MAO (漫画)

高橋留美子による日本の漫画 From Wikipedia, the free encyclopedia

MAO』(マオ)は、高橋留美子による日本漫画。『週刊少年サンデー』(小学館)において、2019年23号[1]から連載中。『境界のRINNE』連載終了から約1年5か月ぶりの作品である。2021年10月時点で単行本の累計発行部数は120万部を突破している[2]

概要 ジャンル, 漫画 ...
MAO

ジャンル 少年漫画ダーク・ファンタジー
漫画
作者 高橋留美子
出版社 小学館
その他の出版社
ドイツの旗オーストリアの旗 Egmont
スペインの旗アルゼンチンの旗チリの旗 Planeta Cómic
メキシコの旗ブラジルの旗 Panini Manga
ポーランドの旗 Waneko
チェコの旗 Crew
トルコの旗 Kayıp Kıta
ウクライナの旗 Avocado Print
ベトナムの旗 Kim Đồng Publishing House
ロシアの旗 XL Media
掲載誌 週刊少年サンデー
レーベル 少年サンデーコミックス
発表号 2019年23号 -
発表期間 2019年5月8日[1] -
巻数 既刊28巻(2026年4月現在)
アニメ
原作 高橋留美子
監督 佐藤照雄
シリーズ構成 柿原優子
キャラクターデザイン 菱沼義仁
音楽 兼松衆
アニメーション制作 サンライズ
製作 「MAO」製作委員会
放送局 NHK総合
放送期間 2026年4月4日 -
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画アニメ
ポータル 漫画アニメ
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連載までの経緯

『境界のRINNE』の連載終了後、新作をダークファンタジーにしたいと考えて担当編集者と話し合い、「呪い」をテーマにして生まれたのが本作である[3]。物語を動かすのは摩緒であり、ヒロインの菜花はそのバディ的な関係にしている。最終的な落としどころは既に決まっているが描き切れていない謎が沢山あり、本作も今までの連載作品と同様に長丁場の物語になるかもしれないと答えている[3]

あらすじ

女子中学生の黄葉菜花は8年前、家族が陥没事故に巻き込まれ「死んだことがある」。偶然にも呼吸停止の状態で発見され難を逃れたが、両親を亡くした。

何事も無く過ごしていた菜花だが、ある日、ユーレイが出ると噂の五行町のシャッター街へ同級生と行ったところ、一人妖怪だらけの街に紛れ込んでしまう。襲われる菜花の元に現れたのは摩緒という名の男と、その付き人・乙弥だった。大怪我をした菜花を治療した摩緒は、お前は妖(あやかし)だと指摘する。自分の世界に一人戻った菜花には超人的な力が目覚めていた。再び異世界の門を越えた菜花は、摩緒が陰陽師だと知り、彼と話すうちに幼少期の事故が化け物のせいだと思い出す。そしてこの世界が違う世界ではなく大正12年5月8日ということに気付く。それから、菜花が陥没事故に巻き込まれたその日に起きた、関東大震災が近付いていく。

