GOHAN (タイ映画)

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脚本 トサポン・ティプティンナコーン
製作 ワンルディー・ポーンシッティサック
ナタウット・プーンピリヤ
出演者 喜多島康
ポー・マミー・ター
ジンジェート・ワッタナシン
トンタワン・タンティウェーチャクン
Gohan
โกฮัง..หัวใจโกโฮม
監督 ナタウット・プーンピリヤ
チャヤノップ・ブンプラゴープ
アッター・ヘムワディー
脚本 トサポン・ティプティンナコーン
製作 ワンルディー・ポーンシッティサック
ナタウット・プーンピリヤ
出演者 喜多島康
ポー・マミー・ター
ジンジェート・ワッタナシン
トンタワン・タンティウェーチャクン
製作会社 GDH
BASK
公開 タイ王国の旗 2026年4月2日
上映時間 145分
製作国 タイ王国の旗 タイ
言語 タイ語日本語ビルマ語
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Gohan』(原題:โกฮัง..หัวใจโกโฮม、英題:Gohan)は、2026年公開のタイドラマ映画。監督は、チャヤノップ・ブンプラコープ、ナタウット・プーンピリヤ、アッター・ヘムワディーの3名が務めた。『おばあちゃんと僕の約束』や『バッド・ジーニアス』などで知られるGDH 559が制作。1匹の保護犬「ゴハン」の生涯を、3つの異なる時期の飼い主との交流を通して描く。

幼犬期:ヒロとの出会い

本作は、一匹の野良犬の生涯を「幼犬期」「成犬期」「老犬期」の三つの時代に分け、それぞれの飼い主との交流を通じて、タイ社会の断面と生命の尊さを描き出す。

タイのチョンブリー県シーラーチャー。白い毛並みにピンクの鼻を持つ一匹の野良犬の子犬が、セブン-イレブンの前で店を訪れる人々から食べ物を分け与えられながら暮らしていた。 一方、タイの日系自動車工場にチーフエンジニアとして勤務する日本人のヒロシ(ヒロ)は、ある日会社より定年退職を促されてしまう。30年以上、仕事一筋だった人生の岐路に立たされていた。孤独を抱えていたヒロは、コンビニの前で出会ったその子犬を保護し、白い毛並みが炊き立ての米に似ていたことから「ゴハン」と名付ける。ヒロとゴハンの穏やかな共同生活は、孤独な男の心に温かな光を灯していく。やがてヒロは退職し、日本で新しい仕事を探すためにタイを離れる決意をする。その前にゴハンの新たな飼い主を見つけるために、もう少し時間が欲しいと社長に願い出る。工場で新たな飼い主を募るも、これといった飼い主が見つからず苦労する。そんな時に、サワダの恋人ミヤオがぜひゴハンを引き取りたいとヒロに願い出る。彼女は、昔の飼い犬マリに似たゴハンに運命を感じ、一人でもゴハンを飼うことを約束する。そんは彼女の決意に感動したヒロはゴハンを引き渡すことを決めるが、思いとどまり一度検討させてほしいと保留する。その後、ヒロはしばらく悩んだあげく、再びミヤオのもとを訪れ、ゴハンを引き渡す。そして日本帰国の日、ヒロは、パイトゥーンの車で空港に向かっていたが、ヒロが最後にもう一度ゴハンを見たくなり、二人はこっそりミヤオの家へ向かう。遠くからミヤオとゴハンが問題なく過ごしていることを知り、立ち去ろうとしたところ、ゴハンが追いかけてくる。ミヤオによると、ゴハンは、家の前を車が通るたびに窓の外を眺めていたという。これこそが運命であると彼女は言い、ヒロにゴハンを返すことにした。ヒロは日本での仕事は「どうでもいい」とパイトゥーンに伝え、海沿いのヴィラでゴハンとともに過ごすことにする。その後二人は平穏な日常を送り、やがてゴハンは成犬となるが、ある日、ヒロが新型コロナウイルスにより、自宅で命を落としてしまう。

