Universal Flash Storage

電子機器に使用される半導体ストレージの一種 From Wikipedia, the free encyclopedia

Universal Flash Storage (UFS) とはデジタルカメラ携帯電話家電向けのフラッシュストレージ規格である[1][2]。UFSの目的としては、フラッシュメモリストレージのデータ転送速度と信頼性の向上に加え、市場の混乱の抑制と、カードの種類毎にアダプタを変える必要をなくすことである[3]

概要

提案されるUFSフラッシュメモリ規格は、ノキアソニー・エリクソンテキサス・インスツルメンツSTマイクロエレクトロニクスサムスン電子マイクロンSKハイニックスなどの家電業界の有力企業によりサポートされている[4]。UFSはeMMCSDカードを置き換える物として位置付けられている。UFS用の電気的インタフェースにはM-PHY英語版が使われている[5]。M-PHYはMIPIアライアンス英語版が開発した高速シリアルインタフェースであり、1レーンあたり2.5Gbit/sを目標としているが、5.8Gbit/sまで拡張可能である[6][7]。UFSは全二重シリアルLVDSインタフェースを実装するが、このシリアルインタフェースはeMMCの8レーンパラレルインタフェースよりも高い帯域幅での適合が優れている。UFSはeMMCとは異なりSCSIアーキテクチャモデル英語版をベースとしているため、SCSIタグ付きコマンドキューイング英語版をサポートする[8][9]

UFS規格はJEDEC半導体技術協会が開発しており、そこから利用可能である。2013年9月、JEDECはJESD220B UFS 2.0(2012年6月に発表されたUFS v1.1を更新したもの)を発表した。JESD220B Universal Flash Storage v2.0によりUFS v1.1と比較して、パフォーマンスの向上のためのリンク帯域幅の増加、セキュリティ機能の拡張、追加の省電力機能がもたらされた。

LinuxカーネルはUFSをサポートする[10]

2018年1月30日、JEDECはUFS規格のバージョン3.0を発表した。バージョン3.0ではMIPI M-PHY v4.1およびUniProSM v1.8を使用して、より高い11.6Gbit/sデータレート(1450MB/s)を実現している。MWC 2018で、サムスン電子は組み込みUFS (eUFS) v3.0およびuMCPソリューションを発表した[11][12][13]

2020年1月31日、JEDECはUFS規格のバージョン3.1を発表した。基本的な仕様はバージョン3.0と同一だが、パフォーマンスの改善、電力効率の改善、コストカット等のマイナーチェンジが行われた[14]

2022年5月3日、サムスン電子はMIPI M-PHY v5.0とUniPro v2.0を使用し、データレートが11.6Gbit/sから23.2Gbit/sへと倍増したバージョン4.0規格の高性能組み込み式フラッシュメモリを開発し、JEDECにより承認された[15]

UFSカード

2016年3月30日、JEDECはUFS Card Extension Standardのバージョン1.0を発表した[16]

2016年3月、JEDECはUFS Host Controller Interface Standardのバージョン2.1を発表した[17]

2016年7月7日、初のUFSカードがサムスン電子により発表され、容量は32、64、128、256GBであった[18][19]。このカードはUFS 1.0 Card Extension Standardをベースとしている。容量が256GBのバージョンの性能は、シーケンシャルアクセスが読み取り最大530MB/sで書き込みが最大170MB/sまでで、ランダムアクセスは読み取り40,000IOPSで書き込み35,000IOPSである。

2016年11月17日、クアルコムはUFS 2.1をサポートするSnapdragon 835 SoCを発表した。Snapdragon 835はSD Card Version 3.0とUSB 3.1 Type-Cもサポートする。

UFS Card Extension規格のバージョン3.0は2018年1月30日に発表された。マイナーアップデートと編集上の変更が含まれる。

外見はMicroSDカードに似ているが互換性は一切無い。また、転送方式を大きく変えているため同スペックのSDカードと比較して消費電力が低くなっているのも特徴である[20]。韓国にて2018年12月に発売[21]。日本国内での発売時期は未定[22]

バージョン比較

UFS

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UFS 1.0 1.1 2.0 2.1 3.0[23][24] 3.1 4.0 4.1 5.0
リリース日 2011-02-24[25] 2012-06-25[26] 2013-09-18[27] 2016-04-04[28] 2018-01-30[29] 2020-01-31[30] 2022-08-17[31] 2025-01-08[32] 2025-10-06[33]
1レーンあたりの帯域幅 300 MB/s 600 MB/s 1450 MB/s 2900 MB/s 5800 MB/s
最大レーン数 1 2
最大総帯域幅 300 MB/s 1200 MB/s 2900 MB/s 5800 MB/s 10.8 GB/s(10800 MB/s)
M-PHYのバージョン 3.0 4.1 5.0 6.0
UniProのバージョン 1.6 1.8 2.0 3.0
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UFS Card

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UFS Card 1.0 1.1 3.0[34]
リリース日 2016-03-30[35] 2018-01-30[29] 2020-12-08
1レーンあたりの帯域幅 600 MB/s 1200 MB/s
最大レーン数 1
最大総帯域幅 600 MB/s 1200 MB/s
M-PHYのバージョン 3.0 4.1
UniProのバージョン 1.6 1.8
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関連項目

脚注

外部リンク

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