登場人物

声の項はテレビアニメにおける声優

主要人物

摩緒(まお)
声 - 梶裕貴[4][注 1]
本作の主人公[5]。陰陽師[6]。長髪で少年〜若い男性の姿をし、左目の下には涙の流れた跡のような傷痕があり、背中には三本の大きな爪痕のような呪いの刻印を持つ。一人称は「私」。性格は落ち着いているように見えるが、マイペース気味。思い立ったら、即行動する。決して冷たいわけではないのだが、助けを求めて逃げてきた菜花を「大丈夫だと思ったから」という理由で助けずに傍観しているなど、少々我関せずといったところがある。猫鬼を探し退治することが目的で妖と戦うこともあるが、猫鬼以外のことには興味を示さない。陰陽術の知識が豊富で、対処も的確だが、かなり菜花に頼っている面もあり、そのために、彼女から反感を食らうことも多々ある。
過去に「師匠」の宝物殿に入り込んだ猫鬼と対峙し、呪いを受ける。その際、猫鬼の体が自身の体に融合してしまった。その時に猫鬼が人の寿命を操る術を会得してしまったため、摩緒もまた不老不死のような存在になり、1923年で900年以上生きている。しかし限界が近づいている模様。当時は黒髪だったが、猫鬼の呪いを受けてからは、前髪は白髪になり、後ろ髪にも白髪が混じるようになる。彼の血には猫鬼の血の毒が混じっているため、彼の血に触れた妖は溶けてことごとく骨と化してしまう。それを見越して、わざと自分の血を妖に吸わせて倒すこともある。
兄弟子の百火によると、平安時代の頃は、不真面目で呪法もろくに使えなかったという。呪いが好きではなく、御降家に大勢いた弟子の中でも末席で修業した日数も少なかったため、呪禁の秘法の後継者決定のための生贄に選ばれ、表向きは後継者として、師匠から不吉の刀と言われる『破軍星の太刀』を授かった。その刀は昔、猫鬼と闘う際に摩緒が使った刀であり、その刀もまた、猫鬼に呪われてしまったため、猫鬼に呪われている摩緒と菜花以外の者は持つことさえできない。刀は、盗まれても、手放しても、摩緒の元に帰ってくる。
また、持ち歩く鞄には、薬など様々なものが入っている。
陰陽師としての霊力があるが、猫鬼に呪われたことから妖力も持っている。普段は、陰陽術を用いて戦うが、妖力を使う時や猫鬼のそばにいるときは猫目(縦長の赤い瞳)になる。また、妖化すると化け猫のような姿になる。これは融合してしまった猫鬼の体であり、その姿こそが菜花が出会った化け物の正体だった。また、妖化している間は、意識はほとんどなくなる。
菜花と初めて出会った際、彼女に妖力があることを見抜き、成り行きで行動を共にする。菜花が自分と同じく猫鬼に呪われていることがわかると、彼女曰く、手下同然にこき使い、潜入捜査や囮役など危険な役目も負わせている。しかし、一方では猫鬼に狙われている彼女の身を案じ、解毒剤や護り石や術書などを渡している。「一人でも身を守れるように、闘い方を教えておきたい」という想いから、菜花を一緒に闘わせているが、彼女からは、「雑に扱われている」と思われている。菜花と共に過ごしてる内に「一緒に居ると落ち着く」「私にとっての光」と彼女を強く意識するようになるが本人は自覚していない。
五行町の商店街で、妖怪専門の診療所を開業する。乙弥によると、摩緒はもともと壊す方より治す方が得意だったらしい。
師匠の娘・紗那に一途な思いを寄せており、後継者となったことから紗那と夫婦になる予定だった(ただし本人にその気はなく、大五との関係を応援していた)。しかし、上述の猫鬼の呪いを受けた際に紗那を殺してしまったと思っており、その真相を解明すべく生き続け、旅を続けている。
黄葉 菜花(きば なのか)
声 - 川井田夏海[4]
本作のヒロイン。ショートカットで太眉よりの少女。一人称は「私」。性格は、活発で素直で勇気がある。気が強い反面、乙女思考なところがあり、何かと一緒に闘わせようとする摩緒に対して「扱いが雑」「守ってほしい。」と思っている。
