WINGS FOR LIFE WORLD RUN
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レッドブル創設者のディートリヒ・マテシッツが設立した、脊髄損傷の治療研究を支援する非営利団体「WINGS FOR LIFE財団」を支援するためのランニングイベントで、全世界の参加費総額と同額がレッドブルを通じて同団体に寄付され、脊髄損傷の治療研究に役立てられる。第1回大会は2014年に開催され、全世界で約4億2千5百万円の参加費が集まり、その同額が寄付された[1]。2025年の大会では全世界で31万719人の参加者があり、総額でおよそ830万ユーロ(2025年5月4日の邦貨換算レートで約14億898万円)の寄付を集めた[2]。
大会の特徴
ランニングイベントではあるが、一般的なものと異なる点がさまざま存在する。
- 世界同時開催
- 協定世界時でのスタート時刻のみが設定されていることから、開催時間が地域によって早朝から深夜に至るまで幅広い時間帯となる。当然のことながら、天候や気温も開催地域によって大きく異なる。
- 当初は世界各国に設けられた開催地でのイベントランのみであったが、2019年大会から専用のスマートフォンアプリケーション(アプリ)からの参加が可能になり、指定のイベント会場だけでなく、世界中の任意の場所から参加することが可能になった。2020年大会と2021年大会は新型コロナウイルス感染症の世界的流行のためにアプリランのみで開催されたが、2022年大会からイベントランが復活。オーストリアのウィーンなど数か所で開催される本物のキャッチャーカー(後述)が走るフラッグシップランと、イベントランだがキャッチャーカーは走らずアプリ内のバーチャルキャッチャーカーを使用するアプリランイベント、世界の任意の場所からアプリを使用して参加するアプリランが開催されている。日本では滋賀県高島市が2015年と2016年の2回、フラッグシップランの開催地となっている。またアプリランイベントは大会本部に申請すれば誰でもイベントとして開催することができ、日本では東京や福岡などでアプリランイベントが開催されている。
- 参加資格者は(日本においては)18歳以上の男女。会場によっては車椅子使用者も参加可能だが、使用する車椅子は日常生活に使用しているものに限られ、競技用車椅子での参加は認められていない。
- 明確なゴール地点がない
- 通常のマラソンやランニングイベントのようなゴール地点は存在しない(厳密には上限距離が設定されるが、キャッチャーカーに捕まらずに完走するためには、ウルトラマラソン100キロロードの世界最高記録を上回るペースで走る必要がある)。その代わりに、選手がスタートしてから30分後にキャッチャーカーという車両がスタートし、選手を追いかけるようにコースを走行する。キャッチャーカーに追いつかれた選手はその時点で競技終了となり、それまでに走行した距離が自身の記録となる。スタート直後のキャッチャーカーは時速15キロメートルで走行するが、一定時間が経過するごとに速度が上がり、3時間30分後には時速26キロメートルに達する(最高速度は5時間30分以降の時速35キロメートル)。
- アプリ上でもバーチャルキャッチャーカーが走行し、GPSで計測される参加者が走った距離がキャッチャーカーの走行距離を下回った時点で競技終了となる。
- これを世界中で最後の参加者が追いつかれるまで続け、最も長い距離を走った男女各1名がワールドチャンピオンとして表彰される。2019年大会までは各会場ごとのチャンピオンも表彰され、トロフィーと副賞に加え、翌年の大会で出走する会場を選ぶ権利(交通費・宿泊費支給)が贈られた。
競技としては非常に珍しい『自分の後ろからゴールが追いかけて来る』イベントであり、言わば『全世界で同時に行われる、キャッチャーカーから逃げ続ける鬼ごっこ』とも言える。
メディアの扱い
高島市で開催された2015年と2016年は、J SPORTSで完全生中継で放送された。また、インターネットテレビのレッドブルTVで配信されている。