Monotype (日本の書体会社)

日本の東京都港区にあるフォント制作会社 From Wikipedia, the free encyclopedia

Monotype株式会社は、東京都港区に本社を置くフォント制作会社。アメリカモノタイプ・イメージングの日本法人。

略称 FW
本社所在地 日本の旗 日本
107-0061
東京都港区北青山3丁⽬2-4
⽇新⻘⼭ビル5F
北緯35度40分08.9秒 東経139度42分55.4秒
設立 1993年8月9日
(株式会社フォントワークスジャパン)
概要 種類, 略称 ...
Monotype株式会社
種類 株式会社
略称 FW
本社所在地 日本の旗 日本
107-0061
東京都港区北青山3丁⽬2-4
⽇新⻘⼭ビル5F
北緯35度40分08.9秒 東経139度42分55.4秒
設立 1993年8月9日
(株式会社フォントワークスジャパン)
業種 情報・通信業
法人番号 7290001010129 ウィキデータを編集
事業内容 書体の企画・開発・販売
代表者 代表取締役社長 佐藤文宣[1]
資本金 2000万円
純利益 5億2240万7000円
(2023年3月期)[2]
総資産 42億7232万6000円
(2023年3月期)[2]
主要株主 Monotype Imaging
外部リンク fontworks.co.jp
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1993年に株式会社フォントワークスジャパンとして設立。2008年に社名をフォントワークス株式会社に変更。2013年にソフトバンクテクノロジーの子会社となる。2023年にモノタイプ・イメージングに買収され[3][4]、これに伴い2025年3月31日に商号をMonotype株式会社(モノタイプ)へ変更している[5]。買収による企業統合だが、逆さ合併により旧フォントワークスの法人格が存続している。

概要

かつては「フォントワークスジャパン」という社名であったが、これは同社が香港企業Fontworks International, Ltd.の販売代理店として設立されたという経緯による[6][7]

1990年、業界で初めて日本語PostScriptフォントOCFフォント)パッケージをリリースした[8][注釈 1]。日本語DTP環境においては、モリサワなどと並び、出版・放送などでのシェアを伸ばしていた。初期に開発・発売した自社ブランドフォントの多くに芸術家の名を使っており、ロダンマティスなどがある。

沿革

1990年1月、香港でFontworks International, Ltd.が設立される[6][7]。12月、Postscript日本語フォントロダン-DB」を発売[6]

1993年8月、日本での販売代理店として、株式会社フォントワークスジャパンが設立される[6][7]

2002年、年間定額制フォントサービス「LETS(Leading Edge Type Solution)」を開始する[11]

2008年7月、社名を株式会社フォントワークスジャパンからフォントワークス株式会社へ変更する[6]。事務所が福岡市中央区天神から福岡市博多区上川端町へ移転する[6]

2013年6月11日ソフトバンクテクノロジーが松雪文一元社長らから発行株式のうち88%を取得し子会社化すると発表した。取得額は17億7100万円。[12]

2018年3月1日、年間定額制のフォントサービス「mojimo」を開始する[13]

2019年12月、本社を福岡市博多区から東京都港区へ移転し、福岡本社は「Fukuoka Creative Lab」となった[14]

2023年SBテクノロジーはフォントワークスの株式をMonotype日本法人へ売却し、フォントワークスの特許、商標などの一部はMonotype Imagingの米国本社へ譲渡された[3][4]

2025年2月13日、フォントワークスを存続会社として2004年設立の日本法人(旧Monotype株式会社)と合併し、商号をMonotype株式会社へ3月31日付で変更することを発表した[5][15]

事業所

LETS

フォントワークスはOCF、CID、OpenType(Windows環境に限りTrueTypeも提供されている)といった各形式のフォントを販売しているが、売り切り制ではなく年間契約方式の「LETS」(Leading Edge Type Solution)というサービスを提供している。これは、年会費を払っていれば、OSの違いを気にすることなく、さまざまな書体を使うことができるという包括的なサポートプログラムで、2005年からイワタも参加している。また、2009年2月よりタイプバンクも「タイプバンクLETS(2010年4月にモリサワの完全子会社になったことに伴い2012年8月に終了し、同年9月に「TypeBank PASSPORT」を開始)」の名称で、2010年には白舟書体も「白舟LETS(2018年をもって契約を終了し、2019年3月22日よりシヤチハタ・白舟書体共同運営の「J-Font.com」に移行)」の名称で、2016年にはモトヤも「モトヤLETS」の名称で、2019年には昭和書体も「昭和書体LETS(「昭和書体全集」販売開始に伴い2022年8月31日をもって終了)」の名称で参加している[注釈 2][16]

この年間契約方式のライセンスプログラムはフォントメーカー他社にも影響を与えており、モリサワが同様の仕組みである「MORISAWA PASSPORT」(モリサワ・パスポート)を開始しているほか、ダイナコムウェア視覚デザイン研究所などが同様のライセンスプログラムを開始している。

