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メタルギアソリッド4

2008年に発売されたコンピュータゲーム From Wikipedia, the free encyclopedia

メタルギアソリッド4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット』(メタルギアソリッドフォー ガンズ・オブ・ザ・パトリオット、METAL GEAR SOLID 4 GUNS OF THE PATRIOTS、略称: MGS4)は、2008年6月12日発売のPlayStation 3用ソフト。メタルギアシリーズの6作目にあたる。開発は小島プロダクション

概要 ジャンル, 対応機種 ...
メタルギアソリッド4
ガンズ・オブ・ザ・パトリオット
ジャンル タクティカル・エスピオナージ・アクション
対応機種 PlayStation 3
[マスターコレクション]
PlayStation 5
Xbox Series X/S
Nintendo Switch
Nintendo Switch 2
Steam
開発元 小島プロダクション
発売元 コナミデジタルエンタテインメント
プロデューサー 小島秀夫
今泉健一郎
ディレクター 小島秀夫
村田周陽
デザイナー 小島秀夫
シナリオ 小島秀夫
村田周陽
音楽 ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ
本田晃弘
戸田信子
陣内一真
美術 新川洋司
シリーズ メタルギアシリーズ
人数 1人(オフライン)
最大16人(オンライン)
発売日 PS3
2008年6月12日
マスターコレクション
2026年8月27日
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企画・監督・プロデュース・ゲームデザイン・脚本・演出を小島秀夫が務める。

本作は『メタルギアソリッド』シリーズにおけるソリッド・スネークの物語を完結させる作品として制作され、物語のテーマには「SENSE」が掲げられた。

ゲームシステム

主人公オールド・スネークを操作し、敵を避けたり戦ったりしながら目標地点への到達を目指すステルスアクションである。「隠れるところはない(NO PLACE TO HIDE)」を基本コンセプトとし、従来作に比べて小部屋やロッカーなどの身を隠せる場所を少なくすることで、戦場の中で敵に気取られずに行動することを重視している。スネークは立ち、しゃがみ、ホフクの3姿勢で行動でき、姿勢によって移動性能や敵からの発見されやすさが変化する。本作では中腰での移動、仰向けへの姿勢変更、死んだふり、横方向へのローリングやバックステップなどが追加され、CQCも引き続き使用できる。

サブシスタンス』で採用された3Dカメラを継承し、肩越し視点での射撃や主観視点での移動にも対応した。また、特殊なアクションが可能な場所には内容を示すアイコンが表示される。新規機能として「オクトカム」「ソリッドアイ」「スレットリング」がある。「オクトカム」は、オクトパス・カムフラージュ(蛸の擬態)の略で、周囲の色や模様、質感などを表面に再現することで、その場に応じた迷彩効果を得られる特殊な迷彩技術である。記録された色や模様を任意に再現することもできる[1]。温度の擬態にも対応し、マッスルスーツとして老化したスネークの筋力を補助する。頭部に装着するマスク型の装備はフェイスカムと呼ばれ、人間の顔を再現して変装する機能を持つ。「ソリッドアイ」は、周囲のSOP情報を視覚化するほか、望遠鏡と赤外線暗視ゴーグルの機能を備えた眼帯状の機器である[2][1]。「スレットリング」は、スネークが察知した周囲の気配を視覚化する機能である[2]。周囲に存在する人物などの方向を、スネークの周囲に表示されるリングの変化として示す。また現地武装勢力などによるスネークへの評価を表す仕組みとして「英雄度」がある。これは戦場での行動によって変化し、武装勢力との敵対・友好関係に影響する。

ほか新規要素として、「メタルギアMk.II」は、オタコンが設計・開発した「遠隔機動端末」である。ステルス迷彩を備えた偵察端末として利用でき、マニピュレータによる端末接続や荷物の運搬などにも対応する[1]スナッチャーに登場するキャラクターと同名・同デザインで、モニターはOLED(有機ELディスプレイ)に変更されている。予備機としてメタルギアMk.IIIも存在する。「SOPシステム」は、Sons Of the Patriots(愛国者の息子達)の略称で、「ソップ」と発音する。体内にナノマシンを投入することで兵士のID管理、体調管理、兵士間の情報共有や兵器の利用制御などを行う戦場管理システムであり、『オンライン』ではプレイヤー間の連携や情報共有にも用いられるという設定になっている。

本作では無線連絡やセーブはメニュー画面から利用する方式へ変更され、スネークから連絡できる相手も従来作から整理された。各ACTの終了後にはプレイ内容に応じた評価が行われ、評価に応じてDP(ドレビンポイント)が加算される。ドレビンポイントとは「武器洗浄屋」ドレビンのサービスで使用するポイントである。現地で得た武器などをポイントへ換算でき、ID管理された銃を使用可能にするガンロンダリングや武器・弾薬類の購入に使用する[3][1]

難易度はLIQUID EASY、NAKED NORMAL、SOLID NORMAL、BIG BOSS HARD、THE BOSS EXTREMEの5段階が用意されている。難易度によってスネークが受けるダメージ、敵兵の能力や配置、所持できる弾薬・装備品、ドレビンショップの条件などが変化する。

シリーズ恒例のデモシーン中にズームアップをしたり画面左上に特定のボタンが表示された時に押すと主観視点になるなどの隠し要素、特定の場所で写真を撮ると心霊写真になるシステムは今作にも存在する[4]

ストーリー

→「メタルギアシリーズにおける年表」も参照

武装集団「サンズ・オブ・リバティ」の引き起こした「ビッグ・シェル占拠事件」以降、世論の反発で正規軍の他国への派兵が困難となったアメリカが、PMC(民間軍事会社)にこれを代替させるようになった。その結果、PMCが急速に台頭。無人兵器の発達やナノマシンによる兵士、武器、兵器、戦場の制御管理を行う「SOPシステム」の確立を背景として合理的な戦争経済が成立し、戦争はビジネスへと変わっていった。

オタコン雷電と共にオルガの娘の捜索、愛国者達の調査を行っていたソリッド・スネークだったが、ビッグ・ボスからの遺伝子コピーにより生まれた因果により、肉体の急激な老化が進み、突然の発作に苦しめられるようになっていた。身分を隠す必要性と、老化による容姿により、オールド・スネークと呼ばれていた。

