C・デイリー・キング
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作品数は少ないが、嘘発見器のような実践的な心理学の要素を作品の中に持ち込んだこと(マイケル・ロード警部補シリーズの多くの作品で助手役を務めるポンズ博士の他、多数の心理学者が登場する点も挙げられる)、作中の手がかりの位置を解決編で具体的に提示する「手がかり索引」を導入したこと、物語をエピローグから始めプロローグで締めくくる、といったプロット上の工夫(『空のオベリスト』)を凝らしたことなど、「パズルとしての探偵小説」の可能性を押し進めた点が評価されている。
学問的なアプローチを加えたロード警部補シリーズとは対照的に、オカルトと探偵小説の融合が試みられているトレヴィス・タラント氏シリーズの作品を集めた『タラント氏の事件簿』は、優れた探偵小説短編集を顕彰する「クイーンの定員」の一つに数えられている。
アメリカ本国ではクリッペン&ランドリュから刊行された短編集The Complete Curious Mr. Tarrant(2003)を除くすべての作品が入手困難であるが、日本では探偵小説の全著作が翻訳されている。