The Game Awards

コンピュータゲーム業界の功績を讃える年次表彰式典 From Wikipedia, the free encyclopedia

The Game Awards(ザ・ゲームアワード、TGA)は、コンピュータゲーム業界の功績を讃える年次表彰式典。このショーの前身である「Spike Video Game Awards」に10年以上携わってきたカナダゲームジャーナリストジェフ・キーリーが制作を手掛け、自ら司会も担っている[1]。セレモニーではまた新作ゲームのプレミアや以前に発表された作品の詳細情報なども取り上げている。

概要 受賞対象, 会場 ...
The Game Awards
受賞対象コンピュータゲーム業界の際立った功績
会場Peacockシアター
アメリカ合衆国
司会ジェフ・キーリー
初回2014年12月5日 (11年前) (2014-12-05)
最新回2025年12月12日 (3か月前) (2025-12-12)
公式サイトthegameawards.com
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歴史

1994年にジェフ・キーリーは初のテレビ放送されたコンピュータゲームの賞「Cybermania '94: The Ultimate Gamer Awards」に関わっており、当時10代だったキーリーはウィリアム・シャトナーレスリー・ニールセンなどの有名司会者用の資料の執筆補助として起用されていた。祝賀というよりコメディー志向のこのショーは成功したとは受け止められなかったが、キーリーが後に彼のキャリアにおいてアカデミー賞に似たコンピュータゲーム用の何かを開発する原動力となった[2]

キーリーはその後、2003年から2013年まで開催されていた「Spike Video Game Awards」(VGA)に携わった。毎年の年末にSpike TVで放送されたVGAはその年に発売されたコンピュータゲームを讃えることを目的としており、VGAのプロデューサーであったキーリーは度々VGAの司会も務めていた。2013年にSpikeは第8世代のゲーム機の登場により将来的に発売されるであろう次世代用ゲームに更に集中していきたいとの考えを反映させるために賞の名称をVGAから「VGX」(Next Generation of Video Game Awards[3])に変更し、同様にコメディアンのジョエル・マクヘイルをキーリーとの共同司会に起用した[4]。2013年のVGXはコンピュータゲームの功績を祝うのではなくより商業志向のショーとなっており、期待外れとみなされた[5]

キーリーはVGXが提供するトーンの変化に失望しており、同ショーへのさらなる関与をやめ、Spikeにショーの権利を保持させた。2014年11月、Spike TVはVGXを完全終了することを発表した。その代わりに、キーリーは家庭用ゲーム機メーカーのソニー、マイクロソフト、任天堂と一部の大手パブリッシャーを含む業界内の一部組織と協力して新たな授賞式のショー「The Game Awards」を制作するために財務的な支援を得てSpikeの賛同も得た[6]。放送局がなくてもSpike TVの時よりもはるかに多くの視聴者にリーチできるようにキーリーと事業者は家庭用ゲーム機のネットワーク及びValve CorporationSteamサービス上でショーのライブストリーミングを行うことで合意した[7]。それ以来、キーリーはショーのために世界の複数の配信サービスを確保し、ショー開始以降のGame Awardsの一部パートナーから謝意が示された。キーリーに対し放送ネットワークからショーを放送するオファーがあったが、彼はオファーを拒否しショーのプレゼンテーション方法や内容に関して自由度を保った[8]

キーリーはThe Game Awardsがゲーマーと業界の関心を好意的に提示し、コンピュータゲームに関心を示している有名人などの歓迎を目的とすることを重視していた。Game Awardsは主に表彰のショーであるが、表彰のみのショーが視聴者不足が原因で失敗してきたのを見てきたキーリーはコンテンツを拡充することの重要性を認識していた。キーリーはアカデミー賞のエンターテイメント会場と「ゲーム・デベロッパーズ・チョイス・アワード」(GDCA)のようなスタンダードな授賞式の中間にThe Game Awardsを位置づけるべきだと考えており、題材のバランスを取ることを望んでいた[9]。Spike VGXからGame Awardsへと変わる際にキーリーは表彰式と並行してゲームのティザー映像、作品のプレビュー動画の持ち込み及びこれからのゲームの公開を行うためにデベロッパーとパブリッシャーと関わった。彼がこの手法の最高の瞬間だと考えたのは『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の最初のゲームプレイ映像の公開を2014年のGame Awardsで行えたことだった[10]。キーリーはデベロッパーとパブリッシャーに対し、たとえ開発の初期段階であったとしてもわくわくすると思われる、または興味を惹きつけ得るあらゆるゲームコンテンツを提供するように促し、その後取り上げるゲーム及び映像を選定する。