ビッグ・シェル占拠事件から5年後の2014年。スネークのもとに国連職員となった元ハイテク特殊部隊・FOXHOUND司令官ロイ・キャンベルが訪れ、世界各国の大手PMCを運営するマザーカンパニー・「OUTER HEAVEN」を統率し、大規模な軍事蹶起を目論むリキッド・オセロットの暗殺を非公式に依頼する。残り僅かな余命をこの任務に賭けたオールド・スネークは、任務を遂行するためリキッドが潜伏する中東の戦場へと単独潜入を開始する。

用語

OUTER HEAVEN(アウター・ヘブン)
かつてビッグ・ボスが「兵士が生の充足を得られる世界」を目指して創った武装要塞国家。本作ではビッグ・ボスの遺志を継いだリキッド・オセロットが運営するPMCの社名として使われている。
OUTER HAVEN(アウター・ヘイブン)
愛国者達の束縛から解放を目指し、リキッド・オセロットが作ろうとしているシステムの避難所、およびリキッド軍が愛国者達から奪ったアーセナルギア級を改造した戦艦の名称。いかなる土地や国家にも属さず、法律や電脳網から独立し愛国者達の支配から真に解放された、唯一自由を感じることのできる場所。
愛国者達
世界を影で支配しているアメリカ合衆国の機構そのもの。世界の法律、情報、戦争経済などのあらゆることを管理、統制する謎の組織。
FOXDIE
愛国者達によって人為的に作られたウィルス。遺伝子レベルで個人を特定し、設定された人物のみを殺害する効果をもつ。
シャドー・モセス島事件の際、ハイテク特殊部隊FOXHOUNDの特定隊員達を抹殺するためスネークに感染させたが、事件から9年の月日が経ち、スネークの体内で無差別殺人ウィルスに変貌しつつある。
PMC (Private Military Company)
民間軍事請負企業。軍事業務を営む法人企業で、傭兵派遣、兵站・整備・物資調達、戦略・戦術アドバイザー、戦闘訓練および教育、などの軍事業務から、軍人用の娯楽施設の経営までをこなす。ビッグ・シェル占拠事件において暴走したアーセナルギアが白日の下に晒されたことで軍に対する不信感が高まり、アメリカ政府は「民営化された軍隊」であるPMCに、正規軍代わり海外への武力紛争介入を受託している。各地で広がるPMCによる代理戦争は、「21世紀型の冷戦」と呼ばれ、紛争地帯の増加につながり、それはアメリカなどの先進国のみならず第三世界の国々までに需要は増加しており、PMC各社は瞬く間に資本を増やしていき軍事力を増していった。正規軍の軍人は、報酬の多いPMCへスピンオフしていき、同時にPMCに依存度が高い国の軍隊は弱体化、縮小の一途をたどった。その結果、全世界の軍事力の60%はPMC各社で占められるまでに至り、アウターヘブン傘下の大手PMCにいたっては米軍すら凌駕する軍事力を持つ。
作中で登場するPMCは、アウターヘブン傘下にある大手PMCの5社と、中東で民兵の訓練や指揮を行っている小規模なPMCの1社である。
SENSE(精神)
今作のテーマ。MEME、GENE、SCENEからは受け継ぐことが不可能な存在。今作ではナノマシンに管理、統制された「心」という意味も含まれている。
メタルギアREX
2005年のシャドー・モセス島事件でスネークによって機能停止したメタルギア。事件後に島の施設ごと放置されていたが、駆動系や装備はほぼそのままだったため、開発者であるハル・エメリッヒ博士による制御プログラムのエミュレートによって再稼動が可能になり、今作では敵を倒すために操作ができた。
戦艦ミズーリ
1944年に竣工されたアメリカ海軍戦艦アイオワ級戦艦3番艦)。本編ではアメリカ海軍の仮想演習艦として運用されており、シャドー・モセス島事件で後方ユニットの一員だった美玲が艦長を務めている。最終盤ではリキッドによってSOPシステムが掌握されて既存艦艇が使用不能になる中、SOP導入前の艦艇であることが幸いして稼働可能となっており、美玲の指揮下の下、リキッドの旗艦であるアーセナルギア級潜水戦艦「アウター・ヘイヴン」と交戦する。
現実では、ハワイオアフ島にて一般公開されている。
CQC(クロース・クォーターズ・コンバット)
前作『メタルギアソリッド3』で登場したネイキッド・スネークとその師匠であるザ・ボスが編み出した近接戦闘術。スネーク曰く『メタルギアソリッド2』の頃までは「裏切り者の使っていたもの」としてCQCは封印していたようだが、本作では「いつまでも過去に捕らわれるのは嫌だった、見よう見まねでCQCを繰り出している奴を見ると、手を出さずにはいられない」とのこと。さまざまな技が繰り出せる。首絞め・直投げ・その場倒し・羽交い絞めなど色々使える近接戦闘術。なお、本作の『オンライン』ではスキル・CQCEXがあり、CQCをかけてきた相手(前方180°)の敵をその場でCQC返しをする。なお、これは前作「メタルギアソリッド3」でザ・ボスが行った技。