小学1年生の2011年9月1日正午、陥没事故に遭遇し、関東大震災の最中の1923年9月1日に引き寄せられる。そこで猫鬼に出逢い毒の血を浴びたことで呪われてしまう。それによって呼吸停止にまでなったが生き延び、猫鬼の器たる妖力を得てしまう。その事故により両親を亡くしたため、以降、祖父と魚住の三人で暮らす。
普段は、スムージーによって妖力を封じられていたために、活発そうに見えても運動音痴で足が遅く身体が弱いと自己認識していた。しかし、タイムスリップした際、摩緒に「解毒」されたため、妖的な身体能力が目覚める。その真相を知るために、大正時代と現代を行き来する生活が始まった。大正時代と現代は時間の流れが不定期で極端に違う為、学校には入退院を繰り返していると誤魔化しており学業成績は低下する一方である。
摩緒同様に妖を溶かす血の毒を持っており、摩緒の持つ『破軍星の太刀』を使えたことから、猫鬼に呪われていることがわかり、摩緒と行動を共にするようになる。陥没事故のショックで当時の記憶が飛んでいたが、摩緒の「解毒剤」を飲んだことでその当時の記憶を取り戻した。関東大震災の最中、幼いころの自分と邂逅し猫鬼に呪われた経緯を知り、魚住からその後の真相を聞かされる。
猫鬼に摩緒の次の新たな器として狙われているため、大正時代で猫鬼と闘う術を身に着けるよう摩緒に勧められる。しかし、積極的に戦おうとは思っておらず、摩緒に無理やり戦わせられている。身の危険を感じたときや猫鬼の近くにいるときは、妖力を発揮し身体能力が驚異的に向上する。そのときは、摩緒同様、猫目になる。土属性であるため、水属性の陰陽術に強く、木属性の陰陽術に弱い。現代にいる間は、猫鬼から身を隠すため、今まで通りスムージーにより妖力を封じている。
術の才能や知識はなく、摩緒が与えた基本的な九字印の術書にも手をつけないため、摩緒や乙弥からも度々呆れられている。猫鬼の血が覚醒すると身体能力が飛躍的に上がるが、戦闘方法は当初は単純な近接法のため、相手にいなされてしまうことも多かったが妖刀『地血丸』を手に入れてからは自らの猫鬼が混ざった血を吸わせて土属性の気を放ちある程度の妖怪なら対処できるようになった。
乙弥(おとや)
声 - 寺澤百花[7]
摩緒のもとで下働きをしている少年。一人称は「手前」で、敬語で話す。帽子を被り幼い少年の姿をしていて、常に冷静沈着で無表情。手にはのようなものを持っている。
正体は式神であり、摩緒が小さな人形に霊力を込めて作ったもの。摩緒と常に行動を共にして助手のような働きをしている。蠱毒の壺を風呂敷に入れて持ち歩いている。
菜花と行動することも多いため、彼女からは「頼りになる。」と言われている。
胴体が切り離されても、摩緒の特殊な術により再生できる。
猫鬼中国語版(びょうき)
声 - 松山鷹志[7]
摩緒と菜花を呪う最凶の猫の蟲毒で、尾が七又に分かれている。一人称は「儂」。人の体を乗っ取り生きる。宝物殿の秘伝書を喰い、人の寿命を操る「泰山府君の術」を会得する。摩緒に乗り移ろうとした際、首を刎ねられ、体だけが摩緒に融合したため、現在は首から上だけの姿になっている。体が摩緒に融合しているため、首を傷つけても倒すことはできない。
結界を張った五行町にさらに結界を張り隠されていた教会の下にある要石の下で、何百年も眠っていた。教会の結界を守っていたノミの妖が全滅したことで、要石がむき出しになり、関東大震災によって要石が消失したことで、地上へ出てきた。摩緒と対峙し左目を負傷する。その直後、大正時代に引き寄せられた幼い菜花を呪い、現代に逃亡する。菜花を育ってから器にしようと考え、菜花の祖父の寿命を操った。
猫鬼の呪いにより摩緒も生き延びているため、倒したときには摩緒の命も絶たれると見られている。
紗那の飼い猫であった灰丸が蟲毒で変化した妖と思われていたが、実は元から妖怪であり、陰陽五行いずれにも属さず、陰陽術で倒せない猫の妖怪を式神に欲してた師匠との賭けで、五色堂に互いに殺し合わない限り死ねない呪いをかける。
モチーフは蠱毒術から生まれる中国妖怪の猫鬼(貓鬼(マオグイ))。

