かぐや (船)

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船種 LNGバンカリング船
船籍 日本
所有者 セントラルLNGシッピング株式会社
運用者 セントラルLNGマリンフューエル株式会社
かぐや
基本情報
船種 LNGバンカリング船
船籍 日本
所有者 セントラルLNGシッピング株式会社
運用者 セントラルLNGマリンフューエル株式会社
建造所 川崎重工業 坂出工場
航行区域 平水区域
信号符字 JD4793
IMO番号 9862293
MMSI番号 431015687
経歴
発注 2018年7月
起工 2020年2月10日
進水 2020年4月27日
竣工 2020年9月30日
要目
総トン数 4,044トン
全長 81.700 m
登録長 76.920 m
垂線間長 76.200 m
型幅 18.000 m
登録深さ 7.800 m
型深さ 7.800 m
速力 10.0ノット
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かぐや (KAGUYA[1]) は、伊勢湾三河湾の港で液化天然ガス (LNG) を燃料とする船舶にLNGを供給するLNGバンカリング船(LNGバンカー船、LNG燃料供給船)である[2]。日本初のLNGバンカリング船であり[3]シップ・オブ・ザ・イヤー2020小型貨物船部門賞を受賞した[4][5]

船の燃料をバンカー (bunker) といい、船に燃料を積み込むことをバンカリング (bunkering) という。20世紀に舶用ディーゼルエンジンが実用化されて以降、重油・軽油をディーゼルエンジンで焚く船が主流になったが、21世紀になって、液化天然ガス (LNG) を燃料として積み、LNGから発生したガスを焚いて推進するLNG燃料船(LNG燃料推進船)が登場した(⇒「背景」節)。LNG燃料船にLNGを補給する船がLNGバンカリング船(LNGバンカー船、LNG燃料供給船)であり、本船「かぐや」は、LNGバンカリング船として日本最初のものである。

本船は総トン数4,044トンの貨物船であり、容量3,500 m3の円筒形LNGタンク1基のほか、バンカリングに必要な機器を搭載する(⇒「構造」節)。LNG燃料船に接舷して、ホースを渡してLNGを供給することができる(⇒「構造」節)。

本船は四日市港を拠点に、三河港名古屋港に来航するLNG燃料船に対してLNG燃料を供給する事業に従事している(⇒「運航」節)。日本郵船川崎汽船JERA豊田通商の4社が合弁会社を通じて本船を所有・運航している(⇒「運航」節)。

本船は、川崎重工業が2020年に竣工させた船であり、本船の設計には同社の豊富な経験が活かされている(⇒「日本初のLNGバンカリング船の建造」節)。本船は日本船舶海洋工学会シップ・オブ・ザ・イヤー2020小型貨物船部門賞を受賞した(⇒「シップ・オブ・ザ・イヤー2020小型貨物船部門賞」節)。

構造

1カーゴタンク・バラストレス船型である[4]。フォーム式のフェンダーを装備する[3]

推進方式は電気推進であり、発電用にディーゼルエンジンダイハツディーゼル製6DE-18)を3基搭載する[3][6]。2台のモーターで1本の推進軸を駆動する[3]。押船の助けを借りることなく安全に接舷するために、サイドスラスター(バウスラスター・スターンスラスター)、可変ピッチプロペラ、シリングラダーを装備する[3][4]

内航LNGタンカーで実績のあるアルミニウム合金製の円筒型LNGタンクを1基備える[3]。容量は3,500 m3(別の資料[4]では3,193.7 m3)である[3]

荷役設備として、LNGタンク内のポンプ2基、LNGを移送する多層コンポジットホース、ホースハンドリングクレーン2基、可搬式のホースサドルなどを備える[3]。係留中の他の船舶に接舷(横付け)して右舷からホースを伸ばし、ポンプでLNGを移送することにより、船舶の燃料タンクにLNGを補給することができる[3]

運航

川越火力発電所の写真
「かぐや」が運航の拠点とする川越火力発電所(2017年撮影)。右奥のタンクがLNGタンクである。「かぐや」が使用する桟橋は写っていない。

本船は、JERA川越火力発電所三重県三重郡川越町)構内に事務所を置くセントラルLNGシッピング株式会社が所有する[7][8]。船員は名古屋港タグボートを運航する名古屋汽船株式会社からセントラルLNGシッピング社に派遣されている[9]セントラルLNGマリンフューエル株式会社が本船を傭船し、川越火力発電所を拠点に運航している[8]。シッピング社もマリンフューエル社も日本郵船川崎汽船・JERA・豊田通商の4社が出資する合弁会社である[7]

川越火力発電所は伊勢湾に面する天然ガス焚きの火力発電所であり、外航LNGタンカーからLNGを受け入れる桟橋と受け入れたLNGを貯蔵するLNGタンクとを備える。セントラルLNGマリンフューエル社がJERAからLNGを仕入れ、同発電所の桟橋で本船に積み込む[8][10]。同社が注文に応じて伊勢湾・三河湾の港(2023年時点で公表されている実績では三河港[8]名古屋港[11])まで本船でLNGを運び、LNG燃料船の運航者に販売・供給する[8][10]

日本郵船が運航する7,150台積み自動車専用船「SAKURA LEADER」(72,285総トン)の場合、輸出する自動車の船積み作業の時間を利用して「かぐや」からLNGの補給を受けることとしており、「SAKURA LEADER」側でのLNG補給作業は前後の付帯作業を含め10時間から12時間かかっている[12]。「SAKURA LEADER」の場合、目的地が北米西海岸のときは次に日本に帰航するまでLNGの補給の必要がない一方、(パナマ運河を通って)北米東海岸まで行くときは米国フロリダ州のジャクソンビル港でもLNGの補給を受けているとのことである[12]

名古屋港管理組合四日市港管理組合愛知県は、名古屋港、四日市港、三河港などでLNG燃料船とLNGバンカリング船の入港料を全額、免除している[13]

沿革

出典

外部リンク

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