登場人物

主人公とその関係者

オールド・スネーク(ソリッド・スネーク
- 大塚明夫、モーション - 岡本良史
1970年代に実行された「恐るべき子供達計画」で誕生したビッグ・ボスの息子であり、かつて何度も世界をの脅威から救った伝説の英雄。元特殊部隊FOXHOUND隊員。『MGS2』までは反メタルギア活動をしていたが、同作で知った真実や時代の変化から反愛国者達に方針を変えた。そして現在は輸送機ノーマッドを活動拠点にしてオタコン、サニーと3人で暮らしている。動き出したリキッド・オセロットの抹殺をキャンベルから依頼され、世界各地の戦場を転戦する。
急激な老化が進んで髪は白髪となり、髭を生やしており、肉体も実年齢40代にして70代の老人のものになっている。低下した身体機能はマッスル・スーツを兼ねる新型スニーキングスーツで補っている。その姿を指して「Solid」からSとiを抜いた「old Snake」、即ち「オールド・スネーク(スネーク爺さん)」と呼ばれるが、本人はそれによって気落ちしている。
オタコン
声 - 田中秀幸、モーション - 川嶋秀明
本名はハル・エメリッヒ。元アームズ・テック社の技術者にして凄腕のハッカーであり、スネークの相棒。本作では専用輸送機「ノーマッド」の機内からの通信や、メタルギアMk.IIを使ってスネークをサポートするほか、輸送ヘリで現場に乗り付けてスネークを救い出すなど、多方面にわたって活躍する。サニーと共にハッキングしたデータを元にスネークの肉体の補助の為に新型のスニーキング・スーツも開発した。『MGS2』で義妹のエマを殺害したヴァンプを憎んでいる。今作では短期間だがナオミと一緒にいる内に過去に誤ちを犯した科学者という立場の一致や共感から次第に互いに惹かれていく。
ロイ・キャンベル(大佐)
声 - 青野武、モーション - 久保隆
元ハイテク特殊部隊FOXHOUND総司令官であり、アメリカ陸軍退役大佐。かつてのソリッド・スネークの上官。現在は国連職員としてPMC関連の監査事案にあたっている。今作ではリキッドが動き出した事を受けてシャドー・モセス島事件以来9年ぶりにスネークに対して任務を依頼する。ローズマリーと再婚した事や自分との関係を知った事でメリルからは嫌悪されており、スネークからは「メリルは『女たらしを親父とは認めない』と言っていた」と告げられる。しかし、実際にはローズマリーとの再婚は、彼女と彼女の息子のジョンを愛国者達から守る為の偽装であり、メリルから憎まれようと自分の身を危険に晒してでも彼女達を守っていた。
雷電
声 - 堀内賢雄、モーション - 森﨑えいじ(アクションパート)・吉岡毅志(演技パート)
ビッグ・シェル占拠事件をスネークと共に乗り越えた人物。前作『メタルギアソリッド2』ではプレイヤーキャラクターとして登場したが、今作ではデモシーンでのみ登場。愛国者達からサニーを救出した後、スネークと別れて姿を消していたが、強化外骨格の装備と人工血液による身体強化を受けた姿で、スネークを守るために現れる。その際、彼を救ってくれたのはビッグ・ママで、彼女からサニーの居場所について教えてもらう代わりにある物を彼女の元へと運んでいった。ナイフや剣術、トラッキング(追跡術)を総合したスカウト技術の達人となっており、その知識と戦闘能力を活かし、スネークをサポートする。
ナオミ・ハンター
声 - 鶴ひろみ、モーション - 相元晴名
スネークが感染しているウイルス・FOXDIEを開発した人物。シャドー・モセス島事件後、逮捕されていたがオセロットの手引により脱獄。リキッド達と行動を共にする。今作ではSOPやナノマシン、ソリッド・スネークの老化などについて詳しく知る物語の鍵を握る人物として登場する。ノーマッド内で出会ったサニーとは自身との境遇の一致から気にかけつつも自身とは違う道を歩んでくれるという希望も見出す。またオタコンとは短い期間ながらも彼と接する内に互いに惹かれ合うようになる。
美玲(メイ・リン)
声 - 桑島法子、モーション - 菊地由美
シャドー・モセス島事件でスネークを無線にてサポートした中国系アメリカ人。「ソリトンレーダー」の開発者でもある。事件を知る厄介者の一人であるため、今作では練習用戦艦の艦長という閑職にまわされていた(閑職とは言え一艦の艦長というのは年齢に不釣合いな大出世だが、これは海軍の提督に気に入られたからである模様)。自らが艦長を務める戦艦ミズーリで仮想訓練を指揮しており、唯一SOP導入前の戦艦だった為にリキッドのシステム乗っ取りから逃れ、アーセナルギア級戦艦「アウター・ヘイブン」を追撃し、そこへの突入を支援する。
ローズマリー(ローズ)
声 - 井上喜久子、モーション - 相元晴名
雷電の元婚約者。軍の内勤アナリストだったが、後に心理学を学び、戦闘ストレス小隊に加入。今作では通信でソリッド・スネークのメンタルケアを担当する。『MGS4』からショートヘアになっている。『MGS2』の後から雷電とは疎遠になっていた。表向きはロイ・キャンベルの妻として振舞っていたが、実際には愛国者達から自分と息子のジョンを守るための芝居であり、キャンベルは偽装の婚約をする事で彼女達を守っていた。ややヒステリックな一面を覗かせていた『MGS2』の時と比べ、今回はだいぶ落ち着いた性格となっているが、料理の腕と味覚センスの無さは相変わらずであり、雷電に続いてキャンベルまで軍用レーションが美味しく感じる体に変えてしまった。
サニー
声 - 井上喜久子、モーション - 鍋島靖代
オルガ・ゴルルコビッチの娘。オルガを利用するために愛国者達によって囚われていたが、雷電によって救出されてスネーク達に保護された。本作では大型輸送機ノーマッドの機内でスネーク、オタコンと共に生活を送っている。オタコンをハル兄さんと呼んで慕う他、雷電の事も本名のジャックと呼んでいる。愛国者達の元で英才教育を受けた結果、プログラマーやハッカーとしての天才的な能力が覚醒している。オタコンにも協力してメタルギアMk.IIの開発の一端を担い、プログラミングでオタコンを凌駕した。他にも情報収集などでも彼らに貢献している。ソリッド、リキッド、ソリダスと名づけたを飼っており、目玉焼きの焼け具合で占いをするのが趣味で(ただし目玉焼きを焼くのは下手)、他にもPSPで遊ぶこともある。ノーマッド機内はスネークの体を気づかったサニーの意向で禁煙となっており、スネークは隠れて吸おうとしてはサニーに怒られている。軽い吃音があり、外出にも抵抗感を持つ。エンディングではメリルの結婚式に参加するため、初めて外へと出ることとなる。その際に現地の男児と親しくなっており、その様子を見たオタコンから外の世界で生きることを促された。
ドレビン
声 - 藤原啓治、モーション - 久保隆
本来、SOPに登録された者以外は使用できないID銃を非ID銃にする武器洗浄屋(ガンロンダラー)で、一種の武器商人。「ドレビン」とは組織の名前と武器洗浄屋の総称であり、本名ではない。彼は893(ヤクザ[注 1])番目のドレビンで、愛国者達などのことを知っており、BB部隊の生い立ちも把握している。オクトカム機能を装備した専用のストライカー装甲車で行動し、武器の提供や脱出の支援など、要所でスネークのサポートに現れる。通信周波数は148.93
リトル・グレイ
声 - 小堀修一、モーション - 森﨑えいじ
ドレビンが飼っている白い猿。全身に毛が無く、パンツを着用している。炭酸飲料を飲み、スネークの煙草を吸ってからは煙草が好きになるなど、人間のような嗜好の持ち主。

