Olive (金融サービス)
三井住友銀行が提供しているモバイル金融総合サービス
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概要
2023年3月1日から申込受付を開始し[1]、100万アカウントを突破した事が同年9月8日[2]、200万アカウントを突破した事が2024年2月29日[3][4]、300万アカウントを突破した事が同年7月26日[5][6]、500万アカウントを突破した事が2025年3月28日にそれぞれ発表された[7][8]。同年4月17日に500万アカウント突破感謝イベントが開催された。イベントでは津田篤宏(ダイアン)及び渋谷凪咲も登壇し[9]、マスメディア、ウェブメディア、ジャーナリストのみならず、動画配信者(YouTuber)、ブロガー、インフルエンサーらも取材に訪れた[10][11][12][13][14][15][16][17][18][19][20][21]。同年7月15日に600万アカウントを突破した[22]。2026年3月5日の記者会見で700万アカウントを突破したことが発表された[23]。
サービス開始から5年間(2028年3月まで)で1200万アカウントを目標としているが[3]、SMBCの親会社である株式会社三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)社長の中島達は、前倒し達成を目指す考えを明らかにしている[24]。2026年3月30日、中島社長は同時点で750万アカウントであることを明かし、「3年後(2029年3月まで)に現在から倍増の1500万アカウントを達成する」との新たな目標を示した[25]。
また、株式会社Oliveコンサルティングが設立された事が2025年9月5日に発表された[26][27]。
経緯
クレジットカードとキャッシュカードの一体化
SMBCの普通預金口座及び三井住友カード株式会社(SMCC)の決済を組み合わせたサービスは、1999年に当時の株式会社住友銀行(後の株式会社三井住友銀行[注釈 1])のキャッシュカード及び当時の株式会社住友クレジットサービス(現在のSMCC)のクレジットカードを一体化した「住友ワンダーカード」の取扱を開始したのが始まりである[29]。
その後、SMBC及びSMCCは2003年にOne's Style[30](カードの名称は「One's Card」[31])、2007年にSMBCファーストパック[32](カードの名称は「SMBC CARD」[33])の取扱をそれぞれ開始し、いずれもSMBCのキャッシュカード及びSMCCのクレジットカードを一体化したカードを発行した。
一方、2018年3月1日にSMCCは、SMBCの口座保有者向けにSMBCのキャッシュカード機能を搭載しない「三井住友 VISA SMBC CARD」[34]も発行している。2020年2月18日に「三井住友カードVISA(SMBC)」へ名称変更[35]。
デビットカードとキャッシュカードの一体化
2016年にSMCCがSMBCと提携し、デビットカードである「SMBCデビット」の発行を開始した[36]。2018年にSMBCのキャッシュカードと一体化した新たな「SMBCデビット」を発行[37][38]。
クレジット、デビット、キャッシュカードの一体化
2023年にSMBC及びSMCCがOliveとして発行を開始したマルチナンバーレスカードは、「Oliveフレキシブルペイ」と称する機能を実装する。キャッシュカード機能に加えて、(1) デビットカードに相当するデビットモード、(2) クレジットカードに相当するクレジットモード、(3) プリペイドカードに相当するポイント払いモードの3モードをアプリケーションソフトウェア(アプリ)によって切り替えられる。これによって前掲の全てを1枚のカードで利用する事ができるようになり、決済手段によってカードを使い分けなければならなかった問題を解決した。
上掲の「SMBC CARD」は2023年4月17日[33]に、「三井住友カードVISA(SMBC)」および「SMBCデビット」は同年11月22日[39]に、新規発行を終了した。
特徴
口座
SMBCの既存口座からOliveアカウントへの切替、またはOliveアカウントとして新規口座開設が必要。Olive契約を締結すると下記内容になる。
マルチナンバーレスカード
一枚のカードでキャッシュカード、クレジットカード、デビットカード、ポイント払い(プリペイドカード)の機能を集約し、世界のVisaカードでは初めてフレキシブルペイ機能を搭載した[47][48]。