成犬期:ナムチャーとの絆

ヒロが命を落とした後も、ゴハンはそのそばを離れずにいた。ニュースでゴハンについて報じられるも、人々は感染を恐れ、ゴハンを引き取ろうとしなかった。それに目を付けた保護施設の運営者クンは、ミャンマー人労働者のナムチャーと共にゴハンを捕獲し、野犬保護施設へと連れていく。そこには多くの犬が劣悪な環境で暮らしていた。彼は、SNSでは慈悲深い保護活動家を装いながら、裏では寄付金目当てに犬たちを虐待する悪徳ビジネスを行っていたのだ。 労働許可証のために、施設で不法労働するナムチャーは立場の弱さに苦しんでいた。そんな彼女は、檻の中で懸命に生きるゴハン達に自らの境遇を重ね合わせ、彼らを救うことにする。労働許可証のための資金がたまった彼女は、施設の犬たちを逃がし、一人バンコクへ向かう。 犬たちを失ったクンは怒り、彼女とゴハンを捕まえようと試みる。一方ゴハンは彼女を追いかけ、ともにバンコクへ向かうことになる。バンコク行きのバスに乗った二人だったが、ゴハンが車内で吠えたために路上で降ろされてしまう。ナムチャーは途方に来れながらも、徒歩でバンコクを目指すが、そこへクンが追いかけてきたため、二人は近くの市場に身を隠すことにする。そこでゴハンがブラウニーを食べたがったため、彼女は「ブラウニー」という新しい名をつける。二人は言葉の壁を超えて深い愛情で結ばれ、彼女にとって唯一の心の拠り所となっていく。そして彼女は、労働許可証を受け取るために指定された場所へ向かおうとする。そんななか、市場で偶然出会ったミャンマー人労働者に車で送ってもらえることになる。指定の場所についたゴハンとナムチャーは束の間の時間を楽しむが、クンに捕まってしまう。なんとか一度は逃げ切ったナムチャーだったが、再びクンに電話し、自分とゴハンを開放してほしいと願い出る。しかしクンは、はるかに大金を稼げるゴハンだけは解放できないという。そこで彼女は駅へ向かうと、助けを求める手紙と自身のアクセサリーをゴハンの腕に結び付け、電車にゴハンだけ乗せてしまう。そして彼女は自ら入国管理局に電話し、自身が不法労働者であることを明かす。その後、クンは警察に連行され、ナムチャーはミャンマーに強制送還されることになる。警察に向かう車内でナムチャはクンの悪事をSNSに投稿しながら、ゴハンを守れなかったことを悔やみ号泣する。

老犬期:ペーレーとジャイディー

物語の舞台はバンコク近郊のラートクラバンへと移る。フアタケー駅で降りたゴハンは、ずっとそこでナムチャーを待っていた。そこでは近所の学生たちに愛される地域犬のような存在となった。そんな中、近所の学校へ通うペーレージャイディーが、「ヒマ」と名付け可愛がっていた。二人は最初恋人同士でったが大学卒業前に別れ、ジャイディーは一人フアタケーを去る。やがて、大学を卒業したジャイディーが再びフアタケーに戻ると、のらりくらりと自由奔放な生活を送る美学生ペーレーと、老いたゴハンがいた。ジャイディーは最初ペーレーを冷たく突き放すが、ゴハンがけがをしたことをきっかけに再び話すようになる。病院で診察を受けたゴハンだったが余命3か月の命であることを、医師から伝えられる。そこで二人はゴハンを最後まで家で面倒見ることに決める。老いさらばえたゴハンとの日々を通じて、彼らは「生と死」、そして「家とは場所ではなく、愛する存在がいる場所である」という真理を学んでいく。 ジャイディーは大学卒業後CAとして勤務していたが、ペーレーは相変わらず自由奔放な生活を送っており、将来に対するビジョンもなかった。そんな中、ジャイディーはペーレーに自宅で絵画教室を開き身を立てることを提案する。それに彼は一念発起しゴハンを主人公にした絵本を作り始める。女の子と出会った老犬が、タイにが降るまでは死なずに彼女をずっと守り続けるという内容であった。 そして二人は、先の短いゴハンを様々な場所へ連れていき、様々な思い出を作っていった。そこでペーレーは再びジャイディーと恋人になることを願い出るが、彼女はそれを拒否する。やがて彼女は、惜しみながらゴハンとペーレーに別れを告げ去っていく。その後1年の月日がたち、ペーレーは子供たちのための絵画教室を開いていた。一方、余命三か月であったゴハンも元気に生きていた。そんなある日、疲れたゴハンはペーレーの膝の上で、今までの飼い主たちと再会するを見る。そして目が覚めたゴハンは、タイに雪が降るまで絶対に離れないことをペーレーと約束する。