ラットパトロール・チーム01 (RAT PT 01)

戦場の主役となったPMCの査察を目的に活動するアメリカ軍CID(アメリカ軍犯罪捜査司令部)の部隊で、ARSOCの指揮下にある。蹶起を企てるリキッド・オセロットの追跡調査任務に従事しており、部隊はFOXHOUNDの偽装ワッペンを身につけている。
メリル・シルバーバーグ
声 - 寺瀬今日子、モーション - 平田絵里子
『MGS』では、新兵ながらもスネークと共にシャドー・モセス島でのハイテク特殊部隊FOXHOUNDによる武装蜂起を生き延びた女性。兵士として成長し、現在はPMC査察部隊のリーダーを務めている。need to knowの原則を破り叔父のキャンベルが実の父親だと知った事に加え、彼がメリル自身とほぼ同年代の女性と再婚した件で嫌悪しているほか、スネークのことも『MGS』の後に別れた件で不満を抱き、『MGS』時よりもやや辛辣な態度を取る。ただ、スネークのことは未だに伝説の英雄として内心では尊敬している。デザートイーグルを愛用し、脚、腹部、腰のホルスターに三挺を所持。腕相撲の実力は部隊内で最強。
ジョニー(アキバ)
声 - 福山潤、モーション - 村松和輝
『MGS』にてハイテク特殊部隊FOXHOUNDとともに蜂起した次世代特殊部隊の元隊員ジョニー佐々木と同一人物。シャドー・モセス島事件の時はメリル、スネークが入れられた独房の看守を務めていたが、その時に一目惚れしたメリルを追って正規軍に復帰していた。慢性的な腹痛と下痢に悩まされており、戦闘中はチームの足手まといになってしまうが、データ分析と罠設置のスペシャリストでもある。部隊内での腕相撲の実力は最弱。日本秋葉原に通っていることから、通称アキバと呼ばれている。性格や行動に似つかわずマスクの下の素顔は美形。先端恐怖症のため、注射が苦手で実はナノマシンの定期投与もずっと避けており、そのため腹痛や下痢に悩まされて部隊の連携にもついていけない部分もあったが、その代わりにSOPシステムの影響やナノマシンへの介入による操作からも逃れていた。
ジョナサン
声 - 田中秀幸、モーション - 毛利元貞稲留正樹
ラットパトロール部隊所属の兵士。主に重火器担当でXM8M320グレネードランチャーを装備している。韓国系アメリカ人で、2メートルに迫るチーム一番の巨漢。性格は豪放磊落。背後を取られることを嫌っている。トレードマークであるモヒカンは、後ろから見ると「!」のマークになっている。部隊内では、2番目に腕相撲が強い。
小島の作品『ポリスノーツ』に登場した同名キャラクターをモチーフにしているが、『ポータブルオプス』の同名のキャラクターとは無関係。
エド
声 - 飯塚昭三、モーション - 堀田茂之
ラットパトロール部隊所属の兵士。両腕に刺青を入れた黒人男性。部隊のサブリーダーであり、狙撃手兼通信手。他の隊員と違い長銃身型のXM8小銃を装備している。慎重で細かいことも見逃さない性格。部隊内では、3番目に腕相撲が強い。
ジョナサンと同じく、小島の作品『ポリスノーツ』に登場した同名キャラクターがモチーフ。

OUTER HAVEN(アウター・ヘイブン)

リキッド・オセロット
声 - 銀河万丈、モーション - 金澤大朗
ビッグ・シェル占拠事件以降、リキッド・スネークが乗り移ったような言動を取るリボルバー・オセロット。SOPシステムの掌握による愛国者達の完全排除、OUTER HEAVENの再興を目指して蹶起を目論む。
ヴァンプ
声 - 塚本晋也、モーション - 斉藤直樹
『MGS2』に登場したデッドセルの元隊員でルーマニア出身のナイフ使い。ビッグ・シェル占拠事件以降、リキッドの部下として傭兵部隊を束ね、ナオミと共に行動していた。体内のナノマシンにより額を撃ち貫かれても平然と立ち上がる不死性を備えている。また下半身はヘイブン・トルーパーと同様のパワーアシストを装着しているため、驚異な跳躍力を持つ。
『MGS2』でも塚本がヴァンプ役の声を務める予定だったが、都合により置鮎龍太郎が担当していた。

ビューティー&ビースト部隊(BB部隊)

BB部隊の各員には強化スーツを装備した「ビースト」と、スーツを脱いだ「ビューティー」の二つの姿があり、ビースト時の声には各担当声優と飯塚昭三の声が重ねられている。