摩緒の兄弟子

百火(ひゃっか)
声 - 下野紘[4][注 1]
摩緒の兄弟子。火属性の陰陽師の少年。一人称は「俺」。五色堂に集められた五人の後継者候補の一人。
火の呪術の名家の出身。見た目はまだ少年だが、火の術者としての実力は非常に高く、白眉を何度も退けている。摩緒より年下であるが、摩緒より十日早く屋敷に入ったため、兄弟子である。蟲物に火を纏わせて操るのが得意で、赤とんぼや雀、蛾などを使役する。また、手製のダイナマイトを作ることもできる。水属性の陰陽術に弱く、金属性の陰陽術に強い。
平安時代では、蟲物を屋敷の外に取り逃がしたり、屋敷に火をつけたりして、よく叱られていた。摩緒が後継者に選ばれて間もなく、師匠に五色堂に呼び出され、妖怪だらけの部屋に閉じ込められて、「摩緒を呪い殺すか」、「ここで死ぬか」の2択を迫られた。
大正時代では、「火の首使い」として旅芸人一座に身を寄せていただが、猫鬼が復活したことでなついていた髑髏がみんな逃げてしまったため、一座を去った。凌雲閣にて摩緒と再会し、摩緒が後継者に選ばれた経緯を語る。当初は誤解から、真緒を憎んでいたが、やがて共闘する様になる。平安時代は長い黒髪を後ろで束ねており双眼だったが、大正時代では前髪は白髪に、後ろ髪にも白髪が混じった短髪となっている。日露戦争の頃はある農村で百姓として暮らしていたが、白眉の襲撃を受けて村は全滅。百火も右目を失い、現在は眼帯を付けている、震災後は屋台でうどん屋を営んでいる。
華紋(かもん)
声 - 豊永利行[4][注 1]
摩緒の兄弟子。木属性の陰陽師。一人称は「僕」。優男。五色堂に集められた五人の後継者候補の一人。言葉遣いは丁寧で、礼儀正しく、気遣いも忘れない。しかし、敵とみなした相手には、容赦がない。自分の見たことしか信じず、過去のことにも無関心。植物を操るのが得意で、大きな鎌を携えている。また、背広に着けている花には催眠作用があり、これを使って相手に知り合いであると思わせることが出来る。大正時代では「朽縄」と名乗り、茨木種彦に雇われ、彼の悪事の後始末をしていたが、
種彦が父親に見限られた事で、その命により彼を始末する(この点から、本当の雇い主は種彦ではなく、父親だったと思われる)
その後は、ある華族の元に転がり込み、娘たちの遊び相手をしながら寄生して暮らしている。種彦の一件以降、真緒とは共闘する仲。
年次で言えば、五色堂の五人中でもっと序列が上であり、その才は白眉も認めるほどだったが、呪殺には一切興味を持たず、
後継者争いの時も、恋人の真砂と共に逃げることだけを考えていた。後降家が滅んだ後は、真砂の行方を捜して、その途中で夏野と再会する。飄々としながらも責任感が強く、昔、自分が作った魄の種が命を食らう呪いと化した事に心を痛め、その除草剤を開発した。
紅子(べにこ)
華紋の式神。形代は、牡丹の花びら。頭の左側に牡丹の髪飾りを付けた、着物姿で髪を三つ編みにした女性の姿をしている。
真砂(まさご)
摩緒の姉弟子。水属性の陰陽師。華紋とは相思相愛の仲。五色堂に呼ばれた五人の後継者候補の一人。
才能のない不知火にも目をかける心優しい女性で呪殺を拒み、華紋と駆け落ちしようと屋敷から逃げだしたところを不知火に見つかる。その後、五色堂の掟を破った罰として妖の群れに殺される。その亡骸は大正時代もある術を使って、温もりを保ったまま不知火の手で保管されている
夏野(なつの)
摩緒の姉弟子。土属性の陰陽師。箱笈を背負っている。巨大な土人形を作り、操ることができる。
土の術者の中では大五と一、二を争う実力者であり、大正まで生きている事から、五色堂に呼ばれたとみなされていた。
気さくで蓮っ葉な人柄である御降家にいる間は、師匠に文句を言われながらも、呪いや毒には一切興味がなく、
もっぱら怪我や病を治す土薬の開発に夢中になっていた。
大正時代では、菜花に目をかけ、大地の力を使えるように気の使い方や戦い方を伝授する。
実は生きている人間ではなく、猫鬼が四散した大五の体を集めさせる為に生かしている傀儡や式神のような存在。
その身に大五の魂も宿し、一部記憶も共有している。大五の復活と共に土に還る。
大五(だいご)
摩緒の兄弟子。土属性の陰陽師。褐色で神秘的な色の瞳をしている。
摩緒と同じ捨童子の家の出身で幼い頃から兄弟のように一緒に育った。摩緒に慕われており、彼を屋敷に誘った張本人。
穏やかな人柄ながらも、土の術では名だたる実力者で、紗那とも相思相愛の仲。
五色堂に呼ばれた後、御降家に嫌気がさし、紗那や夏野と図って狂言死を装い、紗那と駆け落ちする手筈だったが、
不知火によって殺される。
不知火(しらぬい)
声 - 興津和幸[7]
摩緒の兄弟子で、真砂の弟弟子。水属性の陰陽師。一人称は「おれ」。陰陽術の実力はお世辞にも高くなく、摩緒からも「眼中にない」と言われていた他、師匠からも冷遇されていた。実は師匠の実子であり、紗那・由羅子の兄に当たる存在。
密かに慕っていた真砂の脱走を止めようとした時、その死に際に立ち会った事で、五色堂の輪の中に組み込まれた。
大正時代では、再び御降家を復活させるべく、由羅子や白眉と組み、泰山府君の秘宝を手に入れるために摩緒を付け狙う。
喋り方も関西弁になっている。
白眉(はくび)
摩緒の兄弟子。金属性の陰陽師。一人称は「おれ」。五色堂に呼ばれた五人の後継者候補の一人。銀の帯で敵を切り裂く戦法を得意とする。また、機械の案山子を自在に操ることも出来る。師匠からの信頼が厚く、よく呪殺を命じられていた
傲慢かつ冷酷で、殺し合いや呪いを楽しむ性格。御降家に対する思い入れは強く、不真面目な華紋や百火を嫌っている反面、
負けん気の強い双馬やかがりに目を掛けている。軍では「白州大尉」と名乗り、年を取らないので鉄仮面で誤魔化している。

