おすわどん
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※以下、『落語事典 増補』掲載の内容に準拠する[1]。
ある旦那がおすわという妾を抱え、気立てのよい本妻のおあきはおすわと同居することを認める。ところがおすわは性格が悪く、おあきをいじめたため、おあきは井戸に身投げした。おすわは後妻となる。すると井戸の方から「おすわどーん」という声が毎晩聞こえてきた。おすわがおびえて伏せっているのを知って、町内の剣術師範[注釈 1]が正体を見届けようと不寝番をする。
ところが、その声の正体は屋台のそば屋の「おそば、うどーん」という売り声であった。それを知った剣術師範は、自分が不寝番をした申し訳を立てるためにそば屋の首を打ち落とすと無理を言う。そば屋は「私の首は差し上げられません。その代わり、私の息子を身代わりに立てますので、お許しを」とそば粉を取り出し、「そば屋のコ(子=粉)だからソバコ」と話す。「これを身代わりにしてどうするというのだ」「ええ、テウチになさいまし」(そばの生地を打つことをさす「手打ち」と武士の制裁をさす「手討ち」を掛けた地口)。