HAT-P-3

おおぐま座の恒星 From Wikipedia, the free encyclopedia

HAT-P-3 は、おおぐま座の方角にある12等星で、太陽系から460光年離れた位置に存在する。スペクトル型はK型で、太陽より小さく暗い恒星だと考えられている。2009年までに太陽系外惑星が1個発見されている[3]

仮符号・別名Dombay[1]
分類K型星
概要 仮符号・別名, 星座 ...
HAT-P-3
仮符号・別名 Dombay[1]
星座 おおぐま座
見かけの等級 (mv) 11.86[2]
分類 K型星
位置
元期:J2000.0
赤経 (RA, α)  13h 44m 22.585s[2]
赤緯 (Dec, δ) +48° 01 43.18[2]
固有運動 (μ) 赤経:-20.426 ミリ秒/年[2]
赤緯:-24.294 ミリ秒/年[2]
年周視差 (π) 7.26 ± 0.48 ミリ秒[2]
距離 460 ± 40 光年
(140 ± 13 パーセク[3]
絶対等級 (MV) 5.86 ± 0.20[3]
物理的性質
半径 0.834+0.018
0.026
R[4]
質量 0.936+0.036
0.062
M[3]
表面重力 4.61 ± 0.05 (log g)[3]
自転速度 0.5 ± 0.5 km/s[3]
スペクトル分類 K[2][3]
光度 0.442+0.078
0.057
L[3]
表面温度 5,186 ± 46 K[3]
色指数 (B-V) 0.67[2]
金属量[Fe/H] 0.27 ± 0.04[3]
年齢 4+65
3
億年[3]
他のカタログでの名称
GSC 03466-00819, TYC 3466-819-1, 2MASS J13442258+4801432, 1SWASP J134422.58+480143.2., TOI-1419
Template (ノート 解説) ■Project
閉じる

恒星

さらに見る 太陽 ...
大きさの比較
太陽 HAT-P-3
太陽 Exoplanet
閉じる

HAT-P-3は等級が低いため、ヒッパルコス衛星による年周視差の測定対象に含まれておらず、直接的な手法による距離の測定は行われていない。そのため、惑星の発見にあわせて間接的な距離の推測が行われ、460±40光年(140±13パーセク)という結果が得られた[3]

この推定に基づくと、恒星の質量は太陽の94%、半径は83%、光度は44%となる[3][4]。表面温度は5,186Kで太陽より600Kほど低く、重元素は太陽の2倍近く含まれている。恒星進化モデルを単純に適用した場合、恒星の年齢は4億歳と計算されるが、この方法では誤差が1億~69億歳の範囲に広がっており精度が悪い。他の推定としては、リチウムの存在度に基づく値として7億歳以上、彩層活動の度合いに基づく値として13億歳前後という値が出ている[3]

惑星系

2007年、食検出法を利用して太陽系外惑星の探査を行っていたHATネットによって、HAT-P-3の周囲を公転するHAT-P-3bが発見された。この惑星は2.9日という短周期で恒星を一周しており、高温の木星型惑星(ホット・ジュピター)に分類される。質量は木星の6割で、比較的密度が高いことから75地球質量程度の重元素を含んでいると考えられている[3]

さらに見る 名称 (恒星に近い順), 質量 ...
HAT-P-3の惑星[3][5]
名称
(恒星に近い順)
質量 軌道長半径
天文単位
公転周期
()
軌道離心率 軌道傾斜角 半径
b (Teberda) 0.609+0.021
0.022
 MJ
0.03899+0.00062
0.00065
2.8997360±0.0000020 <0.010 87.24±0.69° 0.899+0.043
0.049
 RJ
閉じる

名称

2019年、世界中の全ての国または地域に1つの系外惑星系を命名する機会を提供する「IAU100 Name ExoWorldsプロジェクト」において、HAT-P-3はロシア連邦に割り当てられる系外惑星系となった[6]。このプロジェクトは、「国際天文学連合100周年事業」の一環として計画されたイベントの1つで、ロシア連邦国内での選考、国際天文学連合 (IAU) への提案を経て、太陽系外惑星とその母星に固有名が承認されるものであった[7]。2019年12月17日、IAUから最終結果が公表され、HAT-P-3はDombay、HAT-P-3bはTeberdaと命名された[1]。Dombayは、北コーカサスの山岳地帯にあるリゾート地ドムバイを指し、山と森に囲まれており、野生動物が豊富に生息する。熊も多く、おおぐま座に位置するこの星系にふさわしいという意味もある[1]。Teberdaは、ドムバイ地域から流れ下るテベルダ川を指し、その急流が惑星の公転の速さを象徴する[1]

出典

関連項目

外部リンク

Related Articles

Wikiwand AI