HD 191089

From Wikipedia, the free encyclopedia

赤経 (RA, α) 20h 09m 05.2156358688s[2]
赤緯 (Dec, δ)−26° 13 26.520165768[2]
HD 191089
星座 やぎ座
見かけの等級 (mv) 7.18[1]
位置
元期:J2000.0
赤経 (RA, α)  20h 09m 05.2156358688s[2]
赤緯 (Dec, δ) −26° 13 26.520165768[2]
視線速度 (Rv) -5.39 km/s[2]
固有運動 (μ) 赤経: 40.336 ミリ秒/[2]
赤緯: -67.417 ミリ秒/年[2]
年周視差 (π) 19.9573 ± 0.0214ミリ秒[2]
(誤差0.1%)
距離 163.4 ± 0.2 光年[注 1]
(50.11 ± 0.05 パーセク[注 1]
絶対等級 (MV) 3.7[注 2]
HD 191089の位置(丸印)
物理的性質
半径 1.4 R[3]
質量 1.36 M[4]
表面重力 (logg) 4.42 cgs[5]
自転速度 45 km/s[6]
スペクトル分類 F5 V[1]
光度 2.74 ± 0.02 L[4]
有効温度 (Teff) 6,460 ± 30 K[4]
色指数 (B-V) 0.480[1]
色指数 (V-I) 0.55[1]
金属量[Fe/H] -0.15[6]
年齢 2.2 ± 0.6 ×107[7]
他のカタログでの名称
CD-26 14819, HIP 99273, SAO 188955[2]
Template (ノート 解説) ■Project

HD 191089は、やぎ座恒星である。年周視差の測定に基づいて計算した太陽からの距離は、約163光年であり、見かけの等級は7.18である[2][1]。周囲には、太陽系カイパーベルトに似た残骸円盤英語版があって、直接撮像されており、その外には淡くハロが広がっている[8]

大きさの比較
太陽 HD 191089
太陽 Exoplanet

HD 191089はF型主系列星で、スペクトル型はF5 Vと分類されている[1]質量半径は、太陽の1.4倍程度と推定され、表面の有効温度はおよそ6,460 K光度太陽の2.7倍と見積もられている[4][3]

年齢は推定が難しく、等年齢線による分析では2.5億年や1.6億年という結果が出ている一方、X線強度やリチウム組成ではもっとずっと若いことが示唆される[6][5][9]固有運動を分析した結果、HD 191089はがか座β運動星団英語版の一員であることが確実視され、年齢も運動星団と同程度で、およそ2200万年と考えられるようになった[9][10][7]

星周円盤

ハッブル宇宙望遠鏡がとらえたHD 191089の残骸円盤の画像(右上)とその想像図(右下)[11]

HD 191089は、赤外線天文衛星IRASの観測結果に赤外超過がみられることから、残骸円盤を持つ天体候補とされていた[12]。そして、2009年にジェミニ南望遠鏡で行われた、中間赤外線での撮像観測から、HD 191089を取り巻く円盤の姿が直接検出された[13]。さらに、画像処理技術の向上に伴い、2007年にハッブル宇宙望遠鏡のNICMOSで観測されていたHD 191089の画像に、近赤外線を散乱する円盤の姿も写っていたことが明らかとなった[14]。多くの残骸円盤で、スペクトルエネルギー分布からによる黒体放射を仮定して得られた円盤の大きさと、直接撮像された円盤の大きさが食い違い、それはHD 191089でも同様だが、撮像では、中間赤外線での熱放射と近赤外線での散乱光という異なる原理、波長で得られた円盤像は概ね一致し、中心星から26 auないし78 auの範囲に広がっており、26 auより内側に放射はほとんどない[8]。それは、ALMA望遠鏡ミリ波による観測でも同様であった[4]。円盤内の塵の質量は、地球質量の6パーセント程度とみられる[15]

一方、塵円盤の更に外側、中心星からはおよそ640 auくらいまでの範囲に広がるハロが存在することもわかった[8]。ハロは、内側の円盤よりも色が青く、円盤から、より粒子径の小さい塵が供給されている、という筋書でうまく説明できるとされる[8]

HD 191089の惑星[8]
名称
(恒星に近い順)
質量 軌道長半径
天文単位
公転周期
()
軌道離心率 軌道傾斜角 半径
26 ± 478 ± 14 au 59+4
2
°
ハロ 640 ± 130 au 59°

脚注

関連項目

外部リンク

Related Articles

Wikiwand AI