PSR J2007+2722
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| PSR J2007+2722 | |
|---|---|
| 星座 | こぎつね座 |
| 分類 | パルサー |
| 位置 元期:J2000.0 | |
| 赤経 (RA, α) | 20h 07m 15.77s[1] |
| 赤緯 (Dec, δ) | +27° 22′ 47.7″[1] |
| 距離 | 17,000光年 (5,300パーセク) |
| 物理的性質 | |
| 自転周期 | 40.820677605083 Hz 24.497388545933 ミリ秒 |
| 年齢 | 4億400万年[2] |
| ■Template (■ノート ■解説) ■Project | |
PSR J2007+2722はこぎつね座に位置するパルサーである。自転周期24.497ミリ秒、つまり1秒間に40.82回自転する。太陽系や銀河面からは17000光年(5300パーセク)離れた位置に、連星を構成せず単独で存在している。破壊されたリサイクルパルサーと呼ばれるパルサーの一種であると考えられている。
PSR J2007+2722は2007年2月11日にアレシボ電波望遠鏡がPALFAサーベイと呼ばれる観測プロジェクトで取得したデータから、BOINCがホストする分散コンピューティングプロジェクトEinstein@Homeに参加していた市民科学者で本業は銀行に勤務する情報技術専門家である[3]アメリカアイオワ州エイムズに住むクリス・コルビン、ヘレン・コルビン夫妻と、ドイツのマインツ大学で音楽情報学を専攻しているDaniel Gebhardtのコンピューターが発見した[4]。
Einstein@Homeは一般相対性理論に基づく重力波の検出を目的として2005年に開始したが、2009年3月により実現可能な目標として、アレシボ電波望遠鏡が取得した電波データからパルサーを探すサブプロジェクトが追加された[5]。途中で解析コードの改良により捜索効率が7倍に向上し、2010年時点で192か国から延べ26.2万人の参加者によるコンピューターが、その空き時間に毎週600万CPU時間以上の処理能力を提供し、PALFAサーベイが観測データを新規取得する3倍のペースで、それまでに132テラバイトの観測データを処理した[6]。
2010年7月12日にこのパルサーが検出されるとすぐに、アメリカウェストバージニア州グリーンバンクのロバート・バード・グリーンバンク望遠鏡、イギリスチェシャー州のジョドレルバンク天文台にあるラヴェル望遠鏡、ドイツのボン郊外にあるエフェルスベルク電波望遠鏡、オランダのウェスターボーク合成電波望遠鏡、そしてアレシボ望遠鏡といった世界各地の電波望遠鏡で追観測が行われるとともに、アメリカニューメキシコ州の超大型干渉電波望遠鏡群の観測アーカイブの参照が行われ、このパルサーの存在の確認と自転周期の測定が行われた[7]。
そして2010年8月12日に発見の速報論文がサイエンス誌上で公開された[7]。 なおコルビン夫妻は発見後のインタビューで、発見に貢献したクリス・コルビンが自作したデスクトップPCについて、間もなく出産予定の第一子のための子供部屋のスペースを確保するため地下室の隅に片付ける予定だと語っている[8]。