キャスト

本作では、主人公である犬「ゴハン」の生涯を3つの時期に分け、それぞれの時代の飼い主との交流が描かれる。

主要人物

ヒロ / コゾネ ヒロシ
演 - 喜多島康
タイの日系自動車工場にチーフエンジニアとして勤務する日本人。30年以上仕事一筋に生きてきたが、ある日会社から定年退職を促されてしまう。そんな定年間近にセブンイレブン前で出会った子犬を保護し、白い「ご飯」にちなんで「ゴハン」と名付ける。
ナムチャー / エイシン
演 - ポー・マミー・ター
タイで働くミャンマー人の労働者。ある事情で野犬保護施設に預けられた成犬期のゴハンと出会う。言葉や立場の壁に悩みながらも、ゴハンに自分の境遇を重ね、深い愛情を注ぐ。
ペーレー
演 - ジンジェート・ワッタナシン
自由奔放な生活を送る大学生。ひょんなことから老犬期のゴハンを引き取ることになる。
ジャイディー
演 - トンタワン・タンティウェーチャクン
ペレの同級生であり、元恋人。ペーレーと共にゴハンの世話をすることになり、共に過ごす時間を通じて、生と死、そして愛の本質を学んでいく。

その他

パイトゥーン
演 - チャートチャイ・チンシー
自動車工場でヒロのドライバーとして働く男性。イーサーン方言を話す。
グン
演 - ノッパパン・ブンヤイ
野犬保護施設を運営する男性。SNSを通じて自身の慈善保護活動について発信しているが、実際は寄付金目当てに野犬を使った悪徳ビジネスをしている。
ミヤオ
演‐ジャリンポーン・ジュンキアット
サワダの恋人。昔の飼い犬に似たゴハンを飼いたいとヒロに願い出る。
サワダ
演 - 逢見亮太
自動車工場に配属された新しいチーフエンジニア。
日本人男性
演 - 西尾康晴
ヒロの隣の部屋に住む男性。関西訛りの日本語を話す。
セブンイレブンの店員
演 - ソーンラサート・ウィセートシン
ヒロがよく通うセブンイレブンで働く男性。
ミャンマー人男性
演 - クッティヤー・カンチャナソーパーウォン
ジャンボという犬を連れたパゴー出身の男性。市場で出会ったナムチャーとゴハンを目的地まで連れていく。
ソーン
演 - アルニー・クワンユーン
駅の屋台で働く中年女性。ペーレーをからかいながらも適切なアドバイスをする。
女の子
演 - アビゲール・ランシーシンピパット
ペーレーが開く絵画教室に通う女の子。ゴハンを見て、絵本よりもかっこいいと言う。

ゴハン(主人公)

物語の進行に合わせ、以下の4匹の犬がそれぞれの世代を演じている。

  • 幼犬期(演 - コオリ):シーラーチャーにあるセブンイレブンの前に捨てられたバーンゲーオの子犬。ヒロに保護され、ゴハンと名付けられる。
  • 成犬期(演 - ミーチョーク、ティーノーイ):劣悪な野犬保護施設にいたところ、ナムチャーに保護され、ブラウニーと名付けられる。
  • 老犬期(演 - ヒマ):ラートクラバンフアタケー駅で長く近所の学生たちに愛される存在であった。老犬となり、ペーレーとジャイディーに保護され、ヒマ(雪)と名付けられる。