大正時代

貂子(てんこ)
声 - 日笠陽子[7]
の妖。摩緒が行きつけのミルクホールの女給。街の怪奇事件などの情報を仕入れ、摩緒に提供している。
摩緒のことは「摩緒先生」と呼ぶ。真緒が助けた人間の働き口を世話するなど色々顔が広い
小夜子(さよこ)
声 - 白石晴香
子爵の屋敷で働いていた。
蜘蛛女(くもおんな)
その名の通り、蜘蛛の妖怪。子爵を操っていた本人。若い美男子の首ばかりを狙っていた。最後は妖怪化した菜花に倒された。
子爵(ししゃく)
館の元主人。顔を包帯で隠していた。すでに体は死んでいて、蜘蛛女に操られていた。
鐘呼(しょうこ)
声 - 井上麻里奈
新興宗教「鐘臨教」の教祖。幼いころは、いろんなものが視え、小さな占い所を開いた。しかし、歳を取るにつれ、視えなくなってきた。今の彼女に診えているのは、この世の終わり(関東大震災)のみである。
猫鬼と同じ「寿命を操る」事が出来ると言われていたが、それは紛れもない嘘っぱちだった。摩緒たちに真実を知られ、宗玄ともども警察に自首した。その際、関東大震災の予言を残していった。
宗玄(そうげん)
声 - 荻野晴朗
鐘呼の父親。依子の父親を殺した張本人。
鍾呼が年につれ視えなくなったことを教団に隠すため、彼女の嘘の予言を実現させようと様々な人を殺していた。
密教の呪法によって召喚した鬼神を、「呪い返し」の呪法によって、摩緒に返される。その後、鍾呼とともに警察に自首した。鍾呼によると、彼の寿命は間もなく尽きるらしい。
依子(よりこ)
声 - 田中貴子
宗玄に父親を殺された娘。摩緒に恋するも、「(摩緒先生は女性の)好みが厳しいから好きになってはダメ」と貂子に釘を刺される。
ノミの妖(ノミのあやかし)
猫鬼の結界の守人。シスターのような格好をしている。
茨木 種彦(いばらぎ たねひこ)
関東大震災の後、敷地を避難民に開放している、茨木家の子息。
身寄りのない若い女をさらって犯し、首を絞めて殺していた。これは、震災の前からやっていたことで、そのたびに家の力でもみ消していた。しかし、それももう限界になったため、父親に見限られ、朽縄(華紋)に殺された。
美哉子(みやこ)
華族のお姫様。ドレスを着た女性。京なまりで話す。
大病を患っていたが、人づての人づてで頼んだ御降家の陰陽師のおかげですっかり回復した。しかし、本当は死んでおり、不完全な術をかけられたことで、生きているように見せられている。彼女の足元は水でぬれており、ミイラのような姿となっているが、本人も周りも死んでいることに気づいていない。

