HotBot

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HotBot(ホットボット)は、HotBot Limitedが所有するカナダのウェブ検索エンジンである。同社の主要責任者はクリステン・リチャードソン。1996年、『WIRED』誌によって北米でサービスを開始した。1990年代には、World Wide Web上で最も人気のある検索エンジンの一つであった。しかし、2016年にドメインが売却され、数年間は関連のない別の目的で利用されていた。その後、2022年に新たな所有者の下で異なる技術を用いてサービスが再開された[1]

言語 英語
運営者 HotBot Limited
概要 URL, 言語 ...
HotBot
URL www.hotbot.com
言語 英語
タイプ 検索エンジン
運営者 HotBot Limited
営利性 あり
開始 1996年5月27日 (29年前) (1996-05-27)
現在の状態 運営中
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歴史

HotBotは、1996年5月、『WIRED』誌のオンライン部門であるHotWired英語版によって立ち上げられた。Inktomiデータベースの検索結果を提供するツールという位置づけであった。この検索エンジンは、カリフォルニア大学バークレー校の学生が中心となって設立された、当時創業4か月目のスタートアップ企業であったInktomi社との共同開発によるものである[2]。HotBotは「ニューリンク」戦略を掲げて市場に参入し、AltaVistaなどの競合他社よりも頻繁に、週単位でウェブ全体をインデックス化すると謳った[3]。公式サイトでは5,400万件の文書を保有し「オンラインで最も完全なウェブインデックス」であると主張した[4]。そのカラフルなインターフェースと、入力された任意の単語やフレーズ全体で検索できるといった先進的な機能は、高い評価と人気を集めた[5]

当初、ディレクトリ検索の結果はLookSmartから提供されていたが、1999年半ばからはDMOZに切り替わった[6]。また、1999年2月からは、クリックスルーデータを利用して検索結果を操作するツールであったDirect Hit Technologies英語版社の検索データも一時的に利用した[7]。1997年3月には、週に1,000万のウェブページをクロールできるInktomi社のSmart Crawl技術がHotBotに導入される[8]。1998年のウェブトラフィックに基づくと、HotBotは19番目に訪問者の多いウェブサイトであった[9]

1998年10月、ライコスが『WIRED』を買収した際にHotBotも取得されたが、ライコスが既に保有していた検索エンジンとは別に運営された[10]。その後、HotBotは開発がほとんど行われず、市場シェアも低下し、停滞期に入る。この時期には、HotBotや他のWIREDおよびライコスのリンクを統合したHotBot NeoPlanet英語版ブラウザもリリースされた[11]。2002年末、HotBotは複数の検索オプションを提供するツールとして再出発し、ユーザーはFAST、Google、Inktomi、またはTeoma英語版の各データベースを検索先として選択できるようになった[12][13]

2004年3月、ライコスは無料のツールバー検索製品「Lycos HotBot DeskTop」のベータ版を公開した。同社によれば、これは「従来のデスクトップ検索とウェブ検索をブラウザ内で統合した初の製品」であった。HotBot DeskTopは、Inktomiを利用したインターネット検索のほか、Microsoft OutlookOutlook Expressのメールフォルダ、ハードドライブに保存されたユーザー文書の検索が可能であった。また、ポップアップ広告ブロッカーやRSSニュースリーダーの機能も組み込まれていた。ユーザーのプライバシー保護のため、メールやユーザーファイルを追跡するために作成されたインデックスはローカルに保存される仕組みであった。特定の種類のインターネット検索結果を表示する際には、テキストベースの広告が表示された。ローカル検索機能には、dtSearch英語版社の技術がライセンス供与されていた[14]

2011年7月、HotBotは新たなロボット風のマスコットと新しいロゴ、そして現代的なサイトデザインでリニューアルされた。このベータ版では、HotBotは単なるウェブ検索結果だけでなく、ニュース、ショッピング、Weather Zombie英語版といった様々なライコスのウェブサイトの検索結果も返すポータルサイトとなった。このポータル形式のインターフェースは約6か月間続いたが、これらの機能は2012年に再設計されたライコスウェブサイトに再統合され、HotBotは再びシンプルな検索インターフェースへと回帰した。

ドメイン名の売却

2016年10月、ライコスはHotbot.comのドメイン名を匿名の購入者に15万5,000ドルで売却した[15]。その後、HotBotのドメインは無関係のショッピング検索サイトとなり、20年にわたるオリジナルサイトの歴史に幕を下ろした。

2018年4月には所有者が変わり、プライバシーを重視した無関係の検索エンジンとなる。

2020年時点で、HotBotのドメインはセーシェルに拠点を置くVPN企業によって管理されている[16][17]

2023年、このVPN企業は方針を転換し、AIベースのウェブ検索機能の提供を開始した。これはドメインの1996年当初の用途に着想を得たものだが、公式な提携関係はない[18]

脚注

外部リンク

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