2025年9月4日、「フォントワークス LETS アプリ・ゲーム組込オプション」「フォントワークス LETS軽量化オプション」「Monotype LETSゲーム組込みオプション」のオプションライセンス契約の販売、提供が同年11月29日をもって終了することが発表された[17][18]。1ライセンスあたり年間約6万円でゲーム向けに多くの商用フォントを利用できたが、今後は同様のサービスを受けると年間約2万ドル、日本円にして300万円以上かかることになり話題となっていた[19]。その後、サービスを2026年3月31日まで延長することが発表された[20][21]

mojimo

2018年3月1日から開始された年間定額制のフォントサービスで、「ちょうどいい文字を、ちょうどいい価格で」のコンセプトで、第1弾として同人誌などを制作する個人を対象とした「mojimo-manga」がリリースされた[22]。mojimoでは個人ユーザーを対象とし、フォントの数と使用許諾の範囲を限定することで、LETSに比べ大幅に価格を抑えている[23]

その後、第2弾から第4弾として広告やチラシ向けの「mojimo-kirei」「mojimo-kawaii」「mojimo-oishii」、第5弾としてインディーズゲームや同人ゲーム向けの「mojimo-game」、第6弾として期間限定の「mojimo-joshi」がリリースされた[23]。動画配信者向けの「mojimo-live」も追加され[24]、開始から約1年で7パックが登場した[25]

2022年1月26日にはエヴァンゲリオンに使用されたフォントとしても知られる書体「マティス-EB」を収録した「mojimo-EVA」がリリースされた[26]

また、2019年に正式リリースされたiOS13からiPadで「カスタムフォント」機能が使えるようになると「mojimo-select for iPad β版」をリリースし[27]、2020年8月にはiPad・iPhone向けに「mojimo-free」「mojimo-select」の提供を開始している[28]

主なフォント

筑紫シリーズ
フォントワークスのフラッグシップフォントと呼ぶにふさわしい書体。
  • 筑紫明朝
  • 筑紫ゴシック
  • 筑紫A丸ゴシック
  • 筑紫B丸ゴシック
クラシックシリーズ
ハイエンドの出版に要求される高い水準を満たした標準書体。
UD書体シリーズ
  • UD明朝
  • UD角ゴ
  • UD丸ゴ
ベイシックシリーズ
従来のクラシックシリーズとはひと味違う準定番として開発された書体。
  • モード明朝A
  • モード明朝B
  • テロップ明朝
  • スキップ
  • ハミング
  • 大江戸勘亭流
  • アンチックセザンヌ
キャッチシリーズ
キャッチコピーや見出しなどに適した書体。
  • カラット
  • コメット
  • ロウディ
  • スランプ
  • ロックンロール
  • Popハッピネス
  • Popジョイ
  • Popフューリ
  • キアロ
  • ミステリ
  • レゲエ
  • ラグラン
  • ラグランパンチ
  • ユールカ
  • ベビポップ
  • パルレトロン
デザインクラブ
これまでにないジャンルを切り開く書体デザイナーがデザインし、フォントワークスがプロデュースした個性あふれる書体。大日本印刷の「秀英体」および昭和書体については、モリサワからもリリースされている(互換性はない)。
  • 秀英明朝
  • 秀英初号明朝
  • 秀英横太明朝
  • 秀英四号かな
  • 秀英四号太かな
  • 秀英角ゴシック金
  • 秀英角ゴシック銀
  • 秀英アンチック
  • 秀英丸ゴシック
  • アニト
  • あられ
  • ぶどう
  • くろかね
  • あおかね
  • ニューシネマ
  • アーク
  • 古今江戸
  • 古今髭
  • 角隷
  • 豊隷
  • ゴスペル
  • クックハンド
かなシリーズ
クラシックシリーズ(マティス・ロダン・スーラ・セザンヌ)にウエイトを合わせたかな書体。OpenTypeは予めクラシックシリーズの漢字と混植した総合書体となっている。
  • えれがんと(マティスえれがんと)
  • マティスV
  • キャピー(スーラキャピー) - 同じタイプフェイスがモリサワからも『キャピーN』としてリリースされている(ただしラテン文字・数字・「!」などの約物が新丸ゴになっており、漢字を含まないかな書体となっている)。
  • NTLG(ロダンNTLG) - 同じタイプフェイスがモリサワからも『タイプラボN』としてリリースされている(ただしラテン文字・数字・「!」などの約物が新ゴになっており、漢字を含まないかな書体となっている)。
  • 墨東(ロダン墨東・セザンヌ墨東) - 同上。
  • わんぱく(ロダンわんぱく) - 同上。
  • ハッピー(ロダンハッピー) - 同上。
  • カトレア(ロダンカトレア)
  • マリア(ロダンマリア)
企業特注フォント
  • LINE Seed JP - LINE株式会社公式コーポレートフォント。商用利用可能で無償公開している[29]
  • テレ朝UD - テレビ朝日の報道・情報番組専用として、「UD角ゴ_ラージ」をベースに開発されたオリジナルフォント[30]。一般流通はしておらず、ANN系列各局の生放送テロップ用途においてのみ使用されている。
  • SAISON Sans/SAISON Sans Advance - クレディセゾンと共同開発した、同社のコーポレートフォント。田中一光セゾングループクリエイティブディレクター)が「セゾンカード」やクレディセゾンのロゴ作成時に使用した文字を基に開発された[31]

脚注

外部リンク

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