すべての犬は天国へ行く

From Wikipedia, the free encyclopedia

訳題 every dog goes to heaven
日本の旗 日本
言語 日本語
すべての犬は天国へ行く
訳題 every dog goes to heaven
作者 ケラリーノ・サンドロヴィッチ
日本の旗 日本
言語 日本語
ジャンル 戯曲
初出情報
初出 舞台公演
刊本情報
収録 『すべての犬は天国へ行く』
出版元 論創社
出版年月日 2002年8月25日
初演情報
公演名 ナイロン100℃ 21st Session
場所 本多劇場
初演公開日 2001年4月6日
劇団 ナイロン100℃
受賞
第1回朝日舞台芸術賞[注 1]
ポータル 文学 ポータル 舞台芸術
テンプレートを表示

すべての犬は天国へ行く』(すべてのいぬはてんごくへいく、EVERY DOG GOES TO HEAVEN)は、ケラリーノ・サンドロヴィッチ戯曲。劇団「ナイロン100℃」により21st Sessionとして東京本多劇場2001年4月6日に初演、論創社より2002年8月25日に刊行の同名戯曲集に収録された。第1回朝日舞台芸術賞受賞作[注 1]。 本作は、殺し合いの果てに男たちが死に絶え、女だけの町となったアメリカ合衆国西部の町で[1]、古びた居酒屋を舞台に[2]、残された女たちの狂気をシリアスかつコミカルに描いた西部劇である[3][4]

2015年、劇団「ぬいぐるみハンター」により上演。同年、プラチナ・ペーパーズの堤泰之の演出によってリメイクされた[5]

西部開拓時代、ある町の居酒屋兼娼館で、小間使いの母子が掃除に来るところから物語は始まる[2]。殺し合いによって男たちは皆死に、残された女たちは途方に暮れ、ただ酒を飲むほかなく、居酒屋の二階にある売春宿は商売が立ち行かなくなっていた[2]。 彼女たちは男がいた時のようにふるまうが、やがて町の奇妙なバランスがやがて女たちを蝕んでいき[3]、次第に壊れていく[6][2]

登場人物

  • エルザ - アイアン・ビリィ(リメイク版ではアイアン・ビリー)に会いに来た流れ者。早撃ちエルザの異名を持つ[7]
  • エリセンダ - 居酒屋の二階の売春宿で働く娼婦で、娼婦たちのまとめ役。
  • クレメンタイン
  • エバ
  • マリネ - クレメンタインの姉で、酒場にバーテンダーとして勤務している。
  • メリィ - エバの娘。
  • チビ - 黒人の孤児。自分が男であると信じ切っているが、実際は女性である。
  • カトリーヌ
  • ガス - 不良女。
  • グルーバッハ夫人
  • カミーラ - ビリィの妻[8]
  • 医者の妻 - 浮世離れした人物。
  • クローディア
  • デボア

上演

リメイク版はネルケプランニングの松田誠によって提案され[9]、発表に伴い、脚本を担当したケラリーノ・サンドロヴィッチはアイドルがアイドルでなくなるかもしれないことを悩み考え抜いた結果[10]、「なにより、ああした世界にいながらこうした作品に挑んでくれたことを評価。が、問題を挙げればキリがない」と振り返った[11]

劇中には過激な表現や暴力的な描写が含まれ[3]、リメイク版を担当した乃木坂46桜井玲香松村沙友理はラブシーンを演じ[12]、舞台初挑戦となる生駒里奈[4]、決意表明として[13]、役作りのために前髪を切った[14]

日程

オリジナル版(日程)

ナイロン100℃ 21st Sessionとして、2001年4月6日から4月22日まで東京本多劇場にて上演。

ぬいぐるみハンター版(日程)

ぬいぐるみハンタープロデュース公演として、2015年4月29日から5月10日まで王子小劇場にて上演。

リメイク版(日程)

2015年10月1日から12日までAiiA 2.5 Theater Tokyoで上演。

キャスト

オリジナル版(キャスト)

以下は2001年の4月6日から22日までの上演時のキャストである[要出典]

ぬいぐるみハンター版(キャスト)

リメイク版(キャスト)

以下は2015年10月1日から12日まで、AiiA 2.5 Theater Tokyoで上演された舞台のキャストである[16]。上演当時の乃木坂46メンバーは太字で表記。

スタッフ

オリジナル版(スタッフ)

  • 脚本・演出 - ケラリーノ・サンドロヴィッチ[15]
  • 振り付け - 長田奈麻、横町慶子[要出典]
  • 制作 - 花澤理恵[要出典]
  • 製作 - シリーウォーク[要出典]

ぬいぐるみハンター版(スタッフ)

リメイク版(スタッフ)

評価

リメイク版(評価)

香月孝史はリメイク版を「キャストが『アイドル』という枠組みから外れて俳優として立ち回るための基盤の足掛かり」と位置づけ[22]、「アイドルと言うイメージからの脱却ではなく、アイドルと言うイメージの拡張である」とした[23]。 香月は、リメイク版の内容について「救いようのなさとコメディを両立させることが困難であることを示した作品だからこそ、東風万智子ら客演メンバーの力がなくては成り立たなかった」とし、陰鬱かつ閉鎖的な秀作と評した[23]。 実際、ラストシーンに登場する5人のうち4人は客演メンバーであり、重要な役回りを演じるデボアがその一人に含まれていたことについて、香月はアイドルを主演に据えることよりも戯曲と演出を尊重することを優先したとみており、リメイク版にとって必要不可欠だったと評している[23]

受賞歴

オリジナル版(受賞歴)

ぬいぐるみハンター版(受賞歴)

  • 2015年度佐藤佐吉賞[25][26]
    • 最優秀作品賞
    • 最優秀舞台美術賞(伊藤健太)
    • 最優秀主演女優賞(ザンヨウコ)

書誌情報

脚注

外部リンク

Related Articles

Wikiwand AI