと少年隊のSFロック活劇。"日本版フットルース"」と書かれている[8]。内容の詳細が決定したのは1987年2月か、3月頃[9]。
キャスティング
少年隊の3人が『ターミネーター』でいうマイケル・ビーンの役どころ[10]。近未来のぶっ飛び少女役・小沢なつきは少年隊と同じくらい出番が多い[10]。『スペースバンパイア』のマチルダ・メイの役どころのアレクシス・ホールのパンチがいまいち[10]。柳生博がルイ・ド・フュネス的トンマな刑事を演じる[11]。『鶴ちゃんのプッツン5』をやっていた頃の片岡鶴太郎が、通行人としてカメオ出演。
美術
西暦2550年の未来の時代考証に基づくデザインの小道具が大量に造られた[1][2]。単純な無機質なものではなく、レトロのテイストが入ったデザインになっている。このほか、タイムパトローラー式の敬礼など、細部まで設定が尽くされている。大道具面では、未来都市のセットなどはほとんど作られず、都心部でのロケ撮影で処理され、カメラワークだけで未来都市を表現しきった撮影技術の高さが雑誌など[12]で評価された[6][注 3]。当時未完成であった東京ドームが作画合成で加えられている[2]。このほかパリ、上海、砂漠でのロケも行われ、多数の外国人がエキストラ出演している。
主要な舞台となる1998年の時代考証も、パトカーなど日産自動車の劇用提供車[注 4]。は近未来風のカラーリングで装飾され、ソニーは、架空の試作品であるバーチャルボーイ風の「テレビ・ウォークマン」[6]、サントリーは架空の製品であるスコッチ・キャンディを提供、後者は明石家さんまが出演する劇中CMも製作されている。
また「スワットチーム」と思われる警察隊が登場したが、その制服も近未来を意識してデザインされた。大胆な技術革新や新奇な流行はなく、服飾、娯楽、住宅の傾向、好況感の持続など1980年代の延長線上にある時代[注 5]として描写されており、携帯電話やポケットベルなどが存在しない代わりに、テレビ電話や前述のテレビ・ウォークマンが存在するなど、1986年から1987年当時の近未来観がうかがえる内容となっている。劇中、ニュースでサミットに参加した日本の外相が核武装に前向きな発言をしたというニュースが流れるなど、核戦争の危機と隣り合わせであった当時の世界情勢も反映されている。1998年のリアルを描いた映画としては『ラブ&ポップ』などがあり、逆に2010年代からこの時代を描いた映画に『SUNNY 強い気持ち・強い愛』などがある。河原崎長一郎演じるアナウンサーが「新多摩区で続発しているプルトニウム連続殺人事件のその後の様子をお伝えします。現場にいる片山さん…片山さんー」などと、人は近づけないだろうと考えられる驚きの臨時ニュースを報じる。後半、ウエスト、こと錦織一清が「1998年の東京は核備蓄量が世界最大だったんだ。その一部がスタジアムの地下に隠されていて大問題になったことがある」という。
作品の評価
同時上映
映像ソフト
小説
ミュージカル
- 少年隊主演のPLAYZONEシリーズの一作「TIME-19」としてミュージカル化。