ラフィング・オクトパス
声 - 相元晴名 / 飯塚昭三、モーション - 相元晴名
笑う蛸。身につけたスーツの外皮はオクトカムと同様の機能を持ち、頭部に固定された4本のマニピュレータを自在に操る。オクトカムによる擬態や罠を利用した攻撃を得意とする。
ヨーロッパでは珍しく蛸を食べる習慣があることから「悪魔の村」と忌み嫌われていた小さな集落で生まれ育った。村を襲ったカルト集団によって、自身の命と引き換えに肉親や友人たちを笑いながら殺せと命じられた過去を持つ。
素顔は、銀髪のショートヘアの美女。モデルは北欧系のリンデル・ジャーヴィス。
レイジング・レイヴン
声 - 菊地由美[注 2] / 飯塚昭三、モーション - 菊地由美
怒る大鴉。スライダーと呼ばれるUCAV(戦闘用無人機)と連携して攻撃を仕掛けてくる。
紛争地帯でどこの国の人間かもわからない兵士たちから家畜のような扱いを受け続けた末、兵士たちが去る時、同じ境遇の仲間と生きたまま共に鴉の餌にされた過去を持つ。仲間たちが鴉に食い殺されていく中、奇跡的に自分だけが拘束が解け生き残ったものの、解放された直後にそれまでの苦痛、兵士たちの仲間への仕打ちなどから文字通り怒り狂ってしまった。
素顔は、黒髪のポニーテールの美女。常に「怒れ(いかれ)」と言いながら襲ってくるが、モデル・声優担当の菊地由美の愛称である「きくっちー!」と稀に発することがある。
クライング・ウルフ
声 - 平田絵里子 / 飯塚昭三、モーション - 平田絵里子
泣く狼。堅牢な装甲とレールガンを装備し、四足歩行で高速移動する。
民族紛争により親兄弟を失い、乳飲み子の弟を抱えて戦火を逃れていたが、ある日敵兵から隠れていた時に弟が泣き出したため、敵兵がいなくなるまで弟の口を必死にふさいでいた結果、弟を殺してしまった。それから彼女の周囲には狼の幻影が付きまとうようにり、狼は毎晩、あの日の弟のような声で鳴いた。そのことがトラウマとなっており、常に「哀しい」と呟きながら襲ってくる。
素顔は、黒人の黒髪ロングヘアーの美女。モデルはアフリカ系のミエコ・ライ。
スクリーミング・マンティス
声 - 夕貴まお / 飯塚昭三、モーション - 夕貴まお
叫ぶ蟷螂(カマキリ)。サイコ・マンティスの後継を名乗っている。ザ・ソローとサイコ・マンティスを模した人形によるナノマシンへの干渉で他者を操り、他のBB隊員のマインドコントロールも行っている。
元は内戦の絶えない南米の小国の出身。敵軍の襲撃を回避するために逃げ込んだ先が敵の拷問所で、出るに出られず閉じ込められてしまった。自身が拷問を受けることは無かったが、周囲の悲鳴と自身の飢えには耐え切れず、雌の蟷螂が雄の蟷螂を食らう幻覚を見ながら、男の死体を貪り食って数週間を過ごした。しかし、地上に戻った後も頭の中から悲鳴は途切れず、それをかき消そうと叫び声を上げるようになった。その後、催眠術と薬物投与によって蝕まれた心にサイコ・マンティスの思念を埋め込まれた。彼女もまた、サイコ・マンティスの操り人形だった。
素顔は、黒髪のショートヘアの美女。モデルはラテン系のスカーレット・ショーバ。

ビッグ・ボスとその関係者

ビッグ・ボス(BIGBOSS)
声 - 大塚周夫、モーション - 大塚明夫
元特殊部隊FOXHOUND総司令官であり創設者。20世紀最高の兵士と謳われた伝説の傭兵。かつての冷戦時、ソ連に単独潜入し、米ソの全面核戦争を回避した功績からアメリカ政府よりBIGBOSSの称号を授与された。ソリッド、リキッド、ソリダスが生み出された「恐るべき子供達計画」の素体となった人物。ザンジバーランド騒乱で死亡したと思われていたが、その身体はナノマシンによって意図的な脳死状態にされ愛国者達に保存されている。
ソリダス・スネーク
声 - 大塚明夫(回想シーンのみ)
ソリッド、リキッドとは異なり、遺伝子的にビッグ・ボスと完全一致するクローンで、「恐るべき子供達計画」とは別に生み出されていた。武装集団「サンズ・オブ・リバティ」を率いてビッグ・シェル占拠事件を引き起こすも、雷電との決闘の末に死亡した。
ビッグ・ママ(EVA)
声 - 夏木マリ、モーション - 夕貴まお
冷戦下の60年代には、スネークイーター作戦にてKGBのエージェント、EVAを名乗りビッグ・ボスと共闘した女性。実際には中国の人民解放軍総参謀部第二部のスパイだった。その後姿を消し、現在は愛国者達に対抗するレジスタンス組織“失楽園の戦士達”のリーダーとして、東欧に拠点を構えている。80歳近い高齢となったが、いまだ衰えを知らない。偉大なる母(ビッグ・ママ)を意味するマットカ・プルクの別名で呼ばれることもある。
ゼロ(デイビッド・オウ)
声 - 銀河万丈、モーション - 久保隆
元特殊部隊FOX司令官。ヴァーチャスミッションおよびスネークイーター作戦でビッグ・ボスを指揮した人物。100歳を超えた高齢となっており、植物人間状態で生命維持装置によってかろうじて延命している。

その他の人物

サイコ・マンティス
声 - 曽我部和恭(ライブラリ出演)
元特殊部隊FOXHOUNDの隊員。読心術と超能力に長けており、かつてシャドーモセス島でスネークと戦ったときにはメリルを操ってスネークを殺そうとしたが返り討ちにあい死亡した。本作ではスクリーミング・マンティスに憑依する亡霊として登場し、スクリーミング・マンティスの戦闘後にスネークの前に現れ超能力を披露する。後にBB部隊の指揮をスクリーミング・マンティスを介してしていたことがドレビンの口から明らかになる。
ザ・ソロー
声 - 堀之紀
『MGS3』に登場した元コブラ部隊隊員にしてオセロットの父。霊媒能力に長け、戦没者の声を聴き戦況を把握することができた。1962年に「賢者達」の陰謀によりソ連ツェリノヤルスクにてザ・ボスにより殺害された。本作ではスクリーミング・マンティスとの戦闘後に幽霊としてわずかに登場する。
ジョン
声 - 川村悠椰、モーション - 川村悠椰
エンディングに登場するローズの子供。「リトル・ジョン」の愛称で呼ばれる。
地元の少年
声 - 川村悠椰
エピローグで登場し、言葉は通じないがサニーの「外」での初めての友達となる。小説版では、「愛国者」とは似て非なる、素晴らしい才能の持ち主とされている。