キャッシュカード、クレジットカード、デビットカード、プリペイドカード(Vポイント支払い)の4機能を1枚のカードに持つ。また、クレジットカード番号は表記されない「ナンバーレスカード」となる。銀行口座番号の表記は任意。
キャッシュカード
ICチップのみを搭載し、磁気ストライプを持たない仕様。IC対応のATM専用であると共に、J-DebitやPay-easy口座振替受付サービス等、磁気ストライプを用いた取引・手続きは利用できない[49][50]。
口座番号のカードへの表記要否を選択可能。指静脈認証の登録可能(支店窓口へ来店し登録が必要)[41]。
従来のキャッシュカードで設定されていた、「ミドすけ」デザインのカードはOliveでは選ぶことが出来ない。
Oliveフレキシブルペイ
カード番号を一切表記しない、完全ナンバーレスカード[51]。サインパネル(署名欄)無し[52]。アプリによって支払いモードを任意選択する「フレキシブルペイ」を世界で初めて採用[47]。表面上は、4708から始まるデビットモード番号帯が用いられ、アプリで選択した方法(クレジットモード、デビットモード、ポイント払いモード以外に、SMCCが発行するクレジットカード(一部を除く)を追加することも可能である[53])によって決済される。その中で、下記の制約・仕様が存在する。
- 月額利用料等の定期払い(リカーリング取引)は、必ずクレジットモードでの決済となる(クレジット審査が承認された者のみ)[54]
- ガソリンスタンド、一部ホテル等では、デビットモード・ポイント払いモードは不可[54]
- プリペイドカードへのチャージ、乗車券・貴金属など換金性の高い取引については、ポイント払いモードは不可[54]
- iDによる支払いは、必ずデビットモードでの決済となる[55]
- レシート等に表記されるAPL名(アプリケーションラベル)は、必ず「Visa Debit(もしくは VISA DEBIT)」の表記になる(実際の決済は選択したモードに依る)[56][57]
- ウィキペディアなど、海外からの決済について一部が強制的にデビットモードとなる[54]
- クレジットモード専用のカード番号が別途で付与されており、Oliveの通常のカード番号では「デビットカード」と判定されて登録不可となる場合、またiDや上述の一部海外決済元などでクレジットモードを使用したい場合に利用が可能である。ただし、インターネット予約したチケットをカード挿入で受け取る場合など、物理カードが必要な場面ではこの番号は利用できない[58]
- キャッシュカードと異なり、クレジット(またはデビット、プリペイド)の磁気ストライプは有り、カードスワイプでの取引も可能[57]
- クレジットモード請求およびデビットモード利用の引き落とし口座は、当該Olive契約をした口座に限る
- カードの国際ブランドはVisaのみ
アプリケーションソフトウェア
SMBCの口座、Oliveフレキシブルペイ、資産運用、保険をアプリで管理する事が出来る事を売りとしているが[59]、Olive専用のモバイルアプリケーションは存在しない。
この為、SMBCが提供する「三井住友銀行アプリ」やSMCCが提供する「三井住友カード Vpassアプリ」を利用する事になる。
Oliveに関連する店舗
デジタル支店
SMBCは、Oliveの開始に合わせてデジタル支店を設置している。既存の支店とは異なり、窓口営業していない。
SMBCのウェブサイトやアプリから手続した場合にデジタル支店で口座を開設する事が出来る。なお、口座を開設した後にOliveアカウントを解約した場合は、既存の支店の口座と同様に、Oliveアカウントでない口座として利用する事が出来る。
| 店番 | 名称 | 含まれる色 | 開設日 |
|---|---|---|---|
| 874 | オリーブASH[60]支店 | 2023年2月20日 | |
| 783 | オリーブBLUE[61]支店 | 2023年7月4日 | |
| 668 | オリーブCORK[62]支店 | 2023年7月4日 | |
| 864 | オリーブDILL[63]支店 | 2024年8月19日 | |
| 871 | オリーブECRU[64]支店 | 2024年8月19日 | |
| 796 | オリーブFAWN[65]支店 | 2024年8月19日 | |
| 784 | オリーブGRAY支店 | 2025年10月20日 | |
| 692 | オリーブHENNA支店 | 2025年10月20日 | |
| 800 | オリーブICE支店 | 2025年10月20日 | |
| 083 | オリーブJADE支店 | 2025年10月20日 |
Olive LOUNGE