賞の発表に併せて、Steam、Xbox Games Store及びPlayStation Storeなどの一部のオンラインストアはノミネートされたゲームのセールを授賞式の前から数日後まで行うことがある[11]。受賞作品に授与される小像はキーリーとWeta Workshopのコラボレーションによってデザインされたものであり、「コンピュータゲームという媒体の進化を、デジタルの積み木を昇る天使の姿で表現」している[12][13]

プロセス

The Game Awardsはハードウェアメーカーのマイクロソフト、ソニー、任天堂、AMDとソフトウェアパブリッシャーのエレクトロニック・アーツ、アクティビジョン、ロックスター・ゲームス、Ubisoft、Valve、Warner Bros. Interactive Entertainmentからの代表者を含む諮問委員会を設置している。この委員会はノミネート及びその後のいくつかの部門におけるコンピュータゲームへの投票が可能な約30の影響力のあるコンピュータゲームのニュースメディアを選定するが、諮問委員会自体はノミネーションや投票プロセスに参加しない。ノミネーション期間では各ニュースメディアはいくつかの部門におけるゲームのリストを提供し、eスポーツ関連部門のゲームはこれらのメディアの専門部門が選ぶ。委員会はノミネーションをまとめてこれらの同じメディアからの投票による最多ノミネーション作品を選定する[14]。2017年より前には受賞作品を選定する28人の業界の専門家と代表者がいたが、2017年以降の賞ではそのような専門家は50人以上いる[15]。2019年には非英語メディアが審査員に加えられた[16]。受賞作品は投票審査員(90%)とソーシャルメディアを介した一般投票(10%)の混合投票で決定する[17]

一般的に11月の特定日以前に発売された作品のみがその年のアワードにノミネートされる資格がある。しかし、審査員は特定日の数週間前にノミネートを行う必要があることから、特定日の直前に発売される予定の期待作は最終版ではなく発売前の評価用見本で判断しなければならないため、ノミネートにおいて過小評価される可能性がある[18]。11月の締切日(毎年変わる)より後に発売される全てのゲームは翌年の授賞式の対象となる[19]。ゲームの拡張コンテンツ、シーズンコンテンツ、ダウンロードコンテンツ(DLC)、リメイク、リマスターも全ての部門で受賞資格がある[20]

式典と受賞作品

各回の式典の詳細とGame of the Year部門以外の受賞作品については式典欄のリンク先(英語版wikipedia)を参照のこと

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式典 開催日 Game of the Year 開催地 視聴者数
(百万単位)
2014英語版 2014年12月5日 ドラゴンエイジ:インクイジション The AXISネバダ州ラスベガス 1.9[21]
2015英語版 2015年12月3日 ウィッチャー3 ワイルドハント Peacockシアターカリフォルニア州ロサンゼルス 2.3[21]
2016英語版 2016年12月1日 オーバーウォッチ 3.8[22]
2017英語版 2017年12月7日 ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド 11.5[23]
2018英語版 2018年12月6日 ゴッド・オブ・ウォー 26.2[24]
2019英語版 2019年12月12日 SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE 45.2[25]
2020英語版 2020年12月10日 The Last of Us Part II バーチャルイベント 83[26]
2021英語版 2021年12月9日 It Takes Two Peacockシアターカリフォルニア州ロサンゼルス 85[27]
2022英語版 2022年12月8日 ELDEN RING 103[28]
2023英語版 2023年12月8日 バルダーズ・ゲート3 118[29]
2024英語版 2024年12月12日 アストロボット 154[30]
2025英語版 2025年12月11日 Clair Obscur: Expedition 33 171[31]
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部門

