さらばベルリン
From Wikipedia, the free encyclopedia
| 著者 | クリストファー・イシャーウッド |
|---|---|
| 言語 | 英語 |
| ジャンル | 小説 |
| 出版社 | ホガース・プレス |
| 出版日 | 1939年 |
| ページ数 | 317 |
| OCLC | 5437385 |
さらばベルリン (英語: Goodbye to Berlin) は、1939年にクリストファー・イシャーウッドによりヴァイマル共和政を舞台に執筆された小説。『ベルリン物語』として『山師 (小説)』と共に出版されることが多い。
1930年代のベルリンで過ごしたイシャウッドの半自伝的小説で、ナチス・ドイツ以前の状況および出会った人々について描かれている。1930年終盤から1933年初頭のエピソードが織り込まれている。6本の短編『A Berlin Diary (Autumn 1930) 』、『Sally Bowles 』、『On Ruegen Island (Summer 1931) 』、『The Nowaks 』、『The Landauers 』、『A Berlin Diary (Winter 1932-3) 』が関連するように描かれている。
イシャウッドは小説のためにドイツに転居し、すぐに親切な女性家主ファール・シュローダー、地元のキャバレーで歌うデカダンスな若いイギリス人女性サリー・ボウルズとその取り巻き、家業が成功している裕福なユダヤ人相続人のナタリア・ランダワー、ナチスの権力の増大に苦悩するゲイのカップルであるピーターとオットーなど様々な人々と関わり合う。
1939年の初版ではナチスの脅威のリスクに晒されている人々を強調して描いていた。現代作家ジョージ・オーウェルは「腐敗した社会の見事な描写」と評した。作家で作曲家のポール・ボウルズはベルリンでイシャウッドと会ったことがあり、自伝『Without Stopping 』に自分の姓をサリーに使用したのだろうと記した。1976年、イシャウッドは回顧録『Christopher and His Kind 』に「「ボウルズ」の音もその人の見た目も良かった」としてこれを認めた[1]。