制作

GDHのプロデューサー、ワンルディー・ポーンシッティサックが、自身とナッタウット監督が犬好きであったことから企画。3人の監督がゴハンの「幼犬期」「成犬期」「老犬期」をそれぞれ分担して演出するという独特の手法が取られた。「野良犬の視点から見た人間の世界」を描くことを目指し、バス監督の新たな制作ユニット「BASK」とGDHの初の共同制作作品となった。また、タイ・日本・ミャンマーの3カ国の俳優が出演する国際的なキャスティングとなっている[1]。その他、タイで活動するインフルエンサー数名がカメオ出演している。また、民間の野犬保護団体で収容されている犬たちがエキストラとして多く出演している。

撮影と演出

物語を3つの時期(幼犬期・成犬期・老犬期)に分け、それぞれ異なる監督が演出を担当するという手法が取られた。

  • 幼犬期:チャヤノップ・ブンプラゴープ(代表作『フレンドゾーン』)
  • 成犬期:ナタウット・プーンピリヤ(代表作『バッド・ジーニアス』)
  • 老犬期:アッター・ヘムワディー(代表作『親友かよ』)

2025年10月上旬より、バンコク、チョンブリー、チャチューンサオ中心に約2か月間撮影が行われた。撮影にあたっては、犬の自然な動きを尊重するため、俳優たちが事前に犬たちと数ヶ月間生活を共にして信頼関係を築くトレーニングが行われた。また撮影の際は獣医師が常駐し、犬たちに負荷がかからないよう最善の配慮がされた。幼犬期を演じたコオリは、実際に民間の保護団体に保護された元野犬で撮影当時は生後2か月であった。成犬期を演じたミーチョークはSNSを通じてスカウトされた犬である。またこのパートではスタントアクションを同じ犬種のティーノーイが演じている。老犬期を演じた犬のヒマは、ナタウット監督自身が実際に保護し、健康を取り戻させた推定14歳の元野良犬であり、本作のインスピレーションの源となっている[2][リンク切れ]。 またキャスティングに関してはそれぞれ監督がイメージに合った人物を起用した。第1パートでは、定年間近の日本人駐在員のイメージに合った、70歳の喜多島が起用された。実際、彼自身タイに30年以上滞在しており、タイでの勤務経験もあることからキャスティングされた。なお喜多島はこれが映画初出演である。第2パートでは、強い女性のイメージに合ったミャンマー人医師女優のポーが起用された。キャスティングの際は監督自身が彼女のSNSに直接オファーメッセージを送った。第3パートでは、進路に悩む大学生として、ジンジェートと「おばあちゃんと僕の約束」で高い評価を受けたトンタワンが起用された。

公開と反応

公開

2026年3月4日にトレイラー映像が公開され、同日バンコクのエムスフィア内にあるPAW YARDにて製作発表記者会見が行われた。続いて、4月1日にはサイアム・パラゴンのパラゴン・シネプレックスでガラ・プレミアが開催され、巨大なゴハンのマスコットが設置された。4月2日にタイ国内で公開。公開から2週間で興行収入が7000万バーツを突破した[3]。 2026年4月17日には、スポンサー企業Pramyの公式Youtubeチャンネルにおいて、ヒロとゴハンのサイドストーリーがコラボCMとして公開された。[4]また同年5月2日にはイタリアウーディネ極東映画祭で上映予定となっている[5]

海外での公開

東南アジア(同時期公開)
東アジア
  • 台湾:2026年4月30日公開。
ヨーロッパ・その他

批評家の反応

映画批評家からは、単なる「お涙頂戴の動物映画」に留まらず、タイの格差社会孤独、そしてミャンマー人労働者(ナムチャー役)の置かれた境遇など、社会的なテーマを繊細に織り交ぜた点が非常に高く評価された[要出典]。TrueIDの記事では「笑顔、そして笑いや喜びの涙を通して、ペットとの絆、友情、そして家族愛について観る者に深く考えさせる。」と評している[6]。出演俳優では、特にミャンマー人俳優のポー・マミー・ターの演技が「言葉を超えた感情を表現している」と絶賛された[要出典]

注記

脚注

外部リンク

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