Olive LOUNGEは、SMBCの店舗である。SMBCの窓口、無人受付端末、ATMの外、テナントとしてカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社が運営するSHARE LOUNGE及びスターバックスが出店し、銀行・カフェ・ワークスペースが一体となった空間を提供する。
- Olive LOUNGE 渋谷 (東京都渋谷区)[66][67]
- Olive LOUNGE 下高井戸 (東京都世田谷区[注釈 2])[68]
- Olive LOUNGE 高円寺 (東京都杉並区)[69]
- Olive LOUNGE 船場 (大阪府大阪市中央区)[70] - 船場支店・御堂筋支店を併設
- Olive LOUNGE 成増 (東京都板橋区)[71]
- Olive LOUNGE 鶴見 (神奈川県横浜市鶴見区)[72]
- Olive LOUNGE 都立大学駅前 (東京都目黒区)[73]
- Olive LOUNGE 町屋 (東京都荒川区)[74]
- Olive LOUNGE 南森町 (大阪府大阪市北区)[75]
- Olive LOUNGE 新宿通 (東京都新宿区)[76]
- Olive LOUNGE 塚口 (兵庫県尼崎市)[77]
サービス改定
- 2023年3月10日 - 同日18時を以て定額自動送金の新規の申込受付を停止した。
- 2023年4月3日 - 同日18時から定額自動送金の新規の申込受付を再開した。但し、新規に申し込めるのは1件迄に制限した。
- 2023年5月29日 - 同日18時から定額自動送金の同一口座宛の新規の申込を最大2件迄に変更した。
- 2023年11月30日 - SMBCダイレクトを利用して他行宛に振り込む際の手数料を回数に制限を設けず無料とするリリース特典について、当初は終了時期未定としていたが[78]、同日を以て終了した。
- 2024年3月18日 - 定額自動入金サービスを開始した[79]。
- 2024年4月8日 - Oliveアカウントランクを変更する際のOliveアカウントの解約が不要となった[79]。
- 2024年4月16日 - Oliveフレキシブルペイに於いて家族カードの発行を開始した[79]。
- 2024年5月28日 - 支払いモード追加サービスの開始を発表した[80][81]。
- 2025年3月31日 - Oliveに於ける非金融サービスの第一弾として、加Hopper,Inc.がVトリップを開始した[82]。
- 2025年7月3日 - Oliveに於ける非金融サービスの新たな事業として、エスシー・カードビジネス株式会社が株式会社トラストバンクと提携し、Vふるさと納税を開始した[83]。
- 2025年7月15日 - Oliveフレキシブルペイクレジットモードの利用者を対象にSMCCがマネーアシストを開始した[84]。
- 2026年3月6日 - Oliveに於ける非金融サービスの第三弾として、Oliveヘルスケア[85]を開始した[86]。SMCC、住友生命保険[87]、ヘルスケアテクノロジーズ[88]の3社協業。
トラブル
- 2024年9月7日 - 8時30分から16時30分頃に掛けて、Oliveフレキシブルペイに於いて、設定した支払いモードとは異なる支払いモードでの利用となる事象が発生した[89]。
- 2025年1月16日 - Oliveフレキシブルペイに於いて、設定した支払いモードとは異なる支払いモードでの利用となる事象が発生した[89]。
- 2025年3月18日 - 15時20分から15時51分頃に掛けて、Oliveフレキシブルペイに於いて、設定した支払いモードとは異なる支払いモードでの利用となる事象が発生した[89]。
- 2025年4月29日 - 1時20分頃から23時16分頃に掛けて、SMBCのシステムに障害が発生し[90]、オリーブASH支店を含む複数の支店・出張所に於いて取引が出来なくなった[91]。
- 2025年4月30日 - 前日に発生したシステムの障害の影響で取引の一部が遅延し[92]、その後も取引の遅れが継続する事態が発生した[93]。
- 2025年5月10日 - 12時1分から14時4分頃に掛けて、Oliveフレキシブルペイに於いて、設定した支払いモードとは異なる支払いモードでの利用となる事象が発生した[89]。
- 2025年7月30日 - 20時18分から、Oliveフレキシブルペイに於いて、設定した支払いモードとは異なる支払いモードでの利用となる事象が発生した[89]。
- 2025年10月24日 - 14時18分から14時22分頃に掛けて、Oliveフレキシブルペイに於いて、設定した支払いモードとは異なる支払いモードでの利用となる事象が発生した[89]。