現代

中川 結(なかがわ ゆい)
声 - 七瀬彩夏
菜花のクラスメイトの少女。ポニーテールの髪型が特徴。
白羽(しらは)
声 - 長岡龍歩
菜花のクラスメイトの少年。黒縁眼鏡をかけている。現代における菜花の協力者。調べ物が得意で、菜花のことが好きな様子。
菜花に五行町の陥没事故について尋ねられ協力する。その後も、菜花に依頼され、さまざまなことを調べるが、菜花からは詳しいことは聞かされていない。
おじいちゃん
声 - 小形満
菜花の父方の祖父。現在菜花と共に暮らしている。
菜花が陥没事故に巻き込まれた8年前のその日、危篤だったが、幼い菜花を守り育てる者が必要だったため、猫鬼に寿命を操られ命を取り留める。現在は、菜花のためにだけ生きており、菜花がいない間はほとんど動かないか眠っている。菜花が何日もいなくなったことを心配しているが、問い詰めるようなことはしていない。
魚住 フナ(うおずみ フナ)
声 - くまいもとこ[7]
菜花と共に住む家政婦。その正体は、猫鬼に狙われた菜花を守るために、摩緒が現代に送った守護の式神。形代が魚の形だったため、魚のような見た目をしている。
彼女の特製スムージーは、妖力をそぎ落とし気配を消す効果がある。菜花は毎回様々なボキャブラリーで涙を流しながら「死ぬほどとんでもなく不味い」と評している。
菜花のことは「菜花お嬢さま」、菜花の祖父のことは「だんな様」と呼んでいる。

御降家

師匠(ししょう)
御降家の長で、全ての弟子たちの師匠。紗那の父親。体内に無数の妖を飼っており、それを隠すために仮面をつけている。
昔、呪殺の闘いを勝ち抜き生き残ったことで、呪禁の秘宝を受け継いだ。恨みや妬みといった負の感情こそが、呪力を高めると
信じており、まだ入って日の浅い摩緒を生贄とする為、従者に命じたり破軍星の太刀を授けるなど、館内の嫉妬が集まる様に仕向けていた。その後間もなく、五色堂に五人の弟子を招き、真の後継者決定のために、摩緒を呪い殺し、殺しあわせようとした。身内にも愛情は一切持っておらず、実子の不知火は虐待同然に冷遇し、娘の由羅子は呪詛を絡めとる為の器として幽閉し、
汚れなく大切に育てていた紗那でさえも、呪いを濾過する為の道具であった。
宝物殿に入った猫鬼に殺されたと思われている。
紗那(さな)
声 - 清水理沙[7]
師匠の娘。灰丸の飼い主であり、よく抱いている。摩緒の想い人。美人で聡明。優しい性格で、誰にでも分け隔てなく接するため、摩緒や百火ら屋敷の者たちからも慕われていた。大五とは相思相愛の仲。実は、地下で由羅子が吸収した呪いを濾過して、御降家の式神として吐き出す為のフィルターの様な存在。その為に汚れとは無縁に清らかに育てられていたが、愛する大五を失い、さらに自分と御降家の秘密を知った事で、絶望し、屋敷に火を放ち、自らも初めて会った姉妹である由羅子に殺して欲しいと頼み、心臓を掴みだされる。
由羅子(ゆらこ)
声 - 上田麗奈[7]
御降家の地下深くに幽閉されていた少女で、師匠の娘、紗那とは双子である。御降家に向かって飛んできた呪詛を絡めとり、その身に吸収するのが役目。その為、全身に師匠の手により真言が刺青されている。地下以外の世界を知らず、自分の役目に何の疑問も抱いていなかったが、ふとしたきっかけで外に出て、たまたま出会った真緒に優しい言葉をかけられた事で、恋焦がれる。大正時代では、不知火と共に御降家を再興しようとしているが、反面、真緒を思う気持ちは誰よりも強い。
体内に無数の妖を飼っており強い邪気を持つ。
灰丸(はいまる)
紗那の飼い猫。摩緒と紗那以外の人間には懐いていなかった。
藻久不によって蟲毒の穴に入れられるも生き残り、猫鬼へと変幻させられたと思われてたが実は最初から猫鬼だった。
藻久不(もくず)
御降家の下働きだった男。何の企みもなくただ陰陽師に憧れ、弟子たちによく術を教えてくれと頼んでいた。
御降家の弟子の何者かに術を教わり、その代わりとして灰丸を猫鬼にした。しかしその後、猫鬼が泰山府君の秘伝書を食べ、摩緒に乗り移ろうとしたのは、彼にとっては不測の事態だった。
大正時代では、泰山府君の秘術が目的で摩緒を探すため、亀と蛙の式神を使役し、人間を呪い、次々に蛙に変えていた。摩緒の仕掛けた罠によって誘き出される。魚が詰まった巨人の姿となって摩緒の前に現れ、摩緒を飲み込み、百火共々京(みやこ)へ連れて行こうとする。彼の本体は、巨人の体内で水球に包まれていたが、猫目となった摩緒の斬撃を浴びたことで、巨人の体が消滅、本体も外へはじき出された。灰丸を猫鬼にした経緯を語ったのち、体は溶けて、骨と化した。摩緒によると、「最初から死んでいた」らしく、何者かによって亡骸のまま操られていた。