登場する組織

民兵
中東で活動する反政府組織。ナノマシンによる制御を受けておらず、戦場では恐怖などの感情が行動に表れる。PMCから派遣された要員が加わる場合もあり、スネークとの関係は行動によって変化する。
反政府軍ゲリラ
南米で活動する元政府軍を中心とした組織。軍歴を持つ構成員が多く、ナノマシンは注入されているもののSOPによる制御は受けていない。民兵と同様、スネークとの関係は行動によって変化する。
PMC兵
民間軍事請負企業の契約社員。本作では主にリキッドが運営する「OUTER HEAVEN」傘下のPMCに所属し、SOPシステムによる兵士間の連携とID管理された武器を使用する。
作中にはイギリスのプレイング・マンティス社、フランスのピューブル・アルメマン社、アメリカのレイブン・ソード社の3社の正規登録社員が登場し、同じくアメリカのウェアウルフ社はシャドー・モセス島に配備された無人兵器の運用を行っていた。OUTER HEAVENの子会社はこの他にも、ロシアのアツェロタヴァヤ・ヴァトカ社が存在するが、本編には登場しない。
ヘイブン・トルーパー
声 - 小池亜希子小池いずみ東條加那子平田宏美
PMCから選抜された強化兵によるリキッドの私兵部隊。独自のヘルメットとボディスーツに身を包んだ女性兵士で構成され、小火器やマチェット、ロープを用いたCQCを使用する。壁を跳び回る俊敏な動きから「カエル」の通称を持ち、死亡すると体内ナノマシンの作用によって遺体が灰になる。
失楽園の戦士(パラダイス・ロスト・アーミー)
ビッグ・ママことEVAが率いるレジスタンス。東欧に本拠地を置き、愛国者達と戦う数少ない組織。構成員の中には、コンピュータゲームのジャンルのひとつ、FPSの経験者という者もおり、FPSを利用したPMCからのスカウトを受ける前にビッグ・ママが失楽園の戦士達のメンバーとしてスカウトした者も多い。

使用楽曲

オープニングテーマ「MGS4 Love Theme」
作詞:小島秀夫、作曲:戸田信子、唄:ジャッキー・プレスティ英語版
エンディングテーマ「勝利への賛歌英語版」(『死刑台のメロディ』より)
作詞:ジョーン・バエズ、作曲:エンニオ・モリコーネ、唄:リズベス・スコット英語版
挿入歌「The Best is Yet to Come」(『メタルギアソリッド』より)
作詞/作曲/編曲/プロデュース:村中りか、歌詞翻訳:ブラスネイド・ニ・チュファイ、唄:イーファ・ニ・アーリー英語版
挿入歌「Snake Eater」(『メタルギアソリッド3』より)
作詞/作曲:日比野則彦、唄:シンシア・ハレル英語版
挿入歌「Calling To The Night」(『メタルギアソリッド ポータブル・オプス』より)
作詞:戸田信子、作曲:本田晃弘、編曲:日比野則彦/本田晃弘、唄:ナターシャ・ファロー
挿入歌「おいしいツーハン生活」(HIDECHAN! ラジオ. 2.5より)
作詞:戸島壮太郎、作曲:戸田信子、編曲:陣内一真、唄:井上喜久子/菊池由美
挿入歌「いのりの唄」(HIDECHAN! ラジオ. 2.5より)
作詞/作曲:戸田信子、編曲:陣内一真、唄:井上喜久子/菊池由美

開発

発表・コンセプト

2005年5月17日(米国時間)、E3のコナミカンファレンスで製作が正式発表された。監督の小島秀夫は、本作でメタルギアシリーズ本編の謎を解決し、ソリッド・スネークの物語を完結させると説明した[5]。一方で「メタルギアソリッド」シリーズの区切りとは別に、「メタルギア」シリーズそのものは継続するとし、以後は小島個人ではなく小島プロダクションとして制作し、自身はプロデュースに徹する意向も述べていた[6]

物語のテーマには「SENSE」が掲げられ[7]、劇中では感覚、意志、遺志など複数の意味を持つ語として用いられている。

技術・舞台設定

本作は2層式Blu-ray Disc(BD)の約50GB(2層式DVD約6枚分)でも容量が足りないほどの規模とされ、それまでのPS3用ソフトにはなかったBDを生かし切った作品と謳われた[8]。映像再生時間は9時間5分47秒に及ぶ[9]。また、作中には実写とCGを組み合わせたテレビ番組風の映像も用いられている。

舞台となった地域は現実の都市・地域を参考に制作され、中東はモロッコ、南米はペルー東ヨーロッパチェコ[10]プラハ[11]をモデルとしている。東欧の場面ではプラハ本駅や標識のデザイン、カレル橋などが再現されている。

キャスティング・演出

HIDECHAN! ラジオにおける小島秀夫と大塚明夫の対談をきっかけとして、ビッグ・ボス役には大塚明夫の父である大塚周夫が起用され、モーションアクターは大塚明夫が担当した。小島秀夫自身もミズーリのクルー役として声とモーションアクターを担当している。

小島の作品『ポリスノーツ』の登場人物ジョナサン・イングラムおよびエド・ブラウンと同名の人物が本作にも登場し、声優も同作と同じく田中秀幸と飯塚昭三が担当している。また、『メタルギアソリッド2』に引き続き、すでに死去していた塩沢兼人戸谷公次曽我部和恭がライブラリ出演としてクレジットされている。

楽曲に関する事項

任天堂の『大乱闘スマッシュブラザーズX』に収録された「MGS4 愛のテーマ・スマブラXバージョン」は、本作では「MGS4 愛のテーマ・ゲームバージョン」と表記を変えてiPod用楽曲データに採用され、ブリーフィング時の機内ラジオでも流れることがある。また、ボス戦の一部では画面左下にBGM名が表示される。

