HD 82943
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| HD 82943[1] | ||
|---|---|---|
| 星座 | うみへび座 | |
| 見かけの等級 (mv) | 6.53[1] | |
| 分類 | F型主系列星 | |
| 位置 元期:J2000.0[1] | ||
| 赤経 (RA, α) | 09h 34m 50.7353072232s[1] | |
| 赤緯 (Dec, δ) | −12° 07′ 46.369202196″[1] | |
| 赤方偏移 | 0.000027[1] | |
| 視線速度 (Rv) | 8.102 km/s[1] | |
| 固有運動 (μ) | 赤経: 1.440 ミリ秒/年[1] 赤緯: -174.330 ミリ秒/年[1] | |
| 年周視差 (π) | 36.1158 ± 0.0264ミリ秒[1] (誤差0.1%) | |
| 距離 | 90.31 ± 0.07 光年[注 1] (27.69 ± 0.02 パーセク[注 1]) | |
| 絶対等級 (MV) | 4.3[注 2] | |
| 軌道要素と性質 | ||
| 惑星の数 | 2 (+1?) | |
| 物理的性質 | ||
| 半径 | 1.17 ± 0.02 R☉[2] | |
| 質量 | 1.14 ± 0.01 M☉[2] | |
| 表面重力 (log g) | 4.35 ± 0.01[2] | |
| 自転速度 | 1.35 ± 0.5 km/s[3] | |
| 自転周期 | 18 日[4] | |
| スペクトル分類 | F9VFe+0.5[1] | |
| 光度 | 1.54 ± 0.02 L☉[2] | |
| 有効温度 (Teff) | 5,944 ± 18 K[2] | |
| 色指数 (B-V) | 0.64[1] | |
| 金属量[Fe/H] | 0.265 ± 0.008[5] | |
| 年齢 | 31 ± 4 億年[2] | |
| 他のカタログでの名称 | ||
| うみへび座163G, NLTT 22107, BD-11° 2670, GC13236, HIP 47007, IRAS 09324-1154, SAO 155312 | ||
| ■Template (■ノート ■解説) ■Project | ||
HD 82943 は地球から見てうみへび座の方角に約90光年離れた位置にある薄黄色の主系列星である。質量や半径は太陽よりやや大きい。少なくとも2個の太陽系外惑星が周囲を公転していることが知られている。
| 太陽 | HD 82943 |
|---|---|
質量と半径が共に太陽よりやや大きいF型主系列星であり、有効温度も太陽よりわずかに高く、光度は太陽の1.5倍余りに達している[2]。含まれている水素に対して鉄がどれほど含まれているかを示した金属量 [Fe/H] は 0.265 であり[5]、これは太陽の約1.8倍に相当し、ヘリウムよりも原子番号が大きい重元素を多く含んでいることを示している。スペクトル分類は F9VFe+0.5 型で、光度階級に添えられている Fe+0.5 は、スペクトル内に鉄の強い吸収線がみられることを意味している[6]。
2001年に、HD 82943 にはリチウムの同位体であるリチウム6が多く含まれていることが判明したと発表された。最も安定した同位体であるリチウム7に対するリチウム6の同位体比は通常では 0.05 未満であることが多いが、HD 82943 では 0.12 と求められた。リチウム6は核融合反応で用いられる水素やヘリウムよりも低い温度で崩壊してしまうため、太陽のような恒星では形成後すぐに消滅すると考えられている。そのため、HD 82943 のリチウム6の含有量から推定して木星質量の2倍の巨大ガス惑星もしくは地球質量の3倍の地球型惑星が最近になって HD 82943 に飲み込まれて崩壊したことが示唆されている[7][8]。理論モデルによると、HD 82943 内部の対流層の底部は少なくとも、飲み込んだ惑星から吸収されたリチウム6の大半が失われるほどの高温の状態にはなっていないことが予測されている[9]。