コンピュータゲームとメディア

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現在の部門
部門 初回
Game of the Year 2014[32]
Best Independent Game
Best Mobile Game[注釈 1]
Best Narrative
Best Score and Music[注釈 2]
Best Performance
Games for Impact[注釈 3]
Best Action/Adventure Game
Best Role Playing Game
Best Fighting Game
Best Family Game
Best Sports/Racing Game
Best Multiplayer[注釈 4]
Most Anticipated Game[注釈 5]
Best Art Direction 2015[33]
Best Game Direction[注釈 6] 2016[34]
Best VR/AR Game[注釈 7]
Best Action Game
Best Sim/Strategy Game[注釈 8]
Best Audio Design[注釈 9] 2017[36]
Best Ongoing Game
Best Debut Indie Game[注釈 10]
Best Community Support 2019[42]
Players' Voice[注釈 11]
Innovation in Accessibility 2020[43]
Best Adaptation 2022[44]
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廃止された部門
部門 初回 最後
Best Remaster 2014[32] 2014[39]
Best Shooter[注釈 12] 2015[40]
Developer of the Year[注釈 13]
Best Student Game[注釈 14] 2017[36] 2018[46]
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Eスポーツとクリエイター

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現在の部門
部門 初回
Best Esports Athlete[注釈 15] 2014[32]
Best Esports Team[注釈 16]
Best Esports Game[注釈 17] 2015[33]
Content Creator of the Year[注釈 18] 2018[37]
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廃止された部門
部門 初回 最後
Best Fan Creation 2014[32] 2016[49]
Trending Gamer[注釈 19] 2017[50]
Chinese Fan Game Award 2017[36]
Best Esports Moment 2018[37] 2018[51]
Best Esports Host 2020[52]
Best Esports Coach 2023[53]
Best Esports Event
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名誉賞

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部門 初回 最後
Industry Icon Award 2014[32] 2018[54]
Global Gaming Citizens[注釈 18][注釈 20] 2018[48]
Future Class 2020[57] 2023[58]
Game Changer 2024[59]
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記録

フランチャイズ

ファイナルファンタジーシリーズは、TGAで最も多くの賞を受賞している[60]

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注記

  1. Presented as Best Mobile/Handheld Game from 2014 to 2016,[32][33][34] and split into two categories (Best Mobile Game and Best Handheld Game) in 2017[35]
  2. Presented as Best Score/Soundtrack in 2014 and 2015,[32][33] Best Music/Sound Design in 2016,[34] and Best Score/Music from 2017 to 2019[36][37][38]
  3. Presented as Games for Change in 2014[32]
  4. Presented as Best Online Experience in 2014[39]
  5. Not presented in 2018 and 2019[37][38]
  6. Adapted from Developer of the Year[40]
  7. Presented as Best VR Game in 2016[34]
  8. Presented as Best Strategy Game from 2014 to 2019[32][33][34][36][37][38]
  9. Previously presented as part of Best Music/Sound Design in 2016[34]
  10. Presented as Fresh Indie Game in 2019[38] and Best Debut Game in 2020[41]
  11. Presented as Player's Voice in 2019 and 2020[38][41]
  12. Replaced by Best Action Game
  13. Adapted into Best Game Direction[40]
  14. Presented as Student Game Award in 2017[45]
  15. Presented as Esports Player of the Year from 2014 to 2016[32][33][34] and Best Esports Player from 2017 to 2019[36][37][38] and 2021[47]
  16. Presented as Esports Team of the Year from 2014 to 2016[32][33][34]
  17. Presented as Esports Game of the Year from 2014 to 2016[32][33][34]
  18. Split into Content Creator of the Year and Global Gaming Citizens[48]
  19. Not presented in 2022, 2023, and 2025[55][53][56]
  20. マリオシリーズ:
  21. バイオハザードシリーズ:
    • 2017   1 win, 3 nominations[36]
    • 2019   4 nominations[65]
    • 2020   2 nominations[66]
    • 2021   2 wins, 6 nominations[64]
    • 2022   1 nomination[55]
    • 2023   1 win, 4 nominations[53]
    • 2025   1 nomination[56]

脚注

関連項目

外部リンク

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