シリーズでメインテーマとして使用されてきた「METAL GEAR SOLID MAIN THEME」は、ゲオルギー・スヴィリードフが1974年に制作した「『吹雪』〜プーシキンの物語への音楽の挿絵〜」第1章「トロイカ」と旋律が似ているとの指摘を受けた[12]。小島秀夫も同曲を聴いた際に類似性へ言及している[13]。このため本作では同曲を使用せず、「METAL GEAR SOLID MAIN THEME」の一部を再構成した「Metal Gear Saga」と新曲「Old Snake」がメインテーマ曲として扱われた。その後のシリーズ作品や20周年・25周年記念サウンドトラックでも従来のメインテーマは用いられず、「Metal Gear Saga」が代替する形となった。20周年記念盤には「Metal Gear Solid Main Theme 〜The World Needs Only One Big Boss!」が収録されたが、これは『MGS2』『MGS3』のメインテーマから問題とされた部分を除いて再構成した楽曲である。日比野則彦は、ロシア人作曲家側とコナミとの法的問題がテーマ曲変更の契機になった旨を述べている[14][出典無効]

プロモーション

2005年のTGS 2005で公開されたトレーラーでは、終盤のパソコン画面に『KILLZONE 2』のE3 2005トレーラーの一場面が使用された。発売日の2008年6月12日には都内3か所でイベントが予定されていたが、諸般の事情で中止された[15][注 3]。その後、同月28日・29日には国内5か所で発売記念「ワールドツアー in JAPAN」が開催された。

PS3の無料ダウンロードコンテンツ『まいにちいっしょ』では、発売日から3日間にわたり「トロ・ステーション×MGS4スペシャル」を配信し、スネークの出演や開発スタッフ、小島秀夫へのインタビューを行った。また、『MGS4』に関連した『まいにちいっしょ』用アイテム4種も配布された[注 4]

アメリカの『Electronic Gaming Monthly』誌は、ゲーム開始時と各章開始時にインストールを行う仕様などについて、コナミから報道規制を求められたと述べている。

また本作では多くの企業とプロダクトプレイスメント契約を結び、ゲーム中に各社の商号や商品が登場した。リゲインはライフ・気力回復アイテムとして登場し[16]、商品のウェブサイトではスネークらによるオリジナルCMも公開された。W62Sはナオミがブラック×ローズ、ヴァンプがシルバー×レザーのモデルを使用し、作中の舞台となった地域で実際に利用可能な端末として登場する[16]iPodはゲーム内で楽曲を再生する携帯音楽プレーヤーとして登場するが、ユーザーが任意の楽曲データを入れる方式ではなく、ゲーム内で用意された楽曲を再生する[16]MacPower Mac G5MacBook Pro)はオタコンやラットパトロール・チーム01の装備として、トライアンフのボンネビルT100やスピードトリプル1050は作中の車両として用いられている[16]。雑誌『PLAYBOY』も作中およびオンラインに登場し、作中版は水着姿の外国人女性のグラビアで構成され、ヌードグラビアは含まれない。

南明奈はアジア版のゲーム中にポスターとして登場した[17]。ゲーム外ではユニクロからコラボレーションTシャツが販売され、ガーコを題材としたアラームクロックも商品化された[16]。また、『アサシン クリード』とのコラボレーションとして本作に「アサシン ソリッド」と呼ばれる衣装が登場し[16]、『アサシン クリード ブラザーフッド』には雷電を題材とした衣装が登場した。

スタッフ

  • 原案・企画・ゲームデザイン - 小島秀夫
  • ストーリー・脚本 - 小島秀夫、村田周陽
  • プロデュース・監督 - 小島秀夫
  • ディレクター - 村田周陽
  • 設定考証 - 小島秀夫、村田周陽、吉池博明
  • 銃器考証 - 平野聡、新川洋司、須田利樹
  • 兵器考証 - 平野聡、馬立敬一、新川洋司
  • キャラクターデザイン - 新川洋司、内山千穂子、大森崇博、HUKE
  • メカニックデザイン・設定画 - 新川洋司、柳瀬敬之、齋藤淳太郎
  • 軍事アドバイザー - 毛利元貞
  • アートディレクター - 新川洋司
  • リードプログラマー - 是角有二
  • システムプログラマー - 高部邦夫、宮内文人
  • プレイヤーリードプログラマー - 多胡順司
  • 敵兵AIリードプログラマー - 初山和秀
  • エフェクトリードプログラマー - 淡路昌生
  • オブジェクトリードプログラマー - 重野建一郎
  • 2Dリードプログラマー - 荒井智之
  • イベントリードプログラマー - 川端恭広
  • リードスクリプター - 吉池博明
  • キャラクターCGリードアーティスト - 佐々木英樹
  • 背景CGリードアーティスト - 木村峰士
  • メカニックCGリードアーティスト - 馬立敬一
  • 2Dリードアーティスト - 大森崇博
  • アニメーションディレクター - 若尾徹也、吉永雅宏
  • リアルタイムデモリードアーティスト - 小林政哉
  • ライティングディレクター - 新川洋司
  • CGディレクター - 根岸豊
  • サウンドディレクター - 戸島壮太郎
  • 音楽 - ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ、戸田信子
  • プロデューサー - 今泉健一郎、花岡賢和、村岡一樹
  • エグゼクティブプロデューサー - 田中富美明
  • 制作・著作・販売 - コナミデジタルエンタテインメント

発売・配信

2008年2月29日、同年6月12日に全世界同時発売することが正式発表された。同時に、本編のみの通常版、特典映像を収録したBlu-ray Discを同梱するスペシャルエディション、スペシャルエディションとPS3本体をセットにしたプレミアムパックの3種類を発売することも発表された[18]。また、SCEからはPS3本体とのセット商品『PLAYSTATION3 METAL GEAR SOLID 4 GUNS OF THE PATRIOTS WELCOME BOX with DUALSHOCK3』も発売された[19]

2012年8月6日には、トロフィー機能とゲームデータの一括インストール機能に対応するパッチ(Ver.2.0)が配信され[注 5]、対応済みのパッケージ版も順次発売された[20]。2014年12月17日にはPS3のダウンロード版がPlayStation Storeで配信開始された[21]

評価

売上

本作は全世界で約600万本[22]、うち日本では約83万本を売り上げた[23]。2008年6月26日のソニーグループ中期経営方針説明会では、SCE社長の平井一夫が、本作発売初週のPS3本体販売台数が前週比8倍を記録したとして本作の影響に言及している[24]