評価

BRUTUSは本作を最も危険な本の中の1冊に選んだ[8]。School Library Journalは2021年の漫画トップ10の中の1冊に『MAO』第1巻を選出した[9]

第1巻のレビューにおいて、Anime News Networkのレベッカ・シルヴァーマンは「B-」評価をつけ、高橋のアート、設定を称賛した[10]。しかしシルヴァーマンは『犬夜叉』、『境界のRINNE』といった作品との類似性を指摘し、再利用されたストーリーの要素とキャラクターデザインを批判した[10]。また、ICv2のニック・スミスは物語を称賛し、さまざまな年代の人々に「ふさわしい」と述べた[11]

書誌情報

テレビアニメ

2026年4月よりNHK総合にて連続2クールで放送中[4][7]

スタッフ

  • 原作 - 高橋留美子[4]
  • 監督 - 佐藤照雄[4]
  • シリーズ構成 - 柿原優子[4]
  • キャラクターデザイン・総作画監督 - 菱沼義仁[4]
  • サブキャラクターデザイン - 凌空凛、佐藤寿子、片山学
  • 美術監督 - 加藤浩、保木いずみ[4]
  • 美術設定 - 加藤浩、浅見由一、梶原崇教、初田昂陽、伊藤広夢
  • 色彩設計 - 大塚眞純[4]
  • CGディレクター - 藤江智洋[4]
  • 撮影監督 - 伏原あかね[4]
  • 編集 - 新居和弘[4]
  • 音響監督 - 菊田浩巳[4]
  • 音響効果 - 森川永子
  • 音響制作 - 楽音舎
  • 音楽 - 兼松衆[4]
  • 音楽プロデューサー - 松田隼典
  • チーフプロデューサー - 尾﨑亮太、島村英司、藤澤佑介
  • プロデューサー - 仲寿和、伊藤ゆり、近藤秀峰、木學卓子、竿田牧人、山田智子
  • アニメーション制作 - サンライズ[4]
  • 製作・著作 - 「MAO」製作委員会[4]

主題歌

「HEARTLOUD」[42]
Kis-My-Ft2によるオープニングテーマ。作詞は松原さらり、作曲・編曲は南田健吾
「呪愛」[7]
TRUEによるエンディングテーマ。作詞は唐沢美帆、作曲・編曲は神田ジョン。

各話リスト

さらに見る 話数, サブタイトル ...
話数サブタイトル脚本絵コンテ演出作画監督初放送日
第1話菜花と摩緒柿原優子佐藤照雄佐藤照雄
  • 和田伸一
  • 石井久美
  • 小菅和久
2026年
4月4日
第2話蜘蛛女広田光毅進藤陽平4月11日
第3話呪われし者金杉弘子
  • 米田光宏
  • 土門健一
  • 片山みゆき
  • 前澤弘美
  • 徳田夢之介
4月18日
第4話鐘臨教事件柿原優子矢口円
  • 伊藤依織子
  • 江上夏樹
  • 佐賀野桜子
  • 櫻井拓郎
  • 長田雄樹
  • 久行宏和
  • 村田陽祐
4月25日
第5話要石広田光毅戸部敦夫岡部仁片山学5月2日
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放送局

さらに見る 放送期間, 放送時間 ...
日本国内 テレビ / 放送期間および放送時間[43]
放送期間 放送時間 放送局 対象地域 [44] 備考
2026年4月4日 - 土曜 23:45 - 日曜 0:10 NHK総合 日本全域
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さらに見る 配信開始日, 配信時間 ...
日本国内 インターネット / 配信期間および配信時間[43]
配信開始日 配信時間 配信サイト 備考
2026年4月5日 日曜 12:00 更新 見放題配信
2026年4月10日 金曜 0:00(木曜深夜) 以降順次更新 見放題配信
都度課金配信
見逃し無料配信
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さらに見る NHK総合 土曜 23:45 - 日曜 0:10, 前番組 ...
NHK総合 土曜 23:45 - 日曜 0:10
前番組 番組名 次番組
MAO
-
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脚注

関連項目

外部リンク

Related Articles

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