批評

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Metacriticの集計は94/100[25]。日本の『ファミ通』のクロスレビューでは史上8作目の40点満点を獲得[29]、日本国外の大手ゲーム雑誌のゲーム・インフォーマー、大手ゲームサイトのIGNGameSpotでも満点を獲得[30][35][33]

ゲーム機関の1UP、GameSpot、PALGNで最優秀賞であるGame of the Yearを獲得、Joystiqでも2008年のナンバーワンゲームに選ばれるなど数々の賞を受賞。2009年時点で、合計94部門受賞したと『週刊ファミ通』誌上で発表された。また当誌で、エンターブレイン社長浜村弘一は、「ゲーマーなら、このゲームをプレイしなければ必ず後悔する」と称賛している。

不満点としては、ゲームプレイよりも遥かに長いイベントシーン、一部のストーリーの完成度、ストレス値や英雄度があまり機能していない点などが挙げられている[35][28]。All Aboutの山道健介もムービーの多さを指摘し、個人的にはシリーズの醍醐味であるが、ゲームとしては過剰と感じる人もいるかもしれないとした[41]

受賞

2009年9月現在で、国内外合わせて100以上もの賞を受賞している。また、2007年度の文化庁メディア芸術祭エンターテイメント部門優秀賞を受賞した。

1UP 2008 Readers' Choice Awards [42]

  • Game of the Year
  • Best Action Game
  • Best Audiovisual Experience
  • PS3 Game of the Year

IGN's Best of 2008 Awards [43]

  • Best Graphics Technology (PS3 and Overall)
  • Best Original Score (PS3 and Overall)
  • Best Action Game (PS3)
  • PS3 Game of the Year

GamePro: The Best (and Worst) of '08 [44]

  • PS3 Game of the Year (tied with LittleBigPlanet)

GameSpot's Best of 2008 Awards [45]

  • Game of the Year
  • Best Graphics (technical)
  • Best Boss Battles
  • Best Story
  • Best Voice Acting
  • Most Memorable Moment
  • Best Action Adventure Game
  • Best PS3 Game

GameSpy's Game of the Year 2008 Awards [46]

  • PS3 Action Game of the Year

Giant Bomb Year End Awards 2008 [47]

  • Best Graphics
  • Most Satisfying Sequel
  • Best PlayStation 3-Only Game

Golden Joystick Awards 2008 [48][出典無効]

  • PlayStation Game of the Year

Joystiq's Top 10 of 2008 [49]

  • 1st Place (of 10, the Best)

MTV Game Awards 2008 [50]

  • Best Boss Fight (Screaming Mantis Fight)

PALGN Game of the Year Awards 2008

  • Game of the Year
  • Best Visuals
  • PS3 Game of the Year

Spike Video Game Awards [51]

  • Best Graphics
  • Best Original Score
  • Best Performance by a Female Human (Debi Mae West as Meryl Silverburgh)

X-Play Best of 2008

  • Best Action/Adventure Game

日本ゲーム大賞

移植版

マスターコレクション版

2026年8月27日発売の『メタルギアソリッド: マスターコレクション Vol.2』(SwitchSwitch2PS5XSX/SSteam)に『メタルギアソリッド ピースウォーカー』と共に収録された。本編に加えて「METAL GEAR SOLID4 DATABASE」も同時収録[52][53]。本作は完全版や他機種への移植・リマスターは行われていなかったため、これが18年越しの初移植となった。それに伴い、2026年2月17日をもって本作および『MGS:PW』のPS3版のダウンロード版も販売終了したが、購入済みの場合は再ダウンロードできる。

内容は原典に忠実だが、『メタルギアオンライン』、無線内の『HIDECHAN! ラジオ』など削除された要素がある。また、あるシーンの「最新ハードだからディスク入れ替えは不要」という小ネタではハードに応じた台詞が新録されている[注 6]など、一部追加・変更されている箇所もある。

関連作品

メタルギアオンライン

本作の本編ディスクには『メタルギアオンライン』が「METAL GEAR ONLINEスターターパック」として収録され、本作のシステムをベースとしたオンライン対戦を提供していた。発売前にはベータテストも実施されている[54]。本作収録版ではスキルや装身具などの機能が刷新され、SOPによる情報共有システムも利用できた。2012年6月13日をもってサービスは終了し、『メタルギアソリッド: マスターコレクション Vol.2』には収録されていない[55]

ノベライズ版

『METAL GEAR SOLID GUNS OF THE PATRIOTS』 筆者:伊藤計劃ISBN 4047072443。文庫版 ISBN 978-4-04-394344-9

オタコンの目から見た本編、ソリッド・スネークの伝記となっている。前三作の内容と説明も含まれ、小説単独でも意味がわかるよう考慮されている。BB部隊は登場せず、ナオミの追跡などゲームパートの一部がカットされ、ストーリーにはアレンジが加えられている。セリフの順序や、場面も若干違い、ゲーム本編で図や写真が使われていたシーンは小説オリジナルの会話シーンに変わっている。キャラクターの心境や行動の意味も記述されており、本編の補足も兼ねる。

METAL GEAR SOLID4 DATABASE

2008年6月19日からPLAYSTATION Storeにて、メタルギアシリーズの設定を閲覧できる『METAL GEAR SOLID4 DATABASE』が無料配信された。内容はメタルギアシリーズのEncyclopediaとなっており、一部のデータには閲覧制限が設けられている[56]。現在は配信終了しているが、『メタルギアソリッド: マスターコレクション Vol.2』に本作と併せて収録されている。

他作品での言及

バトルフィールド バッド カンパニー』のデモムービーでは、ドラム缶に隠れた人物を兵士たちが見つけ、段ボールに隠れる行為になぞらえて揶揄したのち、グレネードランチャーでドラム缶を吹き飛ばし、眼帯を回収するという本シリーズを意識した演出が行われた。台詞には「ソリッド」「メタル」「日本製」といった表現が使われ、コピーにも本作のコンセプトを踏まえた「隠れる場所は無い」という文言が用いられた。なお、前作『バトルフィールド2 モダンコンバット』の音楽を担当したルパート・グレッグソン=ウィリアムズは、本作の音楽を担当したハリー・グレッグソン=ウィリアムズの弟である。

脚注

関